車種別・最新情報
更新日:2022.06.21 / 掲載日:2022.06.21

目的別クルマ選び【2】休日をランクアップ/コンパクトSUV

あなたのワガママ、かなえます!! 【目的別】大満足のクルマ選び×10

クルマ選びに際しては、こう使おう、あれもしようと、新しいクルマのある暮らしへの夢や期待がふくらむ。今回はクルマで叶えたい目的/用途から10カテゴリーを設定し、それを叶える車種をセレクトした。あなたのクルマ選びの参考としていただければ幸いだ。

●文:川島茂夫 ●写真:澤田和久

01■休日をランクアップ【1】 ミドルSUV
02■休日をランクアップ【2】 コンパクトSUV
03■休日をランクアップ【3】 ラージSUV
04■休日をランクアップ【4】 軽クロカン
05■休日をランクアップ【5】 ツーリングカー
06■コスパ優秀【1】 パーソナルカー
07■コスパ優秀【2】 ファミリーカー
08■実燃費で勝負!
09■充電いらずでEV入門
10■渋滞をラクにやり過ごす!
EX■マニュアル車/大幅値引き車 etc.

休日をランクアップ 〜その2〜『家族で楽しむアウトドア』【コンパクトSUV】

タウンユースが中心になることが多いクラスだが、休日にはSUVらしいレジャーへゴー!!

いわば利便性が向上した
背高コンパクトワゴンだ

 SUVの基本コンセプトに優れた悪路対応力を含めると評価が難しくなってしまうのがコンパクトSUVである。ハードウェア面ではスモール&コンパクト2BOXの派生モデルであり、サスペンションやドライブトレーンを共用することから悪路対応力が生活四駆プラスα程度のモデルも多い。もちろん、2BOX系に比べれば悪路での扱いは容易になるが、一部のモデルを除けば上級クラスのような踏破性は期待できない。
 だからと言って雰囲気だけが見所という訳でもない。コンパクトSUVの最大の長所はキャビン実用性にあり、高い全高による室内高の余裕やSUVらしいスタイルによるリヤ周りの容量増により、同車格の2BOX車に比べて居住性や積載性に優れる。言い方を換えるならコンパクトSUVはハイト系コンパクトワゴンでもある。
 街中でも扱いやすいサイズで乗降性も良好。4名の長時間乗車にも不足ない居住性と見晴らしのよさ。荷室も広くてキャビン実用性はファミリー&レジャーに対応。SUVとしての醍醐味に欠けるという言い方もできるが、現在のSUV市場を支えるカテゴリーであり、2BOX車代替でコンパクトカーの主力と言ってもいい。

HONDA ヴェゼル

●価格:227万9200〜329万8900円

【ココがポイント!!】同カテゴリーで屈指の実用性にe:HEVの走り&燃費、ホンダセンシングの安全&快適をプラス

日常とレジャーの両面で高い実力を発揮する
 ハードウェア面ではフィットからの派生モデルと理解してもよく、ハイブリッドにはシリーズ/パラレル切替型のe:HEVを採用。e:HEV車は動力性能面でもガソリン車の上位設定となる。4WDシステムは全車ともFFベースの機械式を採用。悪路対応制御を採用するが、タフな悪路走破性は備えていない。
 特徴はキャビンスペースと多様な積載性。先代同様にフィット同様の後席機能を採用。ルーフ後部やリヤゲート周りのデザインもあって大物積みにも使いやすい。日常用途とレジャーでの荷室実用性を重視するユーザーには大きなアドバンテージ。また、全車にホンダセンシングを標準装備している点も見所だ。

水平基調の見切りのいいコックピット。SUVらしいタフな演出やプレミアム感のための加飾などは抑え、機能的でカジュアルな雰囲気だ。
必要機能を網羅するホンダセンシングを全車標準搭載。ACCは渋滞追従機能付きだ。

TOYOTA カローラ クロス

●価格:199万9000〜319万9000円

【ココがポイント!!】カローラの名に恥じない使い勝手と経済性

お家芸のハイブリッド(左)とガソリン車がラインナップ。排気量はともに1.8ℓだ。

同じカローラの中でも汎用性はワゴン車(ツーリング)を超える
 第四のカローラ系という位置付けで、同系らしい価格帯に収めるべく開発。最低地上高は160㎜、ガソリン車に4WDが設定されず、ハイブリッド車のE-Fourは後輪駆動に小出力誘導モーターを用いた簡易型で、悪路踏破性は生活四駆プラスαレベル。悪路対応力を重視していないのは走行ハード構成にも表れている。
 ただ、カローラ系では最もキャビンが広く開放的であり、荷室積載性にも優れている。スポーティなツーリング(ワゴン)とキャラや雰囲気の異なる実用性横並びの選択と考えれば分かりやすい。全車速ACC等の運転支援機能も充実しているので、タウン&ツーリングで汎用性の高いモデルである。

シンプルで機能的なコックピット。センター配置のディスプレイオーディオが目を引く。

SUBARU スバルXV

●価格:220万〜295万9000円

【ココがポイント!!】全車4WD! 見た目以上に本格志向

こだわりの4WD。走行性能の高さが魅力
 基本ボディシェルをインプレッサと共用。見た目やキャビン実用性でSUVらしさが希薄なのだが、悪路踏破性は乗用車型プラットフォームを用いたモデルではトップクラス。フォレスターと同様の4WDシステムを採用し、2モード式のX-MODEも設定。最低地上高は200㎜を確保。コンパクトSUVではツーリング性能と悪路対応力を最も高いレベルで両立。SUVの走りにこだわればイチオシ。

X-MODEスイッチなどを除けばインプレッサと同様。情報量の多さがスバルらしい。

NISSAN キックス

●価格:275万9900〜297万円

【ココがポイント!!】e-POWER&プロパイロットを標準搭載!

FFのみだが、4WDも間もなく追加
 先代ノートをベースに開発されたSUVであり、SUVパッケージングにより拡大したキャビンと見晴らしがセールスポイント。e-POWER専用車としての設定だが、現状はFF車のみの構成。170㎜の最低地上高で2BOX車よりは悪路寄りだが、走行性能面でSUVらしいとは言い難い。ただし、e-POWER・4WDの追加も予想されているので、悪路性能が気になるならマイチェン待ちが賢明。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