カーライフ
更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20

軽油はポリタンクに入れて持ち運びできる?正しい軽油の取り扱い方法について

軽油はポリタンクに入れて持ち運びできる?正しい軽油の取り扱い方法について

グーネット編集チーム

ガソリンを持ち運んだり保管したりする際に、灯油用ポリタンクを使うことは禁止されています。では、軽油の持ち運びや保管をする際にも、ガソリンと同様に禁止されている方法などがあるのでしょうか。

ここでは軽油を保管するための容器や持ち運び方法、保管方法について法律に基づいて詳しく解説します。

軽油を保管する容器に指定はあるのか?

軽油は、ガソリンといった燃料同様に保管容器や持ち運び用の容器に指定があります。プラスチック容器は変質して液体が漏れる、気化することで漏れるといったリスクがあるので使用できません。

軽油の持ち運びや保管に利用できる容器については、金属製のガソリン缶やドラム缶のほか、ガソリンとは異なりプラスチック容器を使えます。プラスチック容器は消防法で決められた基準をクリアすることが条件ですが、軽油用ポリタンクとして販売されている商品であれば問題はないでしょう。

使用可能な容量は異なり、軽油の場合はドラム缶最大容積250Lまで、ガソリン携行缶は60Lまで、軽油用ポリタンクは最大容積30Lまでと定められています。

特別な素材で作られており、簡単に入手できないのではと考える人も多いですが、実際にはホームセンターなどで販売されており、2,000円程度で手軽に購入できます。商品名には「軽油」のワードが入っているため分かりやすく、カラーはグリーンで20Lの商品が多いです。灯油用のポリタンクが赤いことから、一目で軽油であることが分かるようにグリーンの商品が多いのだといえるでしょう。

軽油を持ち運ぶ際のルール

軽油を持ち運ぶ際のルール

グーネット編集チーム

軽油を持ち運ぶ際には、消防法で定められた容積や方法で持ち運びをしなければなりません。軽油の持ち運びについては最大数量である1,000L以上を乗せる車両の前と後ろに「危」といった標識を設置したうえで、消化可能な設備を設置する必要があります。「危」の文字のサイズは30cmで表し、黒のベースに黄色の文字を書くことが重要です。

危険物についての規則である第41条、第42条に指定がある通り、ガソリンと同様に軽油も危険物として扱われます。危険性のレベルについてはガソリンと比較すると低く、第4類危険物のなかでガソリンは第1類ですが、軽油は第2石油類であることが特徴です。指定された容器に入れたらしっかりとフタを閉めて、危険物を積んでいるということを認識して安全運転で走行しましょう。

軽油の正しい保管方法について

軽油は危険物として扱われるため、保管の際にはガソリンと同じように規制があります。軽油を保管する際には、容量の規定があるため超えないように注意しましょう。また、軽油を保管する際には、指定数量の制限があるため、保管できる量を把握しておく必要があります。

まず、指定数量とは、特定の危険物のレベルごとに定められている数値であり、指定数量に対しどの程度の量の軽油を保管するのかによって、保管方法に条件が加わるものです。「指定数量の倍数=保管する量/指定数量」と定められています。軽油については指定数量が1,000Lと定められており、指定数量の倍数5分1未満(200L未満)の場合、制約はありません。

ただし200L以上1,000L未満になると、火災予防条例に基づいた制約が加わるので、保管する場所の柱や壁、床や天井が不燃素材である必要があります。1,000L以上の軽油を保管する場合には、消防法に基づき、保管する場所の柱や床、壁が耐火構造でなければなりません。

まとめ

軽油を持ち運ぶ際は、定められた容積や方法で持ち運びをしなければいけません。また、保管するうえでも、指定数量などが設けられており、事前に確認しておくようにしましょう。

軽油は、誤った取り扱いをすると、火災を発生させる危険性が高く、大事故につながる可能性もあります。十分に気をつけたうえで取り扱いをしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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