アパート暮らしの車庫証明の手順を解説！そもそも車庫証明は必要？

アパートやマンションなどの賃貸物件に住んでいる場合でも、一部エリアを除いて基本的に車を所有するためには、車庫証明の申請が義務付けられています。
ここでは、その車庫証明の申請に必要な書類や発行の要件を解説します。

車庫証明とは、正しくは自動車保管場所証明書（軽自動車の場合は自動車保管場所届出書）のことを指します。

アパート暮らしなど自分の土地以外に車を保管している場合においても、車庫証明は必要で、申請の際には、「自動車保管場所証明申請書」「保管場所標章交付申請書」「保管場所の所在図・配置図」に加えて、「保管場所使用承諾証明書」が必要になります。

なお、「保管場所使用承諾証明書」は、車を保管している場所の管理者から許可を得ているかどうかを証明する書類で、車庫証明の申請に利用する場合には、大家さんや不動産会社の署名と捺印が必要なため、取得までに時間がかかったり、手数料を取られたりするケースもあります。
ただし、代わりに「賃貸契約書のコピー」で代用できる場合もあるので、詳しくは警察署や代理の専門業者に確認してみましょう。

車庫証明は、代理人が申請することも可能です。自分で手続きする場合、警察署の公式サイトから車庫証明の申請書をダウンロードして手続きします。地域によっては、インターネットで申請を受付しているところもあります。

次に代理人が申請する場合ですが、この代理人とは基本的には専門業者のことを指しています。車を購入するときは、販売業者が代理人として手続きするケースも多いです。ただし、代理手続きには委任状と手数料が必要となります。

車庫証明の手続きは保管する場所・駐車場に関して、以下4つの要件を満たす必要があります。

要件1：自宅（使用の本拠地）から2km以内の位置である
要件2：自動車全体が収まるスペースがある
要件3：道路からの出入りに支障がない
要件4：保管場所として使用できる権限がある

上記のように、駐車場であればどこでも良いわけではありません。すべての項目を満たしているか、今一度確認してみましょう。

アパートの場合、車庫証明を取得するためには以下の手順で申請を行います。

手順1：保管場所使用承諾証明書の用意
手順2：自動車保管場所証明申請書、保管場所標章交付申請書に必要事項を記入
手順3：保管場所の所在図・配置図の作成
手順4：管轄の警察署へ提出
手順5：担当警察官が実際に場所を確認後、再度、期日内に管轄警察署で手続き

保管場所に変更があった場合は、原則15日以内に届け出を出さなければいけません。手続きを怠ると、保管場所の不届けとして10万円以下の罰金が科される可能性があります。また、道路の車庫代わり使用で3点、道路における長時間駐車で2点の違反点数が加点となりますので注意しましょう。

アパートなどの賃貸物件で車庫証明を取得する際に、気になる疑問2つを以下で解説します。

賃貸駐車場を利用している場合でも、車庫証明の手続きは可能です。ただし、賃貸の管理人と駐車場の管理人が異なる場合があるため、書類を準備するときには注意が必要です。また、発行手数料についても事前に確認しておきましょう。

一区画の駐車スペースに対して、1台しか車庫証明は取得できません。しかし、買い替えや手放したタイミングによって、旧車と新車の情報が一時的に重複するケースが発生します。この場合は、あらかじめ警察署で相談・許可を取っておきましょう。

アパートなどの賃貸物件に住んでいても、車庫証明の手続きは必要です。車庫証明が不要なエリアでない限りは、必ず手続きしましょう。

手続きに必要書類は、土地を所有しているかどうかによって異なります。アパートの場合、「保管場所使用承諾証明書」か「賃貸契約書のコピー」が必要となりますので、きちんとそろえてスムーズに手続きを進めましょう。