カーライフ
更新日:2020.01.28 / 掲載日:2020.01.28

運転免許の自主返納とは?返納で受けられる特典や手続き方法についてわかりやすく解説!

運転免許の自主返納とは?返納で受けられる特典や手続き方法についてわかりやすく解説!

グーネット編集チーム

交通の便が悪い地方に暮らす方々はもちろんのこと、買い物や病院に行くなどの生活をする上で、車は重要な交通手段のひとつです。しかし、車の運転をする年齢を考えた場合、加齢による身体機能や認知機能の低下により、事故を引き起こす可能性が高くなることもあります。

そのため、事故を起こしてしまう前に、運転に不安を感じ時点で運転免許を返納してしまうというのも一つの手段として考えられるのではないでしょうか。
ここでは、運転免許の自主返納について、返納で受けられる特典や手続きについて詳しく紹介します。

運転免許の自主返納とは

運転免許の自主返納とは

グーネット編集チーム

運転免許の自主返納とは、加齢による身体機能や認知機能の低下によって運転が難しくなったという自覚がある場合や、家族から運転免許の返納を勧められたことなどを理由に、本人が自らの意思で、有効期限が残っている運転免許証を返納する「運転免許の申請取り消し」のことを指します。
もちろん、高齢の方以外であっても運転免許の自主返納は可能です。

運転免許を自主返納した場合の特典

免許を自主的に返納した場合、受けられる特典というものがあります。
下記に特典を紹介しますので、確認してみましょう。

公的な本人確認書類として利用できる「運転経歴証明書」を発行することができる

運転免許証は、本人確認書類として利用している方も少なくないと思います。
そのため、運転免許証を返納してしまうことで、本人確認書類が無くなってしまう考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、運転免許を自主返納した場合は、公安委員会により「運転経歴証明書」が発行され、これが運転免許証の代わりに公的な本人確認書類として利用できるようになります。

なお、運転経歴証明書を取得するためには、自主的に運転免許を返納した日から5年以内に申請をする必要があります。運転経歴証明書は交付を希望しないと発行されません。返納の際に一緒に運転経歴証明書の申請をしてしまうことをおすすめします。
なお、運転経歴証明書に有効期限はなく、本人確認書類として使い続けることができます。

運転経歴証明書のサイズは運転免許証と同じサイズでデザインも似ていますが、もちろん運転経歴証明書では車の運転はできません。そのため、運転免許証の返納時に車がある場合は、返納と合わせて、車をご家族に譲ったり中古車として売却するなどの対応も必要になるかもしれません。

運転経歴証明書により各種割引の特典が受けられる

運転免許返納後の移動手段として、地下鉄などが一定期間無料で利用できるパスを、一定の年齢以上の高齢者に発行している地域もあります。
また、無料でなくても、バス利用料の割引やタクシーの割引制度を提供している自治体もあります。各自治体によって割引特典の内容が異なりますので、お住まいの自治体の特典内容を確認しましょう。

なお、タクシーの割引など特典を利用する際は、運転経歴証明書の提示が求められます。そのため運転免許返納をした場合は、運転経歴証明書を忘れずに発行してもらいましょう。

自主返納の手続き方法

運転免許の自主返納を行う場合には、本人が運転免許センターや各都道府県の警察署窓口に出向くことが必要です。

運転免許の自主返納で必要なもの

自主返納で必要なものは、運転免許証のみです。同時に「運転免許取消・一部取消申請書」が必要の提出が必要になりますが、この申請書は免許センターなど現地にあるので、持参は不要です。なお、運転免許の自主返納自体には費用はかかりません。

ただし、運転免許の自主返納と同時に運転経歴証明書を取得する場合は、免許証サイズの写真、運転経歴証明書交付手数料1,100円が別途必要になります。写真は免許センターで手続きをする場合は、その場で写真の撮影が可能です。
また、運転免許の返納日と別の日に運転経歴証明書を申請する場合には、住民票の写しなど氏名・住所・生年月日を確認できる書類が必要になります。

代理人による運転経歴証明書の交付について

申請者本人が病気入院中や自宅療養中など、やむを得ない事情で窓口に行けない場合、申請者本人の意思確認ができる場合に限り代理申請が可能です。

代理人の要件は、親族、申請者が入院・入所中の病院や施設の職員、福祉関係の有資格者、成年後見人です。なお、代理人による申請ができない場合としては、自主返納を別の都道府県で行っている場合や再交付申請である場合、申請用写真が申請者本人であることが疑わしい場合などがあります。

まとめ

運転免許証の有効期限が残っている状態で運転免許を返納するのが自主返納です。自主返納は、各地の運転免許センターの他、警察署窓口でも可能です。

自主返納により発行される運転経歴証明書は、公的な本人確認書類として使用可能であり、各自治体により異なりますが、バスやタクシーの割引特典を受けることができます。本人の入院などにより、窓口に行けない場合には、運転経歴証明書の代理申請が可能です。

車の運転で、万が一にも事故を起こさないためにも、運転に不安を感じたり、運転が困難になったと感じた場合には、運転免許の自主返納も検討するようにしましょう。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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