ドライブ
更新日:2024.10.07 / 掲載日:2024.09.12

大人だけの週末を走ろう。

あの道を抜けた先にある“絶景とグルメ”を求めて

夏季休暇の間、家族で楽しいひと時を過ごした人は多いのではないでしょうか。
家族サービスを頑張ったご褒美というわけではないけれど、
今度は大人だけの時間をちょっと楽しんでみませんか?
週末にクルマを走らせて、ドライブロードの先にある“絶景やグルメ”を満喫。
クルマなら自由に移動ができ、どこへ行くにもアクセス良好です。
さらに、ちょっとした工夫でスマートなドライブを楽しめます。

写真:茂呂幸正

(掲載されている内容はグー本誌 2024年9月発売号掲載の内容です)

公共交通機関ではたどり着くのがちょっと大変!クルマじゃないと行きづらい場所でも美味しい店が多いのはなぜ?

写真:木村博道

日本各地にはクルマじゃないとたどり着くのが大変な場所にある店も多い。最近では「秘境のグルメ」として、テレビやSNSで注目されることもしばしば。大人の週末ドライブとして食事も楽しむうえで、僻(へき)地に名店がなぜ多いのか? を改めて考えてみる。

文:カーツさとう
数多くの食堂やドライブインを訪れているコラムニスト。グルメだけでなく、最近ではサウナについても、精力的に執筆している。

行きにくい場所でも店が成立している理由がある

 「鄙(ひな)にも稀な……」という言葉があります。端的に言えば「こんな田舎(土地)に到底ありそうもない」という意味合いになります。
しかし、食べものに関していえば、こんな失礼な言葉はありません。
 考えてみると当然なわけで、単純に食材に関していえば、生産地や収穫地は都会ではなく、ダントツで地方が多いわけです。そして食材をその土地で食べれば、より鮮度が高い状態で食べれるということになります。料理の味は、八割がた食材のよしあしで決まるとも言われていますから、食材のレベルが高い地方の飲食店が美味しくないワケがない……という説明は、容易に誰でも想像がつきそうですが、僻地の飲食店が美味しい! という明確な理由がもうひとつあります。
 いくら素晴らしい食材があっても、やはり田舎で飲食店を経営するって難しいことなんです。なにしろ人口が少ないんだから。訪れる客のマスが都会よりも圧倒的に小さいわけです。店舗の賃貸料などが抑えられるというメリットもありますが、それでも客が来なければ、当然厳しい結果になります。そんな状況でも営業を続けていける店は、人口が少ない場所でも常連客が確実にいる店ということなんです。つまり、それだけ魅力がある店ってことになります。
 逆説的になりますが、『僻地に名店が多い』というのは、言い換えれば『僻地には美味しい・旨い店しか存在できない』ってことなんですね。
 公共交通ではなかなかたどり着けないような場所で営業を続けている飲食店を見つけたら、それはまず名店だ! と判断していいと思います。

美味しいグルメは僻地にあり? その理由と訪問時の注意点!

【山編】天然水を利用している場合もあり、水の質が違う!
 蕎麦屋にしろ、うどん屋にしろ、やはり山間に美味しい店が多い理由は、美味しい水があるということに尽きるのではないでしょうか。当然、その水で育っている農作物なども美味しいものになりますよね。
 あと、私の個人的なオススメは店と家がくっついてるような食堂ってありますよね? そういう店。家の一部が食堂といいますか……そういう店は私の経験でいうと、当たりが多いです(笑)。店名も『○○食堂』など、ストレートな名前のほうが安心感があって当たりの確率は高いですね。

ココに気をつけよう
山のなかの店を訪れる際に気をつけたいことが、道の狭さ。道幅が狭いうえにカーブが多かったり、対向車が来るとすれ違いが大変な場所もあるので、慎重な運転を心がけたい。

【海編】地のものを現地でいただく! これに勝るものなし
 海が近い! すなわち漁港があり、新鮮な海の幸が味わえるということになります。とくに最近人気なのが、漁港直営の食堂や網元が経営している店。もちろん、鮮度抜群の刺身や丼といった食事ができます。ただ、人気で混雑していることが多いので、食べるまでの時間はある程度覚悟が必要。
 そんななかで注目したいのが、観光客だけでなく、むしろ地元の人の集会や宴会に愛用されているような店。地のものを良心的な価格でしっかり提供してくれる隠れた名店の可能性が高くオススメです。

