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更新日:2022.02.18 / 掲載日:2022.02.18
JAF 危険予知・事故回避トレーニング動画に「環状交差点」編公開

JAFは2月17日、事故防止効果のある「実写版」危険予知・事故回避トレーニングに、新規テーマとして「ラウンドアバウト(環状交差点)編」をウェブサイトとYouTube公式アカウントに公開した。
日本では珍しい交差点形式 走行時の注意点を紹介
JAFによれば、ラウンドアバウト(環状交差点)とは、ヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつで、日本でも2014年9月に施行された道路交通法改正に基づき、環状交差点の名称で法律的に整備された。道路標識の通り、ラウンドアバウト内は車両が右回り(時計回り)に通行すべきことが指定されている。走行時は原則、進入時に一時停止の必要がなく、右からくる車に注意して進入し、環状部分をすでに通行している車両がある場合は、その車両に優先権があるため通行を妨害してはならない。合流と分岐を繰り返すことで、より安全に進行方向を変えられるという特質を持つ。
日本ではまだ事例の少ない形式ではあるものの、実際にこのラウンドアバウトを走行する際に何が危険なのかをしっかり把握できるよう、新たに動画を公開したという。
実際に起こり得るシチュエーションを動画化


今回公開された「ラウンドアバウト編」動画は、ラウンドアバウト走行中を想定した内容に。交差点から一つ先の道路を左折するため、早めに左ウインカーを出したが、左前方の道路にいた青い車両からは左折してくるものと判断されてしまい、相手車両がラウンドアバウト内に進入し危うく事故になるシーンを再現。通常の交差点とラウンドアバウトとの合図を出すタイミングの違いや危険予測のポイント、合流時の注意点などを分かりやすく解説している。
また、夜間の走行を想定した「夜間編」動画も新たに公開。夜間に街灯の少ない道路を走行する際の注意として、歩行者や自転車が見えにくくなる危険シーンを再現した内容となっている。
JAFでは、今回公開した内容のほかにも“危険な場面”を想定したさまざまな動画を「実写版」危険予知・事故回避トレーニングとして公開。そのほか、これらの動画をクイズ化した「交通安全3分トレーニング」も公開しており、個人での継続的なトレーニングや企業の講習などでの活用を推奨している。
【危険予知トレーニング】ラウンドアバウト編
【危険予知トレーニング】夜間編
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「信号機のない横断歩道」を通過する時は… JAF実態調査
・JAFウェブサイト「実写版」危険予知・事故回避トレーニング(外部サイト)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/risk-prediction
・交通安全3分トレーニング(外部サイト)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/traffic-safety-movie/3-minutes-traning