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更新日:2023.05.18 / 掲載日:2020.06.29

運転免許証の住所変更の方法は?必要書類や期間、申請場所など解説

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 引っ越しをした時に必要となるのが、公共料金などの住所変更手続き。併せて運転免許証についても、本人を確認する「身分証明書」として利用する機会が多いため、必ず対応しておきたい手続きです。

 しかし、期間や申請場所、必要書類など、疑問がつきものです。

 ここでは、転居等で住所が変更になった際におこなう運転免許証の住所変更について、方法や必要なものなどを解説します。

転居後、運転免許証の住所変更はいつまでにおこなう?

 転居後に住所変更手続きをすることは、道路交通法第94条にも明記されており、原則本人が速やかにおこなう必要があります。

 運転免許証の住所変更手続きに関しては、転居から何日以内におこなわなければ罰則が科されるという明確な決まりはありません。

 転居先の住所を管轄する公安委員会へ「速やか」に届け出ることが指示されているのみです。

 もしも住所変更を怠ると、次回の「運転免許証更新のお知らせ」はがきが届かない原因となり、結果的に運転免許証の失効にも繋がる可能性があります。

 引っ越しが一段落したところで、早い時期に手続きをおこなうのが良いでしょう。

 郵便局に対して郵便物の届け先を変更する転送サービス手続きをしても、運転免許証の根本的な変更手続きとはならないので注意してください。

 なお、市町村の合併等で住所表記が変更になった場合は、次回の運転免許証の更新時に変更されるので、変更手続きは不要です。

 ただし、運転免許証の更新前に変更を希望する場合は、通常の住所変更手続きと同様に、住民票等の書類を用意したうえで、自分で手続きすることも可能です。

運転免許証住所変更ができる場所や時間帯、曜日は?

 運転免許証の住所変更手続きができる場所は、基本的に以下の3つです。

・警察署
・運転免許更新センター
・運転試験場

 ただし、警察署によっては手続きを行えない場所もあるようです。

 一方で、離島や遠隔地によっては交番や駐在所で手続きができる場合もあります。

 また、受付時間や曜日も地域によって多少の差がありますが、昼休みの時間帯や土日祝日は窓口が閉まっている可能性が高いようです。

 受付場所・時間は各警察署のホームページで確認しておきましょう。

 なお、悪天候の影響で各施設が業務休止となる場合もあるので、注意してください。

運転免許証の住所変更に必要なもの・必要書類

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 前述の通り、運転免許証の住所変更(記載事項変更)手続きは、基本的に運転免許証と本人確認のための書類が1点あればおこなうことができます。運転免許証の住所変更手続きをおこなう際に、以下のものや書類が必要となります。

 なお、この手続きにおける手数料は不要です。

✔必ず用意するもの

✔運転免許証
 住所や氏名など、変更した内容は運転免許証の裏面に記載されます。必ず用意しておきましょう。
 なお、変更内容を表面に記載したい場合は再交付手続きを行うことになり、手数料2,250円(2023年4月現在)が必要となります。

✔申請書
 警察署、運転免許更新センター、運転試験場の申請場所に用意されているので、事前に用意しておく必要はありません。

✔新しい住所を確認できる書類

 新しい住所を確認するため、発行から1年以内であることが確認できる、以下の書類のいずれかを持参してください。どの書類についても、コピーは不可です。

・住民票の写し
 転居後の内容で、マイナンバー(個人番号)が記載されていないもの。
・健康保険証
 転居後の新しい住所が記載されているもの。
・マイナンバーカード
・本人宛ての郵便物
 転居後の住所が記載されているもので、消印があるもの。ダイレクトメールや、消印がない年賀状は不可。
・公共料金のお知らせ、領収書
 転居後の住所が記載されており、ガス、電気、水道、電話など公共料金に関するもの。
・官公庁からの通知書

✔外国籍の方が必要な書類

 外国籍の方の場合、上記の書類のほかに、身分確認のための書類を持参する必要があります。以下のいずれかを持参してください。

・特別永住者証明書
・在留カード
・旅券(パスポート)

運転免許証の本籍や氏名などを変更する場合の申請場所と必要なもの・必要書類

 運転免許証の本籍や氏名などを変更する場合は、住所変更の場合とは異なる書類を用意する必要があります。

 ここでは、運転免許証の本籍や氏名などを変更する際の申請場所と必要書類を紹介します。

運転免許証の本籍や氏名を変更できる場所はどこ?