ココに気をつけよう
漁港直営の食堂の場合、駐車する場所に注意したい。いくら混雑していたとしても、仕事をしている関係者に迷惑のかからない決められた場所にルールを守り駐車しよう。

大人だけの週末ドライブ  Part.1【海編】

海辺の絶景と新鮮な海の幸を楽しむ! 海を間近に感じられる爽快シーサイド・ドライブ

海が見たい! という妻のリクエストに応えるべく、ドライブの行き先に選んだのは房総半島の先端にある千葉県館山市。海辺を走ったその後は、新鮮な海の幸をいただこうという算段だ。いつもより早起きをして、大人だけの週末ドライブをスタートした。
写真:茂呂幸正

「久しぶりに海が見たいな」。そんな妻のリクエストに応えるべく、早起きをしてドライブへ出発したのは6時。都内から千葉の館山方面へクルマを走らせた。朝の混雑を避けるために、早めに家を出たおかげで渋滞にあうこともなく、アクアラインの海ほたるに到着。少し休憩をして、館山自動車道で最初の目的地「燈籠坂大師の切通しトンネル」へと向かう。
 昭和初期に、近くにある鋸山の石切の技法を用いた切下げ工事によって作られた手掘りのトンネルは、見事というしかない。ほかではなかなか見られない眺めに圧倒された。
 続いて、SNSで見かけて気になっていた岡本桟橋へ。富浦湾に突き出す形の桟橋は、どこかレトロな雰囲気が漂う絶景スポット。視界がクリアな日には遠くに富士山が見えるらしいが、残念ながらその姿は見られなかった。それでも、桟橋からいつまでもきれいな海を眺めていたくなるほどの景色だ。妻も久しぶりの海をいつもと違う形で見られてうれしそうだった。
 そこから、房総フラワーラインを経由してのんびりと次の目的地へ移動する。季節の花々が沿道を彩り、「日本の道百選」にも認定されているこの道はリゾート感があり、ドライブするのにもってこいだ。
 出発が早かったこともあり、少しお腹が空いてきたので早めのランチにすることに。向かった先は、房総半島の先端にほど近い伊戸漁港そばにある「漁港食堂だいぼ」。太平洋を間近に見ながら海の幸が楽しめる店ということで、期待に胸が膨らむ。その日の漁で獲れた魚介類を丼や刺身を中心に提供しているのでどれも鮮度は抜群。料理の美味しさに自然と頬が緩んでしまう。新鮮な海老や貝の浜焼きも食べられ、身も心も大満足の食事になった。
 予定していた目的はこれで達成。食後に景色のいい場所で海を眺めながらコーヒーを飲んでほっこり。アクアラインが混む前にRXをゆったりと運転して早めの帰路についた。

[レクサス]RX(現行型)
ドライブのパートナーは、RX450h+“バージョンL”。高効率な2.5ℓ直列4気筒エンジン、駆動用電池、高出力モーターを搭載した力強い加速性能を誇るラグジュアリーなPHEV。満充電からのEV航続距離は86㎞。
新車価格帯 666万〜901万円※  中古車価格帯 735万〜1190万円
※新車の価格にはオプション価格は含まれません。保険料、税金(除く消費税)、登録料などの諸費用は別途申し受けます。自動車リサイクル法の施行により、リサイクル料金が別途必要となります。 詳しくはレクサスの販売店におたずねください。

Start!

