「キャブコン」の特徴とメリット・デメリットは？【キャンピングカー入門】

アウトドア・キャンプ・車中泊
更新日：2023.10.04 / 掲載日：2023.09.17

「キャブコン」の特徴とメリット・デメリットは？【キャンピングカー入門】

　アウトドアブームも手伝って、現在人気上昇中のキャンピングカー。様々な種類がありますが、多くの人がキャンピングカーと言われて思い浮かべるのが写真のようなタイプではないでしょうか。こちらはキャブコンバージョン（通称「キャブコン」）と呼ばれるタイプです。

　運転席の上に大きく突き出した屋根をはじめ、普通のクルマとはまるで違う雰囲気がワクワク感を高めます。それだけに詳しい特徴や、所有した場合のメリット・デメリットは気になるところです。

　キャンピングカー入門第3弾はそんなキャブコンをクローズアップ！特徴やメリット・デメリットを深掘りします！冒険の相棒探しにぜひお役立てください！

この記事の目次

キャブコンってどんなクルマ？特徴やベースになる車種について

ベース車の定番はトヨタ・カムロード。キャンピングカー専用のベース車として国内トップシェアを誇る

　キャブコンとは、キャブと呼ばれる運転席部分を残してその後ろの部分に居住スペース（シェル）を乗せたカタチの車のこと。トラックの荷台に住居を乗せていると言えばイメージしやすく、それがこのタイプの大きな特徴と言っても良いでしょう。

　生活に欠かせないキッチンやトイレ、冷蔵庫などの装備も備えられるため、近年では防災ツールとしても注目されています。

　ベース車両の定番モデルは、トヨタがキャンピングカーのベース専用車として架装メーカー向けに販売しているカムロード。個人販売はされていないため一般的には馴染みが薄い名前ですが、国産キャブコンの多くがカムロードをベースにしているという、まさに王道のモデルです。

　また、近年ではバンコンのベース車として人気が高いトヨタ・ハイエースも、キャブコンのベース車として人気を高めています。

キャブコンのメリット・デメリット

　キャンピングカーの王道とも言われるキャブコンですが、そのゆえんはどのような点にあるのでしょうか。ここではキャブコンのメリット・デメリットを解説します。

キャブコンのメリット

1.快適な居住空間
　キャブコンの最大の魅力は、快適な居住空間にあります。生活ができるよう設計されたシェルを載せるので、室内は背を屈めずに歩くことが可能。運転席上部のスペースはベッドになり、就寝スペースもしっかり確保されています。
　また、キッチンやトイレ、冷蔵庫、シャワーなど生活に役立つ設備を追加できるため、予算さえ見合えばマイホームに近い環境を整えることも可能です。

2.収納スペースも豊富
　荷物の積載量が多いため、大きなキャンプ用品も難なく積み込み可能。収納スペースも豊富なので、長旅にも対応できます。

3.優れた断熱性＆防音性
　ボディは断熱性や防音性に優れた素材を使っており、一般車両をベースとしたバンコンや軽キャンよりも断熱・防音に優れています。さらに、近年は家庭用エアコンを装備したモデルもあり、より快適に車中泊を満喫できます。

キャブコンのデメリット

1.車高が高い
　一般的なキャブコンは車高が2.6m以上あるため立体駐車場に停められず、駐車場探しに苦労することもしばしば。走行中に並木道の木々が引っかかってしまうおそれもあります。
　また、横風の影響も強いため、運転には細心の注意を払いましょう。

2.乗り心地が良くない
　乗用車やバンコンに比べると小回りが利かないのが難点。また、走行中は揺れやすいので整備されていない道を走る場合は注意が必要です。

3.メンテナンス・維持費がかかる
　車体が大きく、重量もあるため燃費の悪さは否めません。キッチンや備え付けの家電製品なども定期的にメンテナンスを行う必要があるでしょう。
　また、意外に見落としがちなのが洗車。基本的には手洗いとなりますが、車体が大きい分、大掛かりな作業となります。キャンピングカーの洗車を専門に請け負う業者もあるので、自身での作業が難しい場合は依頼するのも手段と言えるでしょう。

キャブコンはこんな人にオススメ！

　では、キャブコンが合う人はどんな人なのでしょうか。メリット・デメリットを踏まえて紹介します。

1. 家族や友人たちとワイワイとキャンプを楽しみたい人

　家族や友人たちと一緒にキャンプを楽しみたい人には、広い居住スペースを備え、快適装備が整えられるキャブコンがオススメ。大人5人が寝られるベッドを備えたモデルもあります。

2.長期間の旅を楽しみたい人

　キャンピングカーに乗って長期間の旅をする場合、なるべく旅の疲れを溜めずに休むことが大切です。その点でキャブコンは広々とした空間と大きなベッドを備えており、ストレスを溜めずに生活できます。

　また、冷蔵庫を備えておけば食材を一定期間保存できるので、食事のバリエーションも幅が広がります。

中古車も豊富なキャブコンキャンパー！

　キャブコンを新車で買う場合、価格帯は500～1000万円。装備の充実度を求めればそれだけ価格も上がるため、なかなか購入を決められないと思う方もいることでしょう。

　そんな方にオススメなのが、中古車という選択肢。グーネットでは2023年8月現在で600台以上の物件が登録されており、高年式の車両も豊富。お探しの条件に見合うクルマが、思わぬ価格で見つかるかもしれません。

　ぜひ、旅の相棒探しにお役立てください。

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ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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