ドライブ
更新日:2016.01.22 / 掲載日:2016.01.22
自動車が受ける走行抵抗とは何か

goo-net編集チーム
車を選ぶ際に、燃費の良さも考慮するという方も少なくないはずです。
経済面を考えたら、少しでも燃費の良い車に乗りたいものですね。
ところで、燃費に関わる要因として「走行抵抗」があるのをご存知ですか?
走行抵抗とは、自動車が走る際に生じる抵抗のことです。
抵抗が大きければ大きいほど車を走らせるのにより大きな力が必要となり、
燃費が悪くなってしまいます。
反対に、走行抵抗が小さければ小さいほど、燃費は良くなるのです。
走行抵抗とはこのようなものですが、車が受ける走行抵抗には次のような種類と特徴があります。
加速抵抗
加速抵抗は、加速をする際に生じる抵抗のことを言います。
加速度や車の重量に比例するものなので、同じ加速度であれば軽い車の方が、
同じ重さの車であれば加速度の小さい車の方が、加速抵抗を小さくすることができます。
よく一定の速度で走るほど燃費が良いと言われますが、それはこの加速抵抗によるものです。
加速抵抗は自動車の走行抵抗の中で、唯一ドライバーによって左右する走行抵抗となっています。
空気抵抗
空気抵抗とは、自動車が走る際に、車表面の空気との摩擦によって生じる抵抗のことで、
速度の2乗に比例します。
つまり、速度が2倍になれば、空気抵抗は2の2乗で4倍になるのです。
そのため、速度が上がれば上がるほど、燃料の消費量は大きくなります。
勾配抵抗
坂を上る時はより大きな力が必要となりますが、それはこの勾配抵抗が働いているためです。
これは速度には関係なく、車の総重量と勾配の角度に比例して大きくなります。
転がり抵抗
タイヤがころがる時に発生する走行抵抗が転がり抵抗です。
車の重量や路面の状態、タイヤの種類や空気圧などによって異なります。
最近では、低燃費タイヤとうたっているタイヤを見ることがありますが、
その多くはこの転がり抵抗を小さくしたタイヤのことになります。
自動車が受ける走行抵抗の種類には、このようなものがあります。
それぞれの抵抗の特徴を知っておけば、低燃費走行に役立てることができるのではないでしょうか。