都内からクルマを走らせ、混雑もなく海ほたるに到着。最初の目的地「燈籠坂大師の切通しトンネル」をセットし、ルートを確認。標準装備の14インチタッチディスプレイは、運転中でも自然な目線で確認しやすい。

爽やかな海辺の景色を優雅に楽しむ

7:40 東京湾アクアライン

海ほたるを後にしてアクアラインで千葉方面へ。PHEVの450h+にはEV、HV、AUTO EV/HVモードがあるが、ここではAUTO EV/HVモードを選択。EV走行をメインとしながら、必要時にはエンジンを始動。車重を感じさせないパワフルな走りを披露する。

トンネルを抜けたその先には……
8:40 燈籠坂大師の切通しトンネル

石切の技法を用いて作られた豪快な手掘りのトンネル
高さ約10mのトンネル内は、時折冷たい風が吹き抜け心地がいい。トンネルに射す光と周囲の緑とのコントラストが絶妙な秘境感のあるスポット。弘法大師が行脚中に腰を休めたという燈籠坂大師堂への参道となっている。
●住所:千葉県富津市竹岡~萩生
●営業時間:常時開放 ●駐車場:普通車約8台(無料)

9:30 岡本桟橋(原岡桟橋)

レトロな雰囲気の桟橋で絶景を楽しむ
天気がいい日には対岸の三浦半島や伊豆方面を見渡すことができるノスタルジックな佇まいが魅力の桟橋。海に突き出した桟橋を歩くと、きれいな富浦湾の景色を存分に楽しめる。美しい夕焼けでも人気のフォトジェニックな場所だ。
●住所:千葉県南房総市富浦町原岡
●駐車場:あり(無料)

美しい景色を眺めた後は新鮮な海の幸を堪能

11:30 漁港食堂 だいぼ

網元だからできる鮮度抜群の魚料理!
南房総の南端に位置する館山の伊戸漁港にほど近く、海を見ながら食事を楽しめる。刺身や丼、浜焼きなど、新鮮な食材を使ったメニューが豊富で何を食べるか悩ましい。自社の定置網漁船から直送される鮮度抜群の魚料理はどれも絶品だ。
●住所:千葉県館山市伊戸963-1
●火曜日定休
●営業時間:[平日](昼)11:00~16:00(L.O.)
 [土日祝日](朝)8:00~9:30、(昼)11:00~16:00 (L.O.)
●駐車場:あり
https://hanashibuki.com/daibo/

その日に獲れた鮮度抜群の刺身定食(右)。最後に魚介のだし汁をかけて2度楽しめる定置網丼(左)。

海を間近に感じられる海沿いの道を疾走。窓を開ければ、海からの爽やかな風が心地よく、気分もリフレッシュされる。
14:00 早めの帰路へ

朝早くに出発し、予定どおりのドライブと食事を満喫。アクアラインの渋滞に巻き込まれないように早めの帰路へついた。スマートな移動を実践することも、大人の週末ドライブの醍醐味といえる。

※営業時間や定休日、料金などに変更がある場合があります。訪問の際は事前に電話やホームページ等でご確認ください。

大人だけの週末ドライブ  Part.2【山編】

クルマを操る楽しさと山間のグルメを堪能!
色濃い緑がすがすがしい軽快なワインディングドライブ

家族と一緒のときは、やさしい運転を心がけている。でも、今日は自分ひとり。マニュアル車の運転を思う存分楽しもう! そんな想いを胸に静岡県の伊豆方面へとクルマを走らせた。
写真:木村博道

 思う存分マニュアル車の運転を堪能すべく都内から向かったのは、静岡県の伊豆。今回は海沿いではなく、中伊豆の山間を走るルートを検討した。渋滞もなく、新東名から伊豆縦貫道を抜けて修善寺までたどり着いたので、寄り道をしながら最初の目的地へと向かった。
 伊豆で滝といえば「浄蓮の滝」が有名だが、混雑を嫌い穴場の滝を探して見つけたのが、「萬城の滝」。案の定、タイミングもよく豪快な滝の眺めを独り占めできた。水しぶきを感じる程近くで見る滝の姿は圧巻。空気もひんやりとして心地がいい。
 次の目的地へ向かう道中、曲がりくねった道の運転を楽しんでいると、わさび田が視界に入った。水がきれいで涼しい中伊豆ならではの光景だ。
 朝から長距離を運転してきたので、Bakery&Table東府や 足湯カフェに立ち寄り休憩。ここのカレーパンが旨いという噂を聞いていたので、密かに楽しみにしていた。パンも抜群に旨かったが、それと同じくらいテラスからの眺めに感動した。ぜひ、再訪したいスポットだ。
 そこから、風早峠を抜けて西伊豆スカイラインへ。木々の緑が色濃いこの季節はクルマをオープンにして走ると爽やかな風が一層気持ちいい。と思っていたら、戸田駐車場に着く頃には辺りは雲で覆われてしまい、せっかくの絶景が見られない状態に。楽しみにしていただけに落胆を隠せずにいたが、山の天気は本当に変わりやすい。徐々に雲が晴れて、絶好のドライブ日和となり、ワインディングロードを存分に楽しめた。 
 水がきれいな場所は蕎麦が旨い!という主観から、伊豆での昼食は蕎麦にしようと決めていた。そこで向かったのが「そば処 ささや」。自分ですりおろした本生わさびと一緒に食べる十割蕎麦の美味しさは格別だ。 その後もドライブを満喫して、伊豆スカイライン経由で帰路へ。1日のドライブを締めくくるかのような美しい夕日に見送られ、充実した大人の週末ドライブを終えた。

