カーライフ
更新日:2020.05.18 / 掲載日:2020.05.18
振袖で車を運転しても大丈夫?注意点と地域によるルールの違いについて

グーネット編集チーム
成人式の当日は、自分で車を運転して会場に向かう方も多くいらっしゃると思いますが、実は地域によって、振袖での運転を禁止している自治体もあるので注意が必要です。
また、振袖での運転を禁止していない地域にお住まいの方でも、振袖を着たままで車を乗り降りする妻には、せっかくの着物が着崩れしたり汚れたりしないよう注意が必要です。
そこで今回は、振袖で車を運転するときの注意点や地域ごとのルールの違い、車内での振袖の着崩れや汚れの防ぎ方について解説していきます。
振袖で車を運転するときの注意点
「道路交通法」上では、振袖など和服での運転に具体的な規定はありません。しかし「運転者の遵守事項」など各都道府県の公安委員会によって定められた規則があり、振袖等での車の運転は地域によってルールが異なります。
どの都道府県でもはき物に対する規則が多く、例えば東京都では、「木製サンダル、げた等運転操作に支障を及ぼすおそれのあるはき物をはいて車両等(軽車両を除く。)を運転しないこと」(東京都道路交通規則第8条第2号)と定めています。
また、振袖を含んだ和服での運転を禁止している自治体もありますので、事前に自分の住む都道府県のルールを確認しておきましょう。
振袖で車を運転する際は、着崩れや汚れにも注意が必要です。特にレンタルした振袖の場合、損傷や汚れの度合いがひどいと買い取らなければならいこともあります。
そのため、振袖で車を運転する際は汚れ防止のために、シートや床にタオルなどを敷き、帯の崩れを防ぐに、腰の位置に置くクッションなどを用意しておくと安本物心です。
振袖で車に乗る前の準備
前述のように、振袖の汚れや傷には注意しなくてはいけません。成人式当日のトラブルを避けるためにも、事前に車の掃除をしておきましょう。
車のドア周りに土やほこりがついていると、乗降時に裾を擦るなど振袖を汚しやすいので、入念に掃除しておく必要があります。
車内は、シートベルトをきれいにしておくことも大切です。シートベルトの汚れは目立ちませんが、裏側には汗やほこりが溜まっています。シートベルトの汚れが振袖に付着する場合もあるので、淡い色の着物を着るときは注意してください。
振袖での車の乗り降りの注意点と、車での過ごし方

グーネット編集チーム
振袖で車に乗り降りするときは、運転の有無にかかわらず以下の注意が必要です。
荷物は先に載せる
和服のときは、荷物が小さくても先に車に載せましょう。荷物を持ったままで乗り降りしたり、乗ったあとに荷物を受け取ろうとしたりすると、着物が着崩れしてしまうことがあります。
乗り降りの際のポイント
車に乗るときは、腰から乗るようにします。頭を先に入れると、髪型が崩れることがあるからです。
まずは腰から入り、袖や裾が車体や地面につかないように注意しながら座ります。あとは体の向きを正面に向けながら足を入れましょう。降りるときは反対に、ドアのほうを向きながら足を地面について頭を出します。
帯が崩れやすくなるので、シートにはあまりもたれかからないようにしましょう。運転する場合は、まったく背中をつけない姿勢での運転も危険なので、クッションなどを活用するのがおすすめです。
シートベルトを締める際は、振袖とシートベルトの間にタオルをはさむと汚れの付着を防ぐことができます。
まとめ
今回は、振袖で車を運転するときの注意点や地域ごとのルールの違い、車内での振袖の着崩れや汚れを防ぐ方法について解説しました。振袖で車を運転する場合は、はき物に関する規則を事前に確認しておきましょう。
また、車のドア周りやシートベルトをきれいに掃除して、振袖に汚れが付着するのを防ぎましょう。乗り降りの際には、お尻から乗るように心がけ、髪型や振袖が崩れないよう心がけてください。