リムジンの運転に特殊な免許は必要か？

リムジンの語源は、大型の高級車で、運転席と客室の間が仕切られているタイプの車です。
海外の高級ホテルなどに停まっていて、車内にテレビモニターなど、
豪華な設備を備えた車を想像する方は多いのではないでしょうか。

リムジンという言葉はフランス語の「limousine」という言葉が由来しています。

この「limousine」は馬車を指し、
他にもフランス中部にあるリムザン地方の羊飼いのマントもそう呼ばれ、
黒くて長い姿が似ているからと様々な諸説があるそうです。

アメリカなどでは「リモ」と呼ばれ、
ホテルから空港までの道のりを8名ほどの人数で安くチャーターできる簡素な仕様の物も、
人気が高く利用されています。

日本においては全長が伸ばされたストレッチタイプの車を、一般にリムジンと呼ぶ傾向にあります。

リムジンは事前に予約して決まった時間を貸し切って使うのが一般的です。
かなりの人数が乗る事ができるので、大人数で移動する場合や、
移動しながらパーティを楽しむ際に利用する方が多いと言えます。

また、空港から都市部などの送迎に使われるバスもリムジンバスと呼ばれる事があります。
これはかつて、ハイヤー会社が都内と空港間をリムジンで送迎していた名残が、
そのままリムジンという名称として使われています。

リムジンだからと言って、一般の免許とは違った特殊な免許が必要というわけではありません。
リムジンの運転に必要な免許証は、乗車定員と車両の総重量によって異なります。

定員10人以下で総重量が5トン未満のリムジンであれば普通免許証で運転できます。
定員10人以下で総重量が5トン以上8トン未満のリムジンの場合は、
8トン限定中型免許証で運転できます。
定員11人以上29人以下、総重量11トン未満のリムジンの場合は、中型免許証が必要です。

自家用（白ナンバー）としてリムジンを運転する場合は、
自動車第1種免許で運転することができます。

旅客営業（緑ナンバー）としてリムジンを運転する場合は、
自動車第2種免許と呼ばれる運転免許証が必要となります。

リムジンは一般的な車と比べて車の全長が長く、特別な運転免許が必要なイメージがしますが、
8人～10人乗りの一般的なリムジンであれば、普通免許証でも運転することができます。