[マツダ]ロードスター(現行型・MC前)
ドライブのパートナーは、現行型ロードスター・マイチェン前のSレザーパッケージ。6速MTと軽量ボディによりスポーティな走りを披露する。オープンカーへと容易にスタイルを変更でき、運転する楽しさの幅が広がる。
新車価格帯 289.85万〜367.95万円※  中古車価格帯:129万〜542.5万円 (ソフトトップモデル)
※新車の価格にはオプション価格は含まれません。保険料、税金(除く消費税)、登録料などの諸費用は別途申し受けます。自動車リサイクル法の施行により、リサイクル料金が別途必要となります。 詳しくはマツダの販売店におたずねください。

今回のドライブでは伊豆の海沿いではなく、中伊豆を中心に山間をドライブ。道幅の狭い林道、アップダウンやカーブが多い西伊豆スカイラインも走ったが、コンパクトなボディのロードスターは軽快に駆け抜けた。

中伊豆の自然を感じながらオープンで軽快に走る

最初の目的地に向かう途中で気になった中伊豆ワイナリーヒルズへ立ち寄り。青々とした広大なぶどう畑が広がる。ここだけ切り取ると海外のような雰囲気だ。
萬城(ばんじょう)の滝

体感で5度涼しく感じられる水量豊富な滝
狩野川の支流、地蔵堂川の上流にある高さ20m、幅6mの滝。しぶきがかかるほどの距離まで近づけるので、間近で滝の迫力を感じられる。すぐ側に駐車場があるため、滝までの距離も近くオススメだ。
●住所:静岡県伊豆市地蔵堂776-1 ●駐車場:あり(無料)

伊豆名物のひとつがわさび。ドライブ中、筏場のわさび田付近を通りかかった。きれいな水と涼しい環境が整う中伊豆ならではの風景だ。
Bakery&Table 東府や足湯カフェ

足湯で運転の疲れもリフレッシュ。景色も食事も素敵なスポット
東府やResort&Spa-Izu内にあるベーカリー&カフェ。水盤の向こうに天城の山々を望むテラスは絶景。足湯に入りながらゆったりとした気分で、こだわりのパンやランチを楽しめる。ゆで卵が丸ごと入った、米粉を使ったカレーパンは大人気の品。
●住所:静岡県伊豆市吉奈98「東府やResort&Spa-Izu」内
●営業時間:10:00~17:00(日・祝 9:30~)、ランチ10:30~16:00(L.O.15:45) ●駐車場:あり(無料)
www.instagram.com/bakeryandtable_tofuya/

※営業時間や定休日、料金などに変更がある場合があります。訪問の際は事前に電話やホームページ等でご確認ください。

西伊豆スカイラン

古奈温泉のカフェでひと息ついた後は、風早峠から県道411号西天城高原線を経由して西伊豆スカイラインへ。標高の高さから天気の移り変わりが早いが、晴れた場合は美しい駿河湾と土肥や戸田の街を見下ろす絶景が見られる。快晴時は壮大な富士山の姿も拝める。

アップダウンのあるワインディングロードを走れば気分は爽快!
主要な幹線道路から少し脇道に入ると、木の間から光が射すような細い道が多い。クルマを操る楽しさを感じながら、気持ちのいいドライブを楽しんだ。
そば処 ささや

