ドライブ
更新日:2024.07.01 / 掲載日:2024.06.28
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】

文と写真●ユニット・コンパス
ある日、スバルから届いた案内状には八丈島で試乗会を実施すると書かれていた。テーマは「SUBARUのSUVで遊ぼう!」だという。わくわくしながら飛行機に乗ったが、1時間も経たずに到着してしまった。八丈島、結構近い。
熟成の進んだフォレスターで八丈島の絶景スポットを巡る

今回はイベント形式なのですでに現地にクルマが用意されていたが、もちろんフェリーを使いクルマで八丈島を訪れることも可能。その場合は、東京の竹芝客船ターミナルからおよそ10時間半ほどの船旅になるという。
八丈島は面積約70平方キロメートルのひょうたん型をした島で、八丈富士(854.3m)と三原山(700.9m)というふたつの山から成り立っている。気候は黒潮暖流の影響により高温多湿で雨が多く、東京からいちばん近い南国とも言われている。
まず最初に乗ったのはフォレスター。北米では2023年11月に新型が公開されているが、日本では2018年に導入された5代目SK型が販売中。スバルは細やかな改良を年々重ねるメーカーで、現行モデルは「F型」と呼ばれている。
我々チームが担当するのは、「e-BOXER」を搭載した「X-BREAK」。じつは今回のイベントでは、スバル車のレジャーでの使い勝手を実際に体験してもらいたいと、釣りやサイクリング、BBQの用意が行われていた。たとえばフォレスターであれば、室内空間の高さを利用して釣竿が収納できる……といった具合。スバルといえばシンメトリカルAWDで雪道に強いイメージがあるが、なるほど季節を選ばず趣味に大活躍しそうである。



せっかくフォレスターに乗れる機会なのに釣り糸を垂れて時間を過ごすのはもったいない! というわけで、三原山を目指して出発。
スバル車はとにかく視界がいいので、八丈島のような素晴らしい景色の道を走ると気分が高まる。最低地上高はなんと220mmもあるし、とにかく知らない道を走っていてもストレスがないのがいい。
そんなことを考えながらフォレスターを走らせていると登龍園地(のぼりょうえんち)に到着。標高は312mで、島のなかでも指折りの絶景ポイントだ。ここへ続く登龍峠は、下方から見たときにまるで天に龍が昇天していくようだと名付けられたとおりなかなかのワインディング。普通のSUVならば左右に揺られてしまうところだが、シンメトリカルAWDは低重心だし「e-BOXER」ならではスムーズさと力強さのおかげで走りやすかった。



サイクリスト仕様のクロストレックは最高の映えクルマだ

続いて試乗したのはクロストレック。スバルの人気モデルとして愛されてきたXVが3代目に進化した際にグローバルで使われる名称であるクロストレックに統一された。その名前は「クロスオーバー」と「トレッキング」からの造語で、まさに今回のような使い方が似合うモデルである。
日常ではコンパクトな車体(全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mm)でキビキビと走り、レジャーシーンでは200mmという最低地上高を活かしてアクティブに活動できる。写真のように自転車をルーフに搭載するときも、全高が高すぎないので安心感がある。
それにしても、クロスバイクをキャリアに搭載したクロストレックは格好いい。9色と豊富に用意されたボディカラーのなかでも、こちらのオアシスブルーは樹脂パーツとのコントラストが美しく、どこで撮影しても絵になるクルマだった。




まとめ
スバルのSUVで八丈島を舞台に遊ぶという今回のイベントは、いつかはプライベートでもやってみたいと思わせてくれる楽しいプチ冒険だった。クルマがもたらす移動の自由に、スバル車ならではの扱いやすさ、安心感が加わることで、知らないところにどんどん行きたくなる。
去る5月にスバルは、トヨタ、マツダとともに最新エンジンを公開して内燃機関の開発継続を宣言した。電動化を進める一方で、カーボンユートラル燃料の活用に向けて水平対抗エンジンをさらに開発していくという。シンメトリカルAWDが生み出す優れた装甲安定性と走りの楽しさは、今回まさに実感したとおり魅力的だ。個性的でわくわくさせてくれるクルマを応援したい。ますますそう思わせてくれるイベントだった。