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更新日:2021.02.10 / 掲載日:2019.04.01
危険運転とみなされる行為の種類と罰則を徹底解説

運転をする上で誰かに迷惑をかけたり、危険にさらしたりする運転をしてはいけないことは、誰もが理解しているはずです。しかし、どのような運転が危険運転とされ、どんな罰則を受けるのかについて理解していない人は多いのではないでしょうか。知らずのうちに危険運転をしてしまわないように、危険運転の種類や罰則を理解しておきましょう。
危険運転とは?
危険運転とは例えば以下のような行為を指します。
・お酒や薬物を飲んで正常な判断ができない状況で運転する
・非常に早い速度で運転する
・高速道路で無理やり割り込んだり接近したりする
・赤信号を無視する
これらは全て違法行為に当たり、取り締まりの対象になります。危険運転によって人を負傷させた場合は15年以下、死亡させてしまった場合は1年以上20年以下の懲役が科せられます。
最近、東名高速道路であおり運転により死亡事故を起こした事件が話題となりました。この事件の初公判で、被告人は懲役18年を言い渡されています。相手の車に接触していなくても、危険運転致死傷罪が成立したのです。
自分の危険運転が誰かの命を奪うこともあるという認識を日頃から持つことが大切です。
危険運転の種類
危険運転の具体的な内容と罰則について解説します。
酒気帯び・酒酔い運転の基準値と罰則について
酒気帯び運転は呼気のアルコール濃度で判断され、0.15mg~0.25mg未満で13点、0.25mg以上で25点が加点されます。
酒酔い運転の場合、呼気のアルコール濃度は関係なく、『お酒の影響で正常な判断ができない状態で運転する』と酒酔い運転に該当します。そのため、警察官に酔っていると判断されれば、それは酒酔い運転となるのです。
酒気帯び運転は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金、酒酔い運転は5年以下の懲役又は100万円以下の罰金と、どちらも非常に重い罰則です。
速度超過の基準値と罰則・加点について
速度超過は要するにスピード違反です。標識や標示で定められた速度や、法定速度を超えて走行すると速度超過にあたり、危険運転の部類になります。
罰則の内容は超過速度や道路の種類により変わりますが、反則金もしくは罰金の額は9,000円~最大50万円、違反点数は最大12点加点されます。
赤信号無視による罰則・加点について
赤信号の時に停止線を越えて進んで走った場合は赤信号無視に当たります。
故意の場合は3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、過失の場合は懲役は無く10万円以下の罰金が課されます。また、反則金だけでなく違反点数として、2点加点されます。
身近な危険運転の種類
危険運転は罰則を受けるだけでなく、重大な事故を引き起こしかねませんので、心当たりがある場合は改善が必要です。
あおり運転による罰則について
不要に車間距離を詰めたり、幅寄せや蛇行運転をして相手を威圧したりする行為をあおり運転といいます。あおり運転は車間距離保持義務違反にあたり、一般道路では5万円以下の罰金、高速道路では3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が課されます。
急ブレーキによる罰則・加点について
前方でなにも起こっていないにもかかわらず、自動車を急に減速又は停止させるためにブレーキを踏むことを急ブレーキと言いますが、急ブレーキ禁止違反は反則金が7,000円、違反点数2点が課されます。
逆走・通行区分違反による罰則・加点について
通行区分違反には通行区分違反と指定通行区分違反があります。通行区分違反とは、車が本来守るべき左側通行を守らなかったり、道路を横断する際に一時停止しなければならない決まりを守らなかったりした場合の違反です。対して指定通行区分違反とは、道路上の右折専用車線や直進専用車線などに従わず、走行を続けた場合に罰せられる違反です。
通行区分違反は罰金が9,000円で違反点数2点加点、指定通行区分違反は反則金が6,000円で違反点数1点の加点です。
運転中は何が起こるかわかりません。運転するときは、周りにある標識や前方車両、後方車両をよく見て、心に余裕を持ち焦らずに運転することを心がけましょう。