本生わさびと一緒に味わう十割蕎麦
のどごしがいい十割蕎麦は、ツルッとしていて食べやすい。伊豆の名物“本生わさび”をすりおろすと爽やかな香りが広がり、一緒に食べると一層風味がいい。カラッと揚がった天ぷらも美味しさ抜群だ。
●住所:静岡県伊豆市修善寺4281-45
●営業時間:11:00〜15:00、不定休 ●駐車場:あり(普通車15台程度)

本生わさび1本付、天ぷらと十割蕎麦 2,100円(税込)
伊豆スカイライン

美しい夕日を眺めて充実のドライブを終える
最後は伊豆スカイラインへクルマを走らせ、途中にある池の向駐車場でちょうど夕暮れを迎えた。駿河湾に沈む美しい夕日を眺め、絶景とグルメを楽しんだ週末のドライブの余韻に浸りながら帰路についた。

少し背伸びしてカーライフを満喫したい! 大人のドライブが楽しめるクルマたち

ここでは今回試乗した2台の解説に加え、ほかにも大人の週末ドライブをしっかり演出してくれるクルマを紹介。
走りのよさを感じつつ快適な時間を過ごせる、“ちょっとカッコつけたい”大人にぴったりな1台を見つけてほしい。

[レクサス]RX450h+ “version L”(現行型)
 ラグジュアリーSUVの元祖といえるモデル。1997年に北米で登場し(当時の日本名はハリアー)、現行型は5代目に当たる。全長4.9m弱と日本でも扱いやすいサイズに収まり、「450h+」はプラグインハイブリッドを採用する。185psの2.5ℓエンジン+182psのフロントモーターに加え、54psのリアモーターを備え、余裕のある走りが楽しめる。満充電状態なら最大86㎞のEV走行が可能だ。
 レクサスらしい高品位な内外装の仕立ても魅力。3色から選べるゴージャスな本革シートを標準装備する。4対2対4に分割されたリアシートは、それぞれ電動でリクライニング&格納することが可能。豪華なだけでなく使い勝手にも十分配慮が行き届いている。

レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)やレーントレーシングアシストといった先進の安全装備も充実。ゆとりのあるドライブが楽しめる。

[マツダ]ロードスター(6速MT/現行型・MC前)
 1989年に登場し世界中で大ヒットしたライトウエイトオープン2シーターの4代目。RF(リトラクタブルハードトップ)仕様もあるが、こちらはオープンとしてはオーソドックスなソフトトップ仕様。全長4mを切るコンパクトボディに搭載されるエンジンは、132psの1.5ℓと一見非力に思えるが、約1tという軽量ボディのため、十分な動力性能だ。
 FRレイアウトと小気味いい6速MTを介し、操る歓びに満ちた極めてファンなドライビングがこのクルマの最大の魅力といえる。また安全装備も充実したグレードだ。インテリアにはブラックのレザーシートを標準装備。本革ならではの上質な質感とシックなカラーリングで、大人も満足できるライトウエイトスポーツに仕上がっている。

なんといっても、6速MTで気持ちよく運転できるのが楽しい。コンパクトなボディサイズも相まって、まさに“人馬一体”という感覚が味わえる。

ほかにもあります“ちょっとカッコつけたい”大人にぴったりなクルマ

[レクサス]NX(現行型)
中古車価格帯 178万〜535.7万円
 次世代のレクサスを先取ったモデルとして、2代目となる現行型は2021年に登場した。デザインはレクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルを採用しながら、未来感をもうまく演出した質の高いものだ。パワートレインはプラグインハイブリッドも含め、4種を設定し、ガソリンモデルには8速ATが組み合わされる。インテリアはレクサスらしく上質にまとめられ、運転席はコックピット感を強調したものとなっている。

[トヨタ]クラウンスポーツ(現行型)
中古車価格帯 568.4万〜819.8万円
 日本の高級車を牽引してきたが、現行16代目でイメージを大刷新。先に登場したクロスオーバーに比べ、大きく張り出した迫力十分のリアフェンダーなど、スポーツ性を大きく高めたモデルがスポーツだ。全車4WDで、2.5ℓ+前後モーターのハイブリッドに加え、最大90㎞のEV走行を可能とするプラグインハイブリッドも用意する。後輪操舵(DRS)を備えるなど、スポーツの名に恥じない俊敏な走りが可能。装備もクラウンらしく絢爛だ。

