カーライフ
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2016.10.11

車のフレーム材質による特徴・耐久性の違いとは

車のフレーム材質による特徴・耐久性の違いとは

goo-net編集チーム

車のフレームは材質によって特徴が変わってきます。
一般的な鋼板から高価で特殊な材質など、色々と車の特性に合わせて採用されています。
普段は見ることないフレームですが、特徴や耐久性など違いを見ていきましょう。

車のフレーム材質にはいくつ種類があるの?

一般的な車のフレーム材質には鋼板が使われていることが多く、他にはアルミニウムや、
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)なども利用されています。

珍しいフレーム素材としては、木材などが挙げられます。
イギリスの伝統的スポーツカーメーカーのモーガンでは、
衝撃吸収性が良いとの理由で木材が使われていますが、
全てハンドメイドになることや耐久性などの観点から、
ごく一部の車のみに採用されている材質と言えます。

それぞれのフレーム材質の特徴とは?

鋼板は、古くは一般的なスチール鋼が使われていましたが、
現在では強度を上げた鋼板素材の総称である「ハイテンション鋼」が、
コストや軽量化、生産性から一般的に使われている材料です。
修理や剥離、溶接がしやすく、手軽に行えるメリットがあります。

カーボンという名称で知られている炭素繊維強化プラスチックは、
形状設計が自由であり、軽量・強度が高いなど特徴を持っていますが、
製造には特殊な設備が必要なため、値段が高価で量産には向かないという短所があります。

炭素繊維強化プラスチックは、基本的にワンオフの製造になるので、大量生産に向かない反面、
少数を都度製造するような場合はメリットもあります。
修理は交換作業となるので非常に高くつくことが最大のデメリットです。

アルミニウムはアウディジャガーなどヨーロッパ製のブランドで採用されています。
アルミニウムは軽量なことが一番のメリットですが、
製造にはコストが掛かり、リサイクル性からも一部のメーカーの採用にとどまっています。

アルミニウムは修理が可能なので、ハイテンション鋼ほど安価ではありませんが、
今後製造コストが下がることで、様々な自動車メーカーも採用する可能性がある材料です。

フレームの材質による耐久性の違いはどれくらい?

現在の鋼板は防錆性も高く、融雪剤や凍結剤の撒かれた道路を日常的に走行したり、
下回りを打つような悪路を走行しない限り、十分に耐久性の高い材料とされています。

車のフレーム素材として一番普及していることもあり、
鋼板がフレーム使われる材質のベンチマークと言えるでしょう。

炭素繊維強化プラスチックは、衝撃にも強く、一番耐久性はありますが、
コストを考えると一般的な材質とは言えないでしょう。

アルミニウムは錆びに対する耐久力はありますが、独特な振動吸収性を持っているので、
使用環境によっては金属疲労による負荷については考えなくてはなりません。
しかしながら、通常の使用においては、
車の平均寿命を考慮すると十分な耐久性を持っている材質です。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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