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更新日:2023.06.02 / 掲載日:2020.04.06

中型免許とは?取得方法や費用・運転できる車両について解説

中型免許とは?取得方法や費用・運転できる車両について解説
グーネット編集チーム

 運転免許は普通免許や大型免許のほかに、中型免許があります。

 送迎・運送業務に欠かせない免許ですが、中型免許でどのような車を運転できるのか、また普通免許で運転できる中型車との違いを知らない方も多いでしょう。

 中型免許に関連したものでは「8t限定」「準中型免許」という種類もあります。

 今回は、中型免許の基礎知識と注意点、免許の取得方法や費用について解説します。

 

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3種類の中型免許とは?

 中型免許は2007年(平成19年)の改正道路交通法施行によって新設されたもので、大型免許と普通免許の中間に当たります。

 対象となる車は「車両総重量7.5t以上11t未満・最大積載量4.5t以上6.5t未満・乗車人数11人以上29人以下」という条件があります。

 また、「普通免許・準中型免許・大型特殊免許のいずれかを取得して2年以上」という条件もあるので、注意が必要です。

 中型免許は3種類あり、練習や試験を目的として公道で運転するための「中型自動車仮運転免許」、中型自動車などを公道で運転するための「中型自動車第一種運転免許」、営利目的で旅客を乗せて走行するための「中型自動車第二種運転免許」があります。

普通免許「8t限定」は中型免許とどう違う?

 普通免許の「免許の条件等」の欄で、「中型車は8tに限る」という表記を見たことがある方もいるでしょう。

 8t限定と表記されている免許は、中型免許が設立される2007年より以前に取得した普通免許です。

 つまり、この年以前は普通免許で中型車を運転できたため、中型免許設立前の普通免許で中型車を運転している方に対する救済措置にあたります。

 この免許における8tに限るとは、「車両総重量8t未満・最大積載量5t未満・乗車定員11人未満」という条件です。

 そのため、11人以上のマイクロバス、最大積載量8tのトラックなどは2007年以前に取得した普通免許でも運転できないので注意が必要です。

準中型免許とは

 準中型免許は2017年に新設され、「車両総重量3.5t以上7.5t未満・最大積載量2t以上4.5t未満・乗車定員10人以下」の車が運転できる免許です。

 普通免許と中型免許の中間的な位置付けであり、18歳以上であれば取得できます。

 なお、2007年~2017年に取得した普通免許は「準中型で運転できる準中型車は準中型車(5t)に限る」という表記があります。

 この準中型車(5t)に限るとは、「車両総重量5t未満・最大積載量3t未満・乗車定員10人以下」という条件です。

 

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中型免許の取得方法や費用

中型免許の取得方法や費用
グーネット編集チーム

中型免許を取得できる条件と取得方法、費用について見ていきましょう。

中型免許の取得方法は2種類

 中型免許を取得するには、以下の条件のいずれかを満たす必要があります。

・普通免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得して2年以上
・中型8t限定免許の限定解除試験を受験する

 また、年齢や身体的取得条件もあります。

・年齢:満20歳以上
・視力:両眼で0.8以上、片眼で0.5以上の視力があること。眼鏡やコンタクトレンズの使用可。
    深視力検査の誤差が平均2cm以下であること。
    色彩識別能力で赤色・青色・黄色を識別できること(交通信号機の色)
・聴力:10mの距離で90dbの警告音が聞こえること。補聴器の使用可
・運動能力:自動車の運転に支障をきたす恐れのある身体障害や病気がないこと

 そして、中型免許の取得方法は以下2種類の方法があります。

(1)自動車教習所で講習を受けて技能試験を受ける
(2)運転免許試験場で直接技能試験を受ける(一発試験)

 (1)の教習所を受講する方法は、普通免許を取得するときと流れは同じです。

 (2)の場合は、試験場内コースの仮免許試験および路上の本試験に合格した後、取得時講習を経て免許を取得できます。

中型8t限定解除について

 中型8t限定免許を所持している場合は、「中型8t限定解除」の手続きを受けることで旧普通免許を中型免許へ昇格させることが可能です。

 限定解除の方法は、「教習所で技能教習を受け、技能審査に合格する」「運転免許試験場で一発試験を受ける」の2つがあります。

 技能教習を受ける場合は、5~9時限の講習を受けた後に審査に合格することで「技能審査合格証明書」が発行され、それを運転免許試験場に提出すれば中型免許証に書き換えてもらえます。

 教習所での受講費用(7~12万円程度)がかかりますが、運転に不安を抱えている人も安心して受講できるメリットがあります。

 一発試験の場合は、試験の手数料2,850円が必要です。技能教習を受けるよりも費用を抑えられますが、一発試験の合格率は2~3割程度と言われており、受験の度に費用を支払わなければなりません。

 また、受験の予約を取るのに日数がかかってしまうことも考慮しておく必要があります。

中型免許取得の費用

 中型免許を教習所や合宿免許で取得する場合、20~27万円が費用の相場となります。

 現在所持している免許の種類によっては費用が異なる場合があるので、教習や合宿を検討している方は確認しておきましょう。

 一方、運転免許試験場で試験を受験する場合、試験費用は約4万円と安いのが特徴です。

 ただし、教習所のような講習を受講しない代わりに、運転の練習で使う中型車両のレンタル料、同乗する指導者の依頼料などの費用がかかります。

 運転免許試験場の試験は難易度が高いため、複数回受験して合格することが一般的です。トータルで見ると教習所と費用がそれほど変わらないケースも少なくありません。

まとめ・中型免許とその取得方法

中型免許は大型より一回り小さい車両を運転できる免許で、車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下の条件があります。

準中型免許は普通免許と中型免許の中間的な位置漬けで、中型免許よりも早く免許を取得できます。

また、「中型車は8t限定」という表記がある普通免許は、中型免許が設立された平成19年以前に取得した免許です。

普通免許を取得した時期により、運転できる中型車が異なるので注意しましょう。

中型免許の取得方法は、教習所で技能試験を受験、もしくは運転免許試験場で試験を受験するという2種類があります。

一回の本試験で取得するには、練習のために車両と指導者を用意する必要があり、費用も自分で負担しなければなりません。

結果的に教習所と費用が変わらないこともあるので、中型免許の取得は教習所や合宿免許を検討しましょう。

 

中型免許でどんな車が運転できる?

中型免許で運転できる車(中型自動車)は、車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下 の自動車です。

中型免許と普通免許「中型8t限定」の違いは何?

中型免許と8t限定(普通免許)で運転できる車の違いは以下の通りです。
・中型免許
車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下
・中型8t限定
車両総重量8t未満・最大積載量5t未満・乗車定員11人未満

中型免許の取得方法は?

中型免許を取得するには、自動車教習所で講習を受けて技能試験に合格する、または運転免許試験場で直接技能試験を受ける方法の2通りがあります。中型8t限定解除も同じく2通りの方法で可能です。

 

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