 運転免許証の本籍や氏名などを変更する場合も、住所変更と同じように、警察署や運転免許更新センター、運転免許試験場で手続きをおこなうことができます。

運転免許証の内容変更に必要な書類

 運転免許証の内容変更に必要な書類は以下の通りです。

✔運転免許証
✔住民票(本籍が記載されており、マイナンバーが記載されていないもの。コピー不可)

旧姓の表記に変更したい時の必要書類

 2019年12月以降、運転免許証に旧姓を追加して表記できるようになっています。手続きには運転免許証と、旧姓が記載された住民票の写しまたはマイナンバーカード(コピー不可。マイナンバーカードは通知カード不可)です。

 なお、住民票やマイナンバーカードは、区市町村に旧姓(旧氏)を併記するための請求手続を行ったものとなっています。

 手続きを行うと、運転免許証の表面の氏名欄に、新氏名の後に旧姓を使用したフルネームか、運転免許証の裏面の備考欄に旧姓を使用したフルネームが表記されます。旧姓のみの表記はできません。

代理人が運転免許証の住所変更を申請する場合の必要なもの・書類

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 運転免許証の住所変更は、本人ではなく代理人が申請することも可能です。

 ここでは、代理人が運転免許証の内容変更を申請するときに必要な書類を紹介します。

住所変更の場合に必要な書類

 代理人による住所変更の申請に必要な書類は以下の通りです。

✔申請者の運転免許証
✔申請者と代理人が併記された住民票(マイナンバーが記載されていないもの、コピー不可)
✔代理人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)

 このほかに、自治体によっては委任状が必要となる場合があります。また、代理人は同居家族のみなど、続柄が限定されている場合も多いので、必ず事前に確認してください。

本籍、氏名変更の場合に必要な書類

 代理人による本籍、氏名変更の手続きに必要な書類は以下の通りです。

✔申請者の運転免許証
✔申請者と代理人が併記された住民票(本籍が記載されており、マイナンバーが記載されていないもの。コピー不可)
✔代理人の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)

 なお、旧姓の表記を申請する場合は、申請者の旧姓が記載された住民票も必要です。

家族の転居等で住所変更した場合の対応方法は?

 家族の転居等で住所が変更になった場合、運転免許を保有する各自で住所変更手続きをとる必要がなく、世帯の一人が代表して変更手続きをおこなうことができます。

 その場合は、家族全員の名前が併記された転居後の住民票と該当する申請人各自の運転免許証を代表して、持参する必要があります。

 ただし、代表者が一人で変更手続きをおこなう場合は、同居する同一世帯に限られます。家族と言っても居住する場所の住所が異なるとできません。本人確認用の書類が必要となります。

 また用意する資料は、申請者が併記された住民票はもちろんのこと、代表者(代理人)の本人確認用の書類としてパスポートや社員証・学生証が別途必要です。間違えないものであっても、決して代表者の名刺では代用できません。

 また、本人が海外に渡航中であったり、施設に入所することになった場合など、どうしても本人が手続きできないときは、それぞれ同居する親族や委任状を携えた代理人による手続きが可能です。

運転免許証の住所変更と転居をおこなう際の注意点

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 運転免許証の更新後に引っ越しをする場合は、更新後に転居が完了してから、改めて住所変更手続きをおこなう必要があります。

 あくまで転居が完了していないと、変更手続きをおこなうことはできません。予め転居先の住所がわかっていても、後日住所変更手続きをおこなってください。新住所が明記された住民票や健康保険証などの、新しい住所がわかる資料の提出が求められます。

 住所変更手続き自体は簡単で比較的短時間で終わるので、転居後に警察署、運転免許更新センター、運転試験場のいずれかの窓口で、早めに本人が変更手続きをおこなってください。

 運転免許証の住所変更を速やかにおこなわなかった場合、道路交通法121条の定めに従い、2万円以下の罰金又は科料に処される恐れがあります。住所変更手続きを怠ったうえで、他の事案も考慮して悪質だと判断されたときは、この罰則が科される場合があるので注意してください。

 また、他の都道府県から転入した際、住所変更の手続き時に申請用の写真が必要とされる自治体も存在します。希少なケースですが、転居先の自治体へ事前に確認しておくと良いでしょう。

まとめ

 身分証明書ともなる運転免許証の住所変更は、全国の警察署、運転免許更新センター、運転試験場でおこなえます。

 きちんと転居後に住所変更手続きをしないと、次回の「運転免許証更新のお知らせ」はがきが届かない原因となり、運転免許証の失効に繋がる可能性があるので、引っ越しが一段落した早い時期に更新手続きをするようにしましょう。

 申請人が自分で変更手続きをおこなう場合、運転免許証以外は転居後の新しい住所が明記された消印のある郵便物等があれば、簡単におこなうことができます。

 実際に窓口となる警察署、運転免許更新センター、運転試験場の混み具合により、要する時間は異なりますが、概ね30分から1時間程度で住所変更手続きは完了します。

運転免許証の住所変更に必要な書類は?

運転免許証に加え、新住所が記載された本人確認書類1点が必要です。住民票のほか、保険証、公共料金のお知らせ、消印の押された郵便物などが利用できます。

本籍地の記載がない住民票で運転免許証の住所変更は可能?

住所のみの変更であれば、本籍地の記載がない住民票(新住所)でも住所変更が可能です。

交番でも運転免許証の住所変更はできる?

運転免許証の住所変更は基本的には運転免許センターか警察署で行いますが、地域によっては一部の指定交番などでも可能な場合があります。各都道府県の情報を確認しましょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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