カーライフ
更新日:2016.10.24 / 掲載日:2016.09.30
ヘッドライトリレーとは(種類・特徴・効果)
goo-net編集チーム
自動車のヘッドライトに使用されているリレーとは、そもそも何の役割をするものでしょうか。
ヘッドライトのリレーに関する種類や特徴、リレーが使われることによる効果などについて、
わかりやすく詳細に説明していきます。
ヘッドライトに使用されているリレーとはどんなもの?どこにあるの?
ヘッドライトに使用されているリレーとは、
ヘッドライトを点灯させるのに必要な大電流の流れる経路をコントロールするスイッチのことです。
ヘッドライトを安定的に点灯させることと、
ロービームとハイビームを切り替える(経路を変える)などの用途に用います。
通常は電流の流れる経路を短くするため、
バッテリーとヘッドライトの中間に取付けるのが一般的です。
ボンネットの中やヘッドライトユニットの中に取付けるものですが、
大きな電流が流れることから熱が発生するので、
直接エンジン熱が当たらない場所に取付けることを推奨しています。
製品によっては、ハーネスと呼ばれるヘッドランプの配線ユニットに、
リレーが組み込まれているものもあります。
リレーの種類やそれぞれの特徴とは?
リレーにはいくつかの種類があります。
機械的な動きで信号を伝える有接点リレーと、電子回路で信号を伝える無線リレーです。
有接点リレーは機械的な駆動部分を持っていますので、
構造が簡単でコストも抑えることができ、汎用性が高いことが特徴です。
ただし、長い間の使用で機械的なスイッチング部分が摩耗し、
接点不良を起こす可能性があります。
一方、無線リレーはトランジスタなど半導体や電子部品で構成されていますので、
構造がやや複雑になりますが、絶縁性や反応速度が速いという特徴を持っています。
ただし、経年劣化により熱などの影響を受けると、様々な電気的ノイズが発生する場合があり、
誤動作の原因にもなる場合がありますので、注意が必要になります。
そこで、それぞれの特徴に合わせた選択が必要になります。
ヘッドライトにリレーが使用されていることによってどんな効果があるの?
ヘッドライトにリレーを使用することによって、より最適で安定的な電流の供給が可能になります。
ヘッドライトの明るさを一定に保つ上で重要な働きをします。
配線やコネクターなどによる電気ロスを最小に抑え、
アースを確実に行うことで電流降下や過剰に電流が流れることを防止します。
特に明るさが足りないと感じる年代が古いヘッドライトであれば、
ライトをワッテージの高いものへ交換する際に有効です。
リレーを最適なものへ交換することにより、
本来のライトの持つ明るさを発揮させることが可能です。
こうしてヘッドライトを明るくすることによって、
運転中の視認性が高まり、夜間の運転の安全を確保する効果が期待できます。
リレー回路やハーネスを自作することは可能ですが、
配線不良やアースの不良などから、配線が加熱したり、
本来の明るさを得られないなどの不具合が発生する可能性がありますので注意が必要です。
ヘッドライトは夜間走行などには欠かせない安全運転に必要な機能のひとつです。
ぜひ、安全のためにも、専門家に相談するなどして、
明るいヘッドライトシステムを見直してみましょう。