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更新日:2019.06.20 / 掲載日:2016.06.06
車のエンジンブレーキの上手な使い方とは

goo-net編集チーム
エンジンブレーキを効果的に使用することは、運転をより安全なものにしてくれます。
ここではエンジンブレーキの仕組みと、エンジンブレーキを意識した運転方法をご紹介します。
エンジンブレーキとは
エンジンブレーキはフットブレーキやサイドブレーキと異なり、
専用のペダルがあるブレーキシステムではありません。
通常アクセルを踏み込むことで、エンジンへガソリンが供給され速度が上がるのですが、
アクセルを離すとガソリンの供給が止まり、エンジンからタイヤに伝わるエネルギーがなくなります。
するとエンジンの回転数が抑制され、制動力が働き、車が減速します。
この仕組みがエンジンブレーキとなります。
エンジンブレーキを使うことのメリット
ではエンジンブレーキを使うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。
一番に挙げられるメリットが、燃費の向上です。
フットブレーキで減速する場合、アクセルから足を離して、
フットブレーキを利かせて止まるまでの短い間にガソリンの供給が止まります。
エンジンブレーキの場合はフットブレーキより早くアクセルを離し、
ギアを落とすなどをしてスピードを落とすため、
ガソリンの供給が止まっている時間が長くなり、その分ガソリンの消費量が減ります。
そのため、エンジンブレーキとは燃費の向上にも効果があるのです。
その他にも、ブレーキパッドの磨耗・減りを抑制するなど、負担軽減の効果もあります。
エンジンブレーキの効果的な使い方
エンジンブレーキの効果的な使い方としてよく挙げられるのが、下り坂での使用です。
下り坂でフットブレーキのみを使用していると、
ブレーキパッドが高熱になったり、ブレーキの油圧システムに気泡が発生したりします。
それを続けているとフェード現象やペパーロック現象を引き起こし、
最悪の場合ブレーキが全く利かなくなって大事故を引き起こす恐れがあります。
このような状況を避けるためにも、下り坂でのスピード調整や減速は、
エンジンブレーキで行うことをおすすめします。
また、平地でも余裕を持ってエンジンブレーキで減速することで燃費の向上にもつながります。
ただし、フットブレーキなどとは異なりブレーキランプがつかないため、
安全のためにも周りに車がいない時や高速走行していない時にのみ行いましょう。
燃費にも安全にも力を発揮するエンジンブレーキを、是非運転時に試してみてください。