カーライフ
更新日:2019.06.17 / 掲載日:2016.09.21
コネクテッドカーとは?その意味とは?

goo-net編集チーム
インターネットと繋がった近未来的な車として注目を集めているのが、
コネクテッドカーという存在です。
利便性の向上が見込まれる一方、セキュリティ上の課題も多いコネクテッドカーとは、
どのようなものなのでしょうか。
コネクテッドカーとはどのような車か?
近年話題になっているコネクテッドカーとは、インターネットの通信機能を備えた自動車のことです。
通信機器と言えばスマホやパソコンというイメージが強いですが、
自動車にも同じような機能を付けることで、
一種の情報端末として人々の利便性を高めるツールとなるよう期待されています。
走行データを集めて安全性や効率の良い運転に役立つ情報を処理し、
使用者の様々な行動範囲や移動パターンなどから役立つサービスを提供するという機能もあります。
自動車を運転しながらリアルタイムで情報を送受信でき、単なる移動手段としてだけでなく、
日常生活の様々な情報を伝達する媒体として研究開発が進められています。
海外を中心に年々コネクテッドカーは増加しており、今後も更に拡大していくと予想されています。
コネクテッドカーのメリット
コネクテッドカーは、主にGPSから送受信される位置情報や移動情報、
車間距離などの運転情報といった膨大な種類のデータを車に搭載してセンサーで取得します。
インターネットを経由してこれらの情報を集積・分析することで、
車両に不具合が無いかの診断や渋滞緩和のアドバイス、
危険予知や交通事故の予防など様々なメリットが受けられます。
このシステムがどんどん進化し拡充すれば、
最近CMでもアピールされている夢の自動運転も可能になるのです。
現在でもすでに少数かつ試験的に自動運転が採用されていますが、まだまだ発展途上です。
コネクテッドカーが増えることによってさらに情報量や経験則が蓄積されるため、
自動運転技術の発達も見込まれています。
このように、コネクテッドカーは運転する上で安全性や快適性を高めると期待されているのです。
コネクテッドカーの抱えている課題とは
コネクテッドカーが普及するということは、
良くも悪くも情報によって全てを把握されてしまうという意味も持ちます。
人の判断や手が加わらないことによる技術的な安全性の問題の他、
プライバシーやセキュリティの面でも大きな課題が考えられるのです。
中でも万一の事故の際の責任の所在や、そもそも事故を誘発しないために、
絶対的な安全性の確立が望まれます。
コネクテッドカーをより高度で確実なシステムにしようとすればするほど、
必然的に車がどこへ行ってどれくらい使用されたかなどの個人情報が、
隅々まで収集されてしまうことになります。
また、ネット環境を使うという事は、常にハッキングのリスクもあるということです。
万が一システムが悪意ある者にハッキングされれば、
自動車が事故や犯罪に使われてしまう可能性もあります。
こういった課題をいかにクリアしていくかが、
コネクテッドカーが普及していくか否かにかかっていると言えるでしょう。