ドライブ
更新日:2020.02.06 / 掲載日:2020.02.06
子供の車酔いの原因と予防・対策方法

グーネット編集チーム
学校の長期休みや大型連休の時期になると、家族での旅行や帰省など長距離移動を伴う計画を立ててる方も多いのではないでしょうか。その長距離移動の際に心配になるのが子供の「車酔い」です。
実は、大人よりも12歳前後の小中学生くらいが一番「車酔い」になりやすく、あまりに車酔いの症状がひどくなると車での外出がトラウマになってしまう事もあるようです。
今回はそういった、車酔いによってそういった事態に陥らないようにするためにも、どうして大人よりも子供に車酔いが多いのか、その原因や予防・対策方法について詳しく見ていきましょう。
車酔いはなぜ起こるの?
車酔いは平衡障害・バランス感覚の異常による『動揺病』と言われ、めまいやムカつき・吐き気など様々な症状を伴うものです。
私たちは目と耳からの情報が一致している時にバランスが取れるのですが、車に乗ると急発進・急ブレーキ・右折・左折などの不規則な動きが目からの情報と一致せず、脳が混乱を起こしやすくなります。
すると脳が「不快」な出来事と認識して自律神経が乱れ、それによって車酔いが引き起こされてしまいます。また、普段から乗り物に慣れていない人は酔いやすいことから、車移動に対する不安やストレス・精神的な悩みなども車酔いを誘発する要因になっているようです。
車酔いをする子供が多いのはなぜ?

グーネット編集チーム
車酔いには脳の発達段階が大きく関係しています。0~2歳の頃は三半規管や脳・自律神経の働きが発達しておらず、車酔いは起こりにくいと言われています。
ただ発達が進み、4歳前後になると外部からの刺激を感じやすくなり、小学校高学年から中学校低学年にかけて車酔いのしやすさはピークに達します。
その後は徐々に減っていくようですが、20歳までは脳が未熟な状態なので注意が必要です。酔う子と酔わない子の差には脳の情報処理や体質、乗り物に乗った経験の多さが影響しています。これらの理由から子供は大人に比べて車に酔いやすいと考えられているのです。
車酔いの予防・対策方法は?
車酔いの症状には個人差がありますが、一度酔ってしまうと基本的には症状を止める事が出来ないので事前の予防や準備が重要になります。
また車に乗ってから症状が出た場合の対処法も知っておくと安心です。子供は自分で対策を行うのは難しいので、本人の意見を聞きながら親と一緒にしていく事をオススメします。
それでは乗る前と乗った後に分けて予防や対策ご紹介していきます。また酔い防止には欠かせない「酔い止め薬」について注意する点も一緒に見ていきましょう。
乗る前に出来る予防・対策
前日は十分な睡眠を取って寝不足にならないようにし、空腹や食べ過ぎを避けて消化に良い食べ物で調子を整えておきましょう。服装は、体を締め付けるものは避けてベルトなどは緩めておきます。
また精神的な不安やストレスを少しでも解消して「車に乗れる!」と自信が持てるように「大丈夫。」などの声掛けや励ましを心がけてあげてください。
乗っている時に出来る予防・対策
目からの強い刺激を避けるため、本を読んだりスマホを見たりしないようにします。座る場所は進行方向が見える席を選び、山や空など遠くの景色を眺めたり会話や歌ったりして気を紛らわせる工夫も効果的です。
またリクライニングを倒して出来るだけ楽な姿勢で乗り、においがこもらないようにこまめに窓を開けて換気するなど、気分良く過ごせるように環境を整えてあげましょう。
酔ってしまった時の対処法
もし可能なら、出来るだけ早く車降りて横になるなどして休憩を取りましょう。
降りられない場合でも衣服を緩めて水分補給をした後、遠くの景色を眺めてゆっくり過ごすようにしてください。
酔い止めの市販薬について
早くて3歳から服用出来るものが売られていますが、様々な種類があるので対象年齢や用量・用法のタイミングなどをしっかり確認した上で使用するようにしてください。
まとめ
車酔いは年齢が上がるにつれて突然なる事もあるので、遠出の際は念のため酔い薬や嘔吐用の袋を準備しておくと安心です。
心構えを作る意味でも事前準備は万全にして、少しでも子供が楽に過ごせるようにしておきましょう。