交通事故だけじゃない？自然と交通渋滞が起きてしまいがちな、たった1つの事実

交通渋滞は様々な理由で起こります。高速道路であれば合流部や接続道路が渋滞の起こりやすい箇所です。また交通渋滞を引き起こす原因には交通事故も理由の1つですが、何よりも影響が大きいのがサグ部です。

サグ部とは下り坂から上り坂に差し掛かる地点のことを言い、アップダウンの激しい地形では特にその頻度が高い傾向にあります。こういった場所では無意識に速度低下してしまうドライバーが現れるのです。それによって後続の車も速度を落とし、これが連鎖して渋滞になっていきます。これがサグ部渋滞なのです。

交通渋滞はその6割以上がサグ部もしくは上り坂で起こります。他にも交通事故やインターチェンジや料金所、そして接続道路でも渋滞が起こりますが、サグ部渋滞に比べたらどれも微々たるものでしかありません。また各高速道路でよく渋滞が起こる箇所があります。即ちそこにはサグ部があるのです。例えば山陽道ならば、大阪から山口にかけては赤穂IC付近や閑谷TN付近で渋滞が起こりやすく、京葉道路であれば貝塚IC付近がサグ部渋滞の起こりやすい箇所です。他にも名神道であれば竜王IC付近や栗東IC付近は渋滞が頻発する箇所です。

サグ部渋滞は一人一人の心がけで無くしていくことができます。サグ部渋滞を誘発する原因は短い車間距離です。広い車間距離を心がけていればサグ部渋滞もグッと起こりにくくなります。余計なブレーキを踏まないように車間距離は十分に取ることが大事です。車間距離は天候によっても変わりますが、40ｍ以上は必ず欲しいところです。また他にもサグ部にさし掛かった時に速度を低下させないこともポイントです。

サグ部に差し掛かると目の錯覚により必要以上にスピードを落としたくなるのですが、運転に慣れてこういった間違いを正していくことが必要でしょう。サグ部には大抵、「渋滞注意！」といった標識がありますからそれを目安にしてスピード低下に心掛けることも良いでしょう。

渋滞はサグ部が大きく関係していることを理解していただけたのではないでしょうか。サグ部渋滞は起きる場所も決まっており、対策はむしろやさしいとも言えます。サグ部渋滞は一人一人の心掛けで無くしていけます。快適なドライビングのためにもサグ部渋滞を極力減らしていきましょう。