カーライフ
更新日:2023.05.15 / 掲載日:2019.04.08

運転記録証明書とは 申請場所や方法、発行にかかる期間など解説

イメージ1

 「運転記録証明書」は、これまでの安全運転の履歴を公的に証明するために使用できる書類です。

 バスやタクシー、運送業などのドライバーとして就職する時の必要書類や、優良運転者の表彰などに利用されています。

 また、申請者が1 年以上事故・違反等の記録がない方の場合、安全運転者であることを表すSDカードが交付されます。

 ここでは、「運転記録証明書」がどのような物か、そして申請場所や手順、発行にかかる期間などを解説いたします。

運転記録証明書とはなにか

 運転記録証明書とは、これまでの運転経歴に関する公的な証明書の一つです。

 ドライバーの保有する各々の運転免許に対して1年前、3年前、5年前にさかのぼり、交通違反や事故による行政処分の履歴を証明する内容となっています。

 運送業者等においては、国土交通省の告示により、新たに雇い入れた者の事故歴を把握するために提出を必要としている書類です。

 なお、運転経歴に関する証明書は、ほかにも以下のようなものがあります。

【無事故・無違反証明書】
 無事故・無違反で経過した期間を証明する書類。
 証明できる期間は、昭和44(1969)年10月1日(沖縄県交付は昭和47[1972]年5月15日)以降の期間に限られています。

【累積点数等証明書】
 交通違反や交通事故の点数が、現在何点になっているかを証明する書類。
 違反・事故が記録された年月日、内容、点数が記載されています。

【運転免許経歴証明書】
 過去に失効した免許、取り消された免許または現在受けている免許の種類、取得年月日等について証明する書類。
 普通免許取得後に大型免許を取得した場合など、2種類以上の免許がある場合は、最初に取得した免許以外の取得年月日を証明できない場合があるので確認しておきましょう。
 昭和46(1971)年12月31日以前のもの、失効免許については、失効後3年(交通違反歴のあるものについては6年)を経過したものは証明不可とされています。
 また、平成24(2012)年4月1日以降に交付されたものについては、運転免許証に代わる公的な本人確認書類として利用することも可能です。

・運転経歴に係る証明書|自動車安全運転センター:
https://www.jsdc.or.jp/certificate/tabid/109/Default.aspx

運転記録証明書はどこで申請できるのか

 運転記録証明書は、「自動車安全運転センター法」(昭和50年法律第57号)施行に基づき設立された「自動車安全運転センター」に申請し発行してもらいます。

 自動車安全運転センターは、全国の都道府県に設置されており、ゆうちょ銀行もしくは郵便局から申し込みをするか、直接各センターに出向いて窓口で申し込み申請を行います。

・所在地一覧|自動車安全運転センター
https://www.jsdc.or.jp/center/tabid/106/Default.aspx

運転記録証明書に必要なもの

イメージ2

 運転記録証明書を申請する時に必要なものは以下のものがあります。

✔ 証明書申込用紙
 証明書申込用紙は、全国の警察署・交番・駐在所をはじめ、都道府県に設置されている各センター事務所に用意されています。
 証明書申込用紙は都道府県によって異なるので注意してください。

✔運転免許証
 申込用紙内に、免許証番号を記入する欄があるので、確認できるようにしておきましょう。

✔印鑑
 申込用紙内に、押印の欄があります。
 サインや拇印は不可となっており、押印漏れがあると証明書が発行できないので注意してください。

✔ 手数料
 証明書の交付手数料は、1通につき670円(消費税非課税)が必要です。
 ゆうちょ銀行もしくは郵便局からの申し込みの場合は、別途振込手数料がかかることを留意してください。

✔ 委任状
 代理人による申請手続きを行う場合のみ、必要になります。
 自動車安全運転センターのホームページにある委任状の書式を印刷し、必要な項目を記入してください。

・申請方法|自動車安全運転センター
https://www.jsdc.or.jp/certificate/tabid/110/Default.aspx

運転記録証明書の申請方法

 証明書の申請方法は、以下の通りです。

1)本人による申請
 必要項目を記入した証明書申込用紙と手数料を用意し、センター事務所の窓口で直接申し込みできます。
 また、ゆうちょ銀行もしくは郵便局での払込みによって申し込みすることも可能ですが、交付手数料とは別途に振込手数料がかかります。

2)代理人による申請
 申請者本人から委任を受けた方は、代理申請が可能です。
 記入済の申込用紙と手数料に加えて委任状を用意し、センター事務所の窓口で申し込みを行なってください。

3)インターネットからの申込
 専用の申請アプリを利用することで、インターネットからの申請も可能となっています。
 ただし、申請を行うのは申請者本人に限られること、現住所が運転免許証に記載の住所である方に限られるなど、注意事項がありますので、自動車安全運転センターのホームページを確認しておきましょう。

運転記録証明書の発行までにかかる期間は?

 各センターの窓口で直接申請をした場合でも即時の発行はしていません。

 出来上がった証明書は通常郵便で送付されます。または、各センター事務所の窓口での受け取りもできます。

 窓口で受け取りの場合は申請日より概ね1週間程度、郵送の場合は申請日より概ね1~2週間を要します。

 ただし、交付にかかる時間は各センター事務所によって、若干異なるため個別に問い合わせると良いでしょう。

・申請方法|自動車安全運転センター
https://www.jsdc.or.jp/certificate/tabid/110/Default.aspx

まとめ

 「運転記録証明書」は、ドライバーの保有する各々の運転免許に対して1年前、3年前、5年前にさかのぼり、交通違反や事故による行政処分の履歴を証明する書類です。

 バスやタクシー、運送業などのドライバーとして就職する時や、優良運転者の表彰などに利用されています。

 全国各地の自動車安全運転センターにて、本人あるいは代理人による申し込みができ、申請日から1~2週間程度で発行されます。

 安全運転を励行するために発行されているもので、ご自身の運転を振り返る貴重な記録ですので、一度取り寄せて確認してみるのもよいでしょう。

運転記録証明書はどうやって取りますか?

運転記録証明書は「自動車安全運転センター」に申請し発行してもらいます。
 自動車安全運転センターは全国の都道府県に設置されており、ゆうちょ銀行もしくは郵便局から申し込みをするか、直接各センターに出向いて窓口で申し込み申請を行います。

運転記録証明書は申請してからどのくらいの期間で発行されますか?

運転記録証明書は、直接窓口で申請した場合は概ね1週間以内、郵送の場合は概ね1~2週間後に発行されます。
 直接窓口で申請した場合であっても、申請したその日には発行されません。

運転記録証明書の申請に必要なものを教えてください。

運転記録証明書を申請する時に必要なものは「申込用紙」「手数料」「運転免許証」「印鑑」の4つです。
 申込用紙は全国の警察署・交番・駐在所・自動車安全運転センターに用意されています。
 申込用紙に、免許証番号を記入する欄や、押印する欄があります。
 手数料は1通670円で、ゆうちょ銀行や郵便局から申し込む場合は別途振込手数料がかかります。

この記事の画像を見る

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