ドライブ
更新日:2019.06.21 / 掲載日:2016.06.15
エンジンブレーキのメリット・デメリットについて

goo-net編集チーム
坂道を下る時には、エンジンブレーキを使った方が良いということを、
聞いたことがあるかもしれません。
では、下り坂で使うには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、エンジンブレーキがどんなものなのかに併せて、
坂道でエンジンブレーキを使うことのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。
エンジンブレーキとは?
日常的に使っているブレーキは、
ブレーキペダルを踏んでブレーキ装置を作動させることで減速します。
それに対してエンジンブレーキは、エンジンの回転を利用して速度を落とします。
エンジンブレーキは通常のブレーキとは違い、
アクセルから足を離してエンジンの回転数を抑える(ガソリンの供給を止める)ことで減速するため、
無駄なガソリン消費を抑えることができます。
坂道でのエンジンブレーキのメリット
坂道でエンジンブレーキを使うメリットは、ベーパーロック現象やフェード現象といった、
ブレーキが利かなくなる現象を防ぐことができる点です。
また、エンジンの回転数を制御して自然と減速させるため、
フューエルカット機能の作動により、燃費の向上にもつながると言えます。
坂道でのエンジンブレーキのデメリット
坂道でのエンジンブレーキのデメリットとしては、
急にエンジンブレーキを行ってしまうと事故や故障を起こす危険性があることが挙げられます。
エンジンブレーキは、普通のブレーキと違ってブレーキランプが点かないため、
後続車が減速に気づかずにブレーキをかけるのが遅れてしまうことがあります。
これは、ブレーキのかかりにくい下り坂では追突事故につながることもあるので、大変危険です。
坂道の場合でも、渋滞のように車間距離が狭い場合は、
エンジンブレーキの使用は控えた方が良いでしょう。
また、MT車の場合、無理なシフトダウンをすることで、
エンジンやトランスミッションに負担がかかり、
車の故障の原因となることもあるので注意が必要です。
以上が、坂道でエンジンブレーキを使用する場合のメリットとデメリットです。
状況に応じてエンジンブレーキと普通のブレーキを使いわけることで、
安全かつ燃費効率の良い走行が可能になると言えるでしょう。