自動車保険
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2019.10.17

自動車保険の必要性・重要性とは

自動車保険の必要性・重要性とは

グーネット編集チーム

自動車は非常に便利な移動手段ですが、時には思わぬトラブルを招き、重大な損害を発生させてしまうこともあります。自動車保険は、そうした万一のトラブル、損害に対しての補償であるため、加入しておく意義はとても高いと言えるでしょう。

自動車保険とは?入る必要性や重要性について

自動車保険とは、自動車の利用に伴って発生する様々な損害を補償してくれる損害保険のことです。自分は安全運転を心がけているから損害を発生させることは絶対にない、だから自動車保険には加入しなくても大丈夫、と思っている人もいるかもしれません。

しかし自動車事故は、時に本人が意識していない要因から発生することもあるものです。つまりドライバーである以上、自動車事故を起こしてしまう可能性を完全に排除することはできないと言うことです。また損害は、第三者だけではなく自分に降りかかってくる可能性も十分にあるものです。間接的に事故に巻き込まれた場合でも、過失割合によって、自分が損害を補償する義務が生じることも認識しましょう。

自動車保険とは、第三者だけではなく自分自身、家族や同乗者を守るためにも加入しておく必要性があり、とても重要な保険だと言えます。

自動車保険に入っていないとどうなるの?

自動車保険に加入していなかった場合、まず自動車事故を起こして第三者に損害を与えてしまった際には、その補償金は全額自己負担となります。どれだけ高額な金額を要求されたとしても、保険に加入していない以上は、自分で支払わなければいけません。

もしその金額が支払えなかった場合には、社会的にも信用が大きく損なわれることにもなりかねません。また、損害が自分に降りかかってきた場合も、治療費や車の修理費などは自分で負担する必要があります。

恒久的なケガや生命に関わる重大な事態になった場合、自動車保険に加入していれば慰謝料が支払われますが、加入していなかった場合はそれも支払われません。その人のみならず、相手方の家族の生活も一変してしまう可能性があるため、保険の加入の是非は疑う余地もないでしょう。

自動車保険は必ず入らなければいけないもの?

自動車保険には2つの種類があります。このうち、自賠責保険と呼ばれる種類のものは、強制保険とも呼ばれています。
自賠責保険は加入することが法律によって義務付けられている保険ですから、加入していなかった場合には、法律違反と言うことになり罰則の対象となります。

一方の任意保険は、文字通り保険の加入は本人の意思に任せられています。ですから任意の自動車保険に加入していなくても、法律に触れるようなことはありません。万一に備え自賠責保険と任意保険の両方へ加入しておくことが重要です。

自賠責保険で補償される内容

自動車の強制保険である自賠責保険は、損傷を与えた相手側に対する補償が基本です。補償内容は、傷害による損害(相手にケガを負わせた)、事故の後遺症による損害、死亡による損害、という最低限の対人賠償のみに限られます。
そのため、自分や自分の家族が受けた被害、死亡の補償、自損事故、物を壊す(対物賠償)といったケースでは自賠責保険の補償外となるので注意が必要です。

また、自賠責保険の支払額は、被害者1名あたりで以下のような保障限度額が定められています。
・ケガによる損害…120万円
・後遺障害による損害…75~4,000万円(障害の程度による)
・死亡による損害…3,000万円

任意の自動車保険に加入した方がいい理由

任意保険に加入した方がいい理由とは、自賠責保険が補償できない範囲と少ない補償額をカバーするためです。
自賠責保険は保障限度額が低く、事故の内容や与えた被害によっては、自賠責保険では補償しきれないのです。対人事故の賠償金は1億円を超えることも珍しくないのですが、自賠責保険の対人賠償は最高4,000万円、死亡では3,000万円と、圧倒的に足りません。保険で賄えない分は自分で支払う必要があるので、その後の人生に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。

任意保険の対人賠償は、基本的に限度額を設けない無制限が一般的です。万が一、相手が死亡してしまった場合でも、数億円に上る対人賠償に対応できます。
そして、自分や家族、同乗者が被害を受けた場合、治療費や入院費、死亡の補償も任意保険ならカバー可能です。車に乗っているときの事故だけでなく、歩行中や自転車の運転中の事故も対象となる、人身傷害補償という補償もあります。

また、事故の相手は人間とは限りません。運転操作ミスで店舗に突っ込んでしまったという事故を起こした場合、損害賠償は数億円と高額になることが一般的です。自賠責保険では一切補償されませんが、任意保険なら対物賠償で無制限で補償されるので安心です。
このように、車を運転する以上、相手のケガや死亡、自分や家族が受ける損害、対物事故といった様々なリスクに備える必要があります。自賠責保険だけでは背負うリスクが大きすぎるので、任意保険も必ず加入しましょう。

自動車保険の種類とは

自動車保険の種類とは

グーネット編集チーム

自動車の任意保険に加入する前に、補償の対象と保険の種類を知っておきましょう。

自動車保険の補償対象を理解しよう

自動車保険の補償対象は、「相手側・自分と搭乗者・自分の車」の3つの区分が基本です。そこから相手の人にケガをさせたか、物を壊したか、自分と搭乗者が被害を受けたかで、次章で紹介する7種類の基本補償に細分化されます。

自動車保険の種類について

自動車保険の基本補償は、以下の7種類があります。保険を契約する際に、どの補償を手厚くするかで保険料が大きく変わるので、補償内容をしっかり理解しましょう。

●対人賠償
事故で相手側にケガを負わせる、または死亡させた場合の補償です。相手の車の搭乗者や、自転車、歩行者も対人賠償の対象です。対人賠償は相手の命を補償するため、大半の自動車保険に必ず組み込まれています。

●対物賠償
事故の相手側の車だけでなく、電柱やガードレールなどの財物に損害を与えたときの補償です。店舗に車を衝突させてしまった場合、営業停止による休業補償も補償に含まれます。このようなケースの損害賠償は億を超えることがあるので、対物賠償は無制限とするのが一般的です。

●人身傷害補償
事故で損害を負った際、治療費や休業補償、逸失利益などの損害を補償する保険です。保険金は示談交渉で過失割合を決める必要がありますが、人身損害補償では過失相殺は関係なく、実際に受けた損害額の保険金を受け取れます。

●搭乗者傷害補償
運転者、または乗車中の人が、傷害、または死亡したときの補償です。人身傷害補償の上乗せとして、より手厚い補償にしたいときに加入します。搭乗者傷害の保険額は、死亡、入院時、ケガの部位などで額が決められており、その通りの額が支払われる仕組みです。損害額を計算する必要がないので、保険金の受け取りが早いというメリットがあります。

●自損事故保険
対人の事故ではない衝突や転落などの単独事故により、本人や搭乗者が傷害、または死亡したときの補償です。

●無保険車傷害保険
事故でケガや後遺障害を負った際に、相手側が無保険車、または補償内容の不足により、十分な補償が受けられないときの補償です。無保険は任意保険未加入に加え、対人賠償を未契約、運転者義務違反などで保険金が支払われないといった条件があります。

●自分の車への補償「車両保険」
車同士の衝突、接触事故、自損事故、当て逃げ、盗難、自然災害などで、自分の車が破損したときに受けられる補償です。

まとめ

自賠責保険では満足な補償を受けられないため、事故による賠償のリスクが大きくなります。自賠責保険で不足する補償は、任意保険に加入してカバーしましょう。自動車保険の補償内容は、補償対象によって7種類の基本補償に分類されます。事故のリスクを考慮し、賠償金が高額になる損害は補償を手厚くすると安心です。

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