カーライフ
更新日:2019.12.02 / 掲載日:2019.12.02
自動車免許の高齢者講習とは?75歳以上は認知機能検査も受講義務あり!

グーネット編集チーム
満70歳を超え、高齢者講習に関する通知を受け取ったものの、どのように対応すればよいのか、勝手が分からないという方も多いのではないでしょうか。
また、満75歳以上になると認知機能検査の受講が義務付けられており、受けなければどうなるのかと不安を抱く方もいるでしょう。
そこで今回は、高齢者講習と認知機能検査について詳しく解説します。
高齢者講習とは?その目的と意義

グーネット編集チーム
高齢者講習とは、加齢に伴う身体機能の低下を自覚している人が、安全に車を運転するために受けなければならない講習です。
講習内容や合計講習時間は、年齢によって異なります。
年齢別の高齢者講習にかかる時間
70~74歳の人もしくは75歳以上で判断力や記憶力の低下を自覚していない人については、手数料が5,100円、講習合計時間は機材を使った診断やコース内での運転の診断でおよそ2時間です。
75歳以上で判断力や記憶力の低下を自覚している、もしくは自信がない人は、手数料が7,950円、講習時間は適性検査と実車診断、個別指導で合計3時間程度が目安とされています。
高齢者講習の内容
講習内容は双方向型講義と適性検査、実車検査です。
双方向型講義とは交通ルールや安全運転に関するルールを再度確認し、適性検査は運転適性機材を使った診断と実車はコース内で実際に運転をして行動を診断します。
75歳以上の人が受ける個別指導は、実車をした際の映像に基づいて行われる指導です。
いずれの場合であっても、受講期間は有効期間満了の6ヶ月前~満了日までであり、受講場所は各都道府県が指定している自動車教習所で行われます。
持参しなければならない物は、高齢者交通通知書、免許証、手数料、筆記用具のほか、必要に応じてメガネや補聴器などになります。
高齢者講習の予約方法は?どこで受講できる?
高齢者講習通知書が郵送された場合は、通知書に書かれている指定の自動車教習所に電話をして予約します。
指定の時間内に講習を受けるために、スケジュールに余裕をもって連絡を入れましょう。
高齢者講習の認知機能検査とは?もし認知症と診断されたら免許はどうなる?
運転免許の更新期間満了日までの時点で年齢が75歳以上の人は、高齢者講習を受講する前に認知機能検査もしくは、一定の違反行為がある場合は、臨時認知機能検査を受ける必要があります。
認知機能検査と臨時機能検査では、検査後の講習内容や対応の流れがかわりますが、検査の内容はほとんど変わらず、判断力や記憶力の判定を行う検査となっています。
認知機能検査の検査後の流れとしては、高齢者講習を受けることとなっていますが、検査結果によって「第1分類」「第2分類」「第3分類」と分類され、それぞれに異なる内容の講習を受けることとなっています。
第1分類…記憶力・判断力が低くなっている方(認知症のおそれがある方)
第2分類…記憶力・判断力が少し低くなっている方(認知機能が低下しているおそれがある方)
第3分類…記憶力・判断力に心配ない方(認知機能が低下しているおそれがない方)
なお、認知機能検査は、運転免許の更新期間満了日の6ヶ月前から受けることが可能で、そのタイミングで対象者には、高齢者講習の通知と認知機能検査の通知が郵送されるようになっています。
認知機能検査によって免停になる条件とは
認知機能検査の検査結果のうち、第1分類である「記憶力・判断力が低くなっている(認知症のおそれがある方)」という検査結果が出た場合、高齢者講習後に臨時適性検査か主治医などの診断書の提出が求められます。
臨時適性検査や主治医の診断の結果、「認知症ではない」と診断された場合は免許の更新が可能ですが、「認知症」と診断された場合は、車の運転に関しても様々な事故に繋がる可能性が高いため、免許の取消か免停になります。
まとめ
高齢者講習は、75歳未満と75歳以上で流れが異なり検査結果によっては、時間や内容も変わってきます。
初めて高齢者講習に参加するときには、戸惑うかもしれないので、余裕を持ったスケジュールで参加するようにしましょう。
また、運転に対して自信がない場合には、返納も視野に入れておくと良いでしょう。