カーライフ
更新日:2019.08.20 / 掲載日:2019.08.20

捻挫していてもクルマの運転をして大丈夫なのか

捻挫していてもクルマの運転をして大丈夫なのか

グーネット編集チーム

クルマは便利な移動手段であり、みなさんもプライベートから仕事まで色々なシーンで利用していると思います。なかには生活の一部として、地方ではクルマがないと日常生活に支障をきたしてしまうと言う方も多いのではないでしょうか。

そのような中、何かの拍子で捻挫してしまった場合でも、日常生活を送るため、クルマに乗っている方もいらっしゃると思います。

実際に捻挫をしてしまった場合、クルマを運転することは大丈夫なのでしょうか。
ここでは捻挫した場合でもクルマを運転しても大丈夫なのかどうかについて解説します。

捻挫している状態での運転に関して具体的なルールや法は定められていない

捻挫をした場合、捻挫の箇所や程度にもよりますが、普段問題なくできていた日常生活に支障をきたす場合が考えられます。また、その日常生活の中でもクルマの運転については、捻挫によって支障をきたしてしまった場合、事故などにつながる可能性があるため注意が必要です。

なお、国が定める道路交通法では、道路交通法70条(安全運転の義務)と71条(運転者の遵守項目)に抵触する可能性が考えられますが、捻挫の際のクルマの運転に関する具体的なルールや定義は書かれていません。

捻挫の際のクルマの運転に関して、具体的なルールや定義がないことで、安全運転が担保できるのであれば運転しても問題ないとも解釈できますが、絶対に違反にならないというわけではありませんので、慎重な判断が求められます。

捻挫で運転をする場合のポイントは正常な運転ができるかどうかが大切

捻挫で運転をする場合のポイントは正常な運転ができるかどうかが大切

グーネット編集チーム

捻挫で運転する際に考えらえられる判断のポイントを考えてみましょう。

まず、ギプスで覆うような手足の捻挫を負っていたら、ハンドル操作やペダル操作に支障が出るばかりか、的確な運転姿勢が取れない可能性もあります。

自分では運転に支障はない、何とか運転できる、と思っても警察官によっては安全運転を遵守できないと判断される場合が想定されます。

安全運転が遵守されないと判断された場合、運転免許証の更新ができない、AT限定の条件がついたりすることがあります。

運転できるか否かと言う判断ではなく、正常な運転ができるかがポイントになるでしょう。

左足捻挫の場合、AT車であれば運転することは可能なのか

では、通常クルマの運転では左足を使わないAT車であれば、左足が捻挫しても問題ないのでしょうか。これも法的には解釈の分かれるケースだと思います。

つまり、左足の捻挫は直接運転操作には関係しないので、法的には抵触しないとの判断から、クルマの運転自体は可能ですが、左足の捻挫が原因となり、適正な運転姿勢が取れない、痛みにより運転に集中できない場合は、安全運転遵守の観点から、安全運転義務違反に問われる可能性も否定できません。

なので左足を捻挫している場合でも運転をすることはおすすめできません。

また、事故に遭遇した際は、捻挫が正常な運転に影響を及ぼした可能性について問われる場合があります。

療養中に運転免許の更新があった場合は、程度や状況によっては、左足に障害があると判断され、本来はMT車の運転ができる運転免許であっても、AT限定の条件が付く可能性もあります。

安全運転を遂行するにあたり、左足の捻挫だからと言ってAT車を運転するのではなく、無理をせずケガが完治するまでは運転を自重した方が良いでしょう。

目や耳などの障害はケースバイケースです

加えて、目や耳にケガや障害がある場合は、運転しても大丈夫なのでしょうか。それぞれのケースについて見てみましょう。

目の障害についての基準

運転免許を新規で取得あるいは更新する際に、視力についての基準が設けられています。
普通免許の場合は、両眼で0.7以上と基準が設けられています。

また一眼がそれぞれ0.3以上、または一眼の視力が0.3に満たない、もしくは一眼が見えない場合は、もう片方の眼の視野が左右150度以上で、且つ、視力が0.7以上であることが基準となります。

さらに第一種中型免許、第一種大型免許、準中型免許、けん引免許、第二種免許の場合は、片目での運転はできません。

耳の障害についての基準

聴覚(耳の障害)に関しては、免許取得もしくは更新で問題になることはありませんが、運転できるのは準中型車または普通自動車に限定され、条件を変更する必要があります。
併せてクルマを運転する際には、聴覚障害標識の表示とワイドミラーの装着が必要となります。

免許取得や免許更新が控えていて、目や耳に障害を負ってしまった場合は、事前に専門医に相談することをおすすめします。

また、免許更新時に聴覚の臨時適性検査を受ける場合、手数料は無料ですが、事前に予約が必要とされていますので、各都道府県の免許センターや運転試験場へ問い合わせてください。

まとめ

万一、手足を捻挫した場合、ケガの程度や部位によっては安全に運転ができるのかが問題となります。クルマの運転ができても、捻挫が原因となり、運転に支障があると判断された場合は、安全運転義務違反として検挙される可能性があります。

また、AT車では通常使わない左足の捻挫であっても、完治するまでは運転を控えることをおすすめします。

捻挫に限らず、ケガをした際は無理をせず、安全運転の遂行に努めましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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