[マツダ]MAZDA6 WAGON(現行型)
中古車価格帯 175.1万〜381.7万円
 マツダのDセグメントを担うフラッグシップモデル。2019年にアテンザからMAZDA6に車名を変更して3代目が登場。マツダこだわりの魂動デザインに基づいて作り込まれたデザインは伸びやかで、ワゴンについてもヨーロッパライクなテイストを持ったシルエットが特徴となる。エンジンはガソリン(2ℓと2.5ℓ)とディーゼル(2.2ℓ)を設定。6速ATが力強い走りをアシストする。新車は2024年4月で生産が終了となったため、在庫販売のみとなっている。

[トヨタ]RAV4 Adventure“OFFROAD package Ⅱ”
中古車価格帯 371.9万〜510.5万円
 4WDのAdventureをベースにオフロードをイメージさせる数々の装備を加えた特別仕様車。ノーマル比で最低地上高が10㎜アップ、さらにマットブラック塗装の18インチアルミホイールを装着する。注目は何度も塗り重ねることでタフさも確保したマット塗装“GORI GORI BLACK”。専用クロスバーが装着可能なブリッジ型ルーフレールも追加している。シートやインパネ、ドアトリムにはレッドステッチを施し、さり気なくスペシャル感をアピールする。

[ホンダ]ZR-V
中古車価格帯 244万〜439万円
 CR-Vの後継車として登場したZR-Vは、北米や中国などでも販売されるグローバルモデルだ。押し出し感の強いフロントマスクは個性的で存在感十分。日本仕様はほかとはグリルのデザインが異なり、シンプルな縦スリットとなっている。インテリアは格子模様のインパネなど、こちらも個性的。パワーユニットはガソリンとホンダ自慢のハイブリッドであるe:HEVの2本立てとなる。もちろん、ホンダセンシングによる安全性能も充実している。

[日産]エクストレイル AUTECH e-4ORCE
中古車価格帯 415.7万〜539.7万円
 エクストレイルは、第2世代のe-POWERや電動駆動4輪制御技術のe-4ORCEなどを備えた、先進のSUVだ。なかでも日産の直系カスタムブランドであるAUTECHによって、ひと味違う上質さがプラスされているのがこちら。湘南の海と空をイメージしたオリジナルのAUTECH BLUEのボディとさざ波をモチーフとしたグリルが特徴。インテリアも同様にブルーのステッチが入るなどAUTECH専用で、ほかとは違ったエクストレイルに仕上げられている。

大人のドライブらしく……
スマートな移動を実現! アプリを活用しよう

事前に下調べをして、出かけることももちろんイイことだけど、今どきのクルマでの移動に欠かせないのがスマホのアプリ。アプリを活用すれば、リアルタイムの情報が得られ、スマートな移動をアシストしてくれる。ここでは、一部の活用例を紹介する。

Google Mapsでの周辺検索

目的地までの経路検索後に出てくる画面の“虫眼鏡”のアイコンをタップすれば、経路沿いにある目的に即した店舗などを表示する。

道中での食事を調べる場合“レストラン”のアイコンをタップすれば、経路近くの店が表示される。ナビ開始後も同様の操作で検索できる。
Yahoo! カーナビでの駐車場検索

目的地までのルート検索はもちろん、リアルタイムでの周辺駐車場の利用状況も含めた検索が可能。駐車場探しの手間を解消できる。

目的地設定にある“周辺の駐車場を探す”ボタンをタップすると、駐車場のリストを表示。時間貸し駐車場の利用状況がわかるので便利だ。

総括

大人のドライブへ出かけてみよう!
「大人だけの週末を走ろう」をテーマに海と山のドライブを取り上げた今回の特集。頻繁に出かけることは、ちょっと難しいかもしれないが、たまには大人だけの時間を満喫するのも素敵なことだと改めて感じた。いつもより少し早めに出発すれば、スムーズな移動がしやすく、目的をしっかり楽しんだうえで早めに帰路につける。そうすれば、翌日に疲れを残さないので、ドライブがより充実したものになる。ぜひ、読者のみなさんにも大人の週末ドライブを楽しんでもらいたい!

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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