ローカライズ
更新日:2024.09.15 / 掲載日:2024.09.14
湯めぐりしたい、7つの宿。乳頭温泉郷【ドライブ旅で巡る、にっぽんの温泉100選】
温泉は自然と人が育んだ日本の観光スポット。古い書物にも記録が残るという温泉は今なお多くの人々に愛され、海外からやって来るインバウンド客の間でも“Onsen”の呼び名で親しまれているんだそうです。
そんな温泉地の旅は、愛車でのドライブ旅がオススメ! マイペースにクルマを走らせ、ふと気になった場所にちょっと寄り道してみるのはドライブ旅ならではの楽しみです。今回は七つの温泉が点在する秘湯の地、乳頭温泉郷を紹介!
七つの宿を楽しめるグッズは要チェック!
十和田・八幡平国立公園の乳頭山麓にある乳頭温泉郷(秋田県仙北市)。ブナの森に七つの宿が点在し、それぞれ独自の源泉からさまざまな泉質の湯が湧き出ています。あこがれの秘湯として人気の高い場所です。
乳頭温泉郷の7軒は、鶴の湯、妙乃湯、黒湯温泉、蟹場温泉、孫六温泉、大釜温泉、休暇村乳頭温泉郷。「七つの宿、七つの湯」として、7軒が一体となり、長年にわたって地域づくりやブランド化に取り組んでいるのが特徴です。
温泉郷に来たらぜひともゲットしたいのが、各施設のフロントで販売している「湯めぐり帖」(大人2500円、こども千円)。乳頭温泉郷の宿泊客に限定して販売しており、購入から1年間の有効期間内であれば、7軒それぞれに1回入浴できるというもの。七湯それぞれの魅力をお得に堪能でき、お土産にもピッタリです。
加えて「湯めぐり帖」では、乳頭温泉郷内を循環しているシャトルバス「湯めぐり号」に乗車できる特典も。また、日帰り入浴客にも販売している「湯めぐりマップ」(千円)は、入浴料は含まれていませんが、購入日に限り「湯めぐり号」が1日乗り放題に。こちらも要チェックのグッズです!
それぞれに異なる個性あり。乳頭温泉郷の魅力とは
そんな7軒が一体となった乳頭温泉郷ですが、それぞれの宿が持つ個性は“七者七様”。乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持つ「鶴の湯」は、秋田藩主の湯治場だったという由緒ある温泉。「妙乃湯」は和の装いとモダンな雰囲気が融合した、女性人気の高い宿です。
乳頭温泉郷随一の湯量と約350年の歴史を誇る「黒湯温泉」、原生林に囲まれた露天風呂で四季の移ろいを楽しめる「蟹場温泉」、木造校舎を移築したユニークさが光る「大釜温泉」は、隠れ家感のある雰囲気も魅力。「休暇村乳頭温泉郷」はキャンプ場など屋外施設やアクティビティも充実した近代的な施設です。
乳頭温泉郷に行くなら、ココにも注目!
2022年、7宿の一つである「孫六温泉」は後継者の不在や人材不足のため、事業の継続を断念するという最大のピンチに直面。これに対し他の宿が「乳頭温泉郷は七湯で一つ」「孫六温泉の灯を絶やすな」との思いで一致し、共同で出資するという形で、孫六温泉の経営を地域で受け継ぐことになったのです。
そんな流れを受けて、孫六温泉は現在改装工事中。「山の薬師湯」といわれる秘湯の魅力はそのままに、新たに「孫六温泉―六庵―」としてプライベート感のある宿に生まれ変わり、2024年秋にリニューアルオープンする予定です。
乳頭温泉郷
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