ドライブ
更新日:2024.10.11 / 掲載日:2024.10.10
那智勝浦は、遠くてもなお行きたい町【亀の井ホテル那智勝浦】#MINIカントリーマン

文と写真●ユニット・コンパス
ドライブ旅行の魅力はたくさんあります。目的地までドア・トゥ・ドアでいける快適さ、荷物やお土産を気にしなくて済む気楽さ、そして時間にとらわれない自由さやプライバシーが守られるという安心感も大きいでしょう。そしてなにより! 運転するという行為そのものが、冒険心を掻き立て気持ちをたかぶらせてくれるのです。
話題のプレミアムコンパクトSUVで、いざロングドライブへ!
今回は、フルモデルチェンジしたばかりの注目モデルMINI カントリーマンを相棒に、リニューアルオープンしたばかりの話題の宿泊施設『亀の井ホテル 那智勝浦』に出かけました。
目的地がある和歌山県の那智勝浦町は、和歌山県を代表する歴史ある観光エリア。しかしながら、関東はもちろん、関西や東海からも距離があるため、なかなか訪れたことがあるというひとは少ないかもしれません。ところが最近になって、そんな那智勝浦町を訪れる観光客がだんだんと増えているそうなのです。
その理由は、地域がもともと備えていた高いポテンシャルを引き出す努力が行われているから。いわゆるインバンド需要も高く、政府からもモデル観光地のひとつに選ばれたほど。

那智勝浦ってどんなところ?

東京から那智勝浦町は、最短ルートで約550km。なので、効率よく観光できる旅程を組むことが大事。今回は名古屋を抜けて四日市で1泊し、翌朝から道中のドライブを楽しみながら『亀の井ホテル 那智勝浦』を目指します。
走り慣れた東名阪自動車から伊勢自動車道へとコースが変わると、周囲の景色もドラマチックに変化。視界に占める街並みと自然との割り合いは、まるでオセロが裏返るように逆転していきます。
それにしても、三重県を貫く伊勢自動車道は良い道ですね! アップダウンとコーナーの塩梅が、クルマ好きにとって最高に心地いい。景色がダイナミックで、旅の気分を大いに盛り上げてくれます。
一方で三重県中部と東紀州を結ぶ紀勢自動車道は、片側一車線の区間がほとんどでトンネルも多いため、少したいくつに思えるかもしれません。しかし地図をみていただくとわかるのですが、この地域は海岸線ギリギリまで山が押し寄せていて、一般道はそれを縫うように曲がりくねりながら通っています。この高速道路が完成するまでの苦労や開通したことで地域経済や移動に及ぼした貢献を考えると、自然と感謝の気持ちが湧き上がってきました。そんな気分にさせてくれるのも、クルマ旅の魅力のひとつだと思います。
約3時間のドライブを経て、いよいよ目的地のある那智勝浦に到着しました。
紀伊半島の東側に位置する那智勝浦町は、和歌山県でも有数の観光スポット。年間を通じで温暖で過ごしやすく、近海は黒潮が流れる豊かな漁場で、生まぐろの水揚げ量は日本一。地元の料理は、山の恵みと海の幸、その両方を味わうことができます。
那智勝浦エリアの魅力は、豊かな自然だけではありません。1000年以上の歴史を持つ寺社は、人々の想いが詰まった信仰の象徴。現代に暮らしわたしたちにとっても、訪れるだけで背筋が伸びる気持ちになるような、荘厳な空気が漂っています。
世界遺産として知られる「熊野古道」は、那智の滝など景勝地としても魅力的。落差が大きく水量の多いこの滝は、那智勝浦の町並みからも見上げることができ、地域のシンボルとして愛されています。
都会の喧騒から離れてリフレッシュするのはもちろんのこと、地域の歴史や文化を知ることで、旅はもっと豊かで思い出深いものになりそうです。
昭和から令和へ。リブランドを受け2024年7月にグランドオープンした『亀の井ホテル 那智勝浦』

〒649-5334 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦216-19
TEL:0735-52-0333/FAX:0735-52-3887 チェックイン:15時/チェックアウト:10時
公式サイト:https://kamenoi-hotels.com/nachikatsuura/
那智湾を望む絶好のポイントにある『亀の井ホテル 那智勝浦』は、歴史ある建物を生かしながら客室や設備をリニューアル。和風中心だった客室をベッドタイプの和洋室に新しくしながらも、どこかホッとする昭和のテイストが残されているのもポイント。古き良き温泉旅館と現代的なホテルがフュージョンしたような新感覚が魅力になっています。

ロビーラウンジも様変わりしました。ほどよい明るさでいかにも居心地の良さそうな空間には、地元の名勝である那智の滝をイメージした陶壁、そして熊野古道からインスピレーションを受けた苔のテラリウムが飾られています。


温泉も自慢! 毎分なんと200Lもの湯が湧き出ているという自家源泉です。泉質は弱アルカリ性で香りはほのか。保湿効果により、湯上がりの肌はしっとり感が違うと評判。
大浴場はもちろんのこと、最上階・スイートルームに備わる露天風呂にも、温泉がひかれています。
6タイプ12の露天風呂付きの客室を用意。旅の目的やスタイルに合わせられる多彩さも魅力










生まれ変わったのは客室だけではなく、ウエルカムドリンクを味わいながら地元に関する書物や雑誌などが楽しめる「ライブラリー カフェラウンジ」やスマートボールやダーツが遊べる「エンタメラウンジ」などの遊興施設も用意されています。個人的に気に入ったのが、隠れ家的雰囲気の「カラオケルーム」で、まるで映画のセットみたいな昭和な雰囲気にグッときました(笑)

生マグロの水揚げ量日本一! 那智勝浦港の市場競りを見学

翌日は早朝から那智勝浦港で行われている生まぐろの市場競りを見学しました。生まぐろとは、釣られてから一度も冷凍されていない新鮮な状態のまぐろだけが名乗れるというもの。
この那智勝浦港は、はえ縄漁法による生まぐろの水揚げ量が日本一。扱われるまぐろの種類は、クロマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、そして地元のソウルフードであるビンチョウマグロ。ちなみに、はえ縄漁法は江戸時代からある伝統的な漁法で、手間はかかるものの魚体へのストレスが少なく、また小さい個体などを避けることもでき、海洋資源に配慮した漁法だといわれています。
生活にまぐろが密着している那智勝浦町では、食べ方も刺身やマグロ丼といった定番に加えて、ステーキやカツ、ラーメンなど多彩。なんと、まぐろのセルフ直売所まであるそうです。




じっくり腰をすえて楽しみたい那智勝浦の旅

今回の旅では、天候にも恵まれ、美しい海と雄大で歴史ロマンが詰まった山々、そして地元の食材を堪能することができました。
そのなかで感じたのが、那智勝浦エリアならではの魅力があって、とにかく時間が足りないということ。もしも次回こちらを訪れるのであれ、最低でも2泊はしたいですね! それだけの魅力と訪れたい場所があると思いました。
ちなみに、生まぐろは冬がシーズンスタートで、とくに12月から2月頃が地元の名産であるビンチョウマグロの旬。冬休みやお正月を、温暖な和歌山県の那智勝浦町で過ごすというのはとても良いプランだと思います。
その時はもちろん『亀の井ホテル 那智勝浦』がオススメ。地元の食材をふんだんに使った創作料理と露天風呂の素晴らしさをぜひご堪能ください。