自動車保険
更新日:2023.07.14 / 掲載日:2019.10.17

車の保険の等級とは、またどんな種類があるのか

車の保険の等級とは、またどんな種類があるのか

グーネット編集チーム

車に乗っている場合には、どんなに安全に注意して運転していても、事故が起こることもあります。そのような万が一の場合に、様々な補償をしてくれるものが保険であり、年齢や免許を取得してからの期間など、様々な条件によって等級が変わってきます。

車の保険の等級とは?

車の保険の等級は、一般的に保険料の割増・割引率を決定するための区分になります。これはノンフリート等級別料率制度のことを言い、ノンフリート契約を行っている契約者間の保険料負担の公平性を保つための区分制度になります。

ノンフリート契約とは、契約者が所有または使用している車が9台以下の場合の契約で、10台以上の契約の場合にはフリートと契約と言います。個人で契約をする場合には、基本的にノンフリート契約を結ぶことになります。また、初めて契約をする場合には6等級から始まり、1年間保険を請求しないと、次年度には1ランク上がり7等級になります。そして数字が上がるごとに割引率も上がっていく仕組みになります。

車における保険等級の種類と決め方について

車における保険等級の種類について

車の保険等級とは、保険契約者の保有総台数9台以下のノンフリート契約で適用される、ノンフリート等級別料率制度を意味しています。契約者の保険契約年数や事故実態に応じて1等級から20等級に区分されています。

車の保険に初めて加入する場合、6等級からのスタートします。保険会社によって割引率に差が生じる場合がありますが、保険料は3等級までが割増、4等級から割引になります。初めて保険に加入する方は、最初から割引が適用されます。ただし、年齢条件によっては割引率が異なり、年齢によっては初めて加入する場合で6等級でも割増スタートになる場合があります。なお、車の保険は、20等級、最大63%割引が等級及び割引の上限ですが、一部の共済などでは22等級、最大64%割引まで設定されているものあります。

事故を起こした際の等級について

車の保険には等級がありますが、無事故か事故ありの2種類に分けることができます。無事故は事故を起こしていない、または起こしても保険を利用していない場合であり、事故ありの場合にはさらに3種類に分けることができます。

事故ありの際の種類としては、3ランク下がる場合と1ランク下がる場合、そしてノーカウントとなるものに分けることができます。基本的に事故を起こして保険を利用した場合には3ランク下がることになりますが、自然災害や盗難などの場合には1ランク下がることになります。また、ノーカウントになるものは、人身傷害や搭乗者傷害保険金のみが支払われた場合、自動車事故弁護士費用特約のみが支払われた場合などはノーカウントとなり、次年度のランクには影響はありません。

保険の等級によってどんな条件や特徴があるのか?

等級を決める条件は、事故の有無と保険の請求及び請求の内容によって、ランクの上下があります。ランクが低ければ保険料が割増になることもあれば、ランクが高ければ大幅な割引もあるなどの特徴があります。事故を起こし保険を請求した場合、ランクが下がると、「事故あり」等級となり、同じ等級であっても割引率が少なくなることもあります。

そのほかにも、5等級以下になると事故なし事故ありの区別はなくなりますが、保険料は割高になるため、気を付けなければいけません。さらに事故を重ねて2等級以下になると保険加入を拒否されることがあるので注意しましょう。車を運転する際は、車の保険へ加入し、日ごろから安全運転を心がけることが重要です。

車や保険会社を変えたとき等級は引き継がれる?

車や保険会社を変えたとき等級は引き継がれる?

グーネット編集チーム

車を乗り換えたときの等級について

新しい車に乗り換えたときには、車両入替の手続きにより、契約している保険の補償内容や等級はそのまま引き継がれます。
車両入替手続きで必要なものは、新しい車の車検証の情報、積算走行距離、衝突軽減ブレーキの有無、新しい車に乗り換える日(車両入替日)の情報です。

車種によって料率クラスが決められています。車両入替の結果、保険料が高くなる場合には、次の満期日までの保険料の差額を支払う必要があり、安くなる場合は返金されます。

保険会社を切り替えたときの等級の引き継ぎについて

車の保険を他の保険会社に切り替えた場合でも、等級の引き継ぎは可能です。お店で契約している代理店型の契約から、保険料がお得なインターネットで契約するダイレクト型に保険を切り替える場合でも、等級を引き継げるので、保険料の節約など見直しも可能です。

保険会社を切り替える場合には、等級の引き継ぎに加えて、事故情報の引き継ぎも行われます。満期日に保険会社を切り替える際に、3等級ダウン事故がある場合には、3等級ダウン(事故有)の契約になります。満期日以外で保険会社を切り替える場合には、新しく保険を契約する時点で3等級ダウン(事故有)が適用されます。

共済保険の場合は、等級の引き継ぎができる共済とできない共済があります。全労済のマイカー共済や、JA共済は等級の引き継ぎができますが、教職員共済や市町村の議員共済、自治労共済などは等級の引き継ぎができません。なお、詳しくは保険会社にお問い合わせください。

まとめ

車の保険は、契約年数や事故実態によって1等級から20等級に区分されています。
初めて保険に加入する場合には、6等級からスタートし、1年間保険金の請求がない場合には、次回更新時に1等級アップし、割引率が上がります。また、事故により保険金を請求した場合には、内容により次回更新時に3等級または1等級ダウンします。

保険会社を切り替える場合でも等級は引き継がれます。事故情報も引き継がれますので注意が必要です。
共済に加入の方は、等級の引き継ぎができる共済とできない共済がありますので確認しておきましょう。

新しい車に乗り換えて、車両入替手続きを行っても等級は引き継がれます。ただし、次回満期日までの保険料に差額が発生し、不足分を支払うこともありますので、保険料の確認をしておきましょう。

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グーネットマガジン編集部

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