カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.29
自家用車を買うのとカーシェアリングはどちらがおすすめ?

グーネット編集チーム
カーシェアリングという言葉を耳にしたことがあるかと思います。
今ではある程度浸透して、カーシェアリング利用者も増えていますが、未だにレンタカーとの区別が付いていない人や自家用車との違いを知らない人も多いようです。
ここではカーシェアリングと自家用車の違いなどを比較してみましょう。
カーシェアリングとは?
カーシェアリングとは「自動車を複数の人で1台の車をシェアする車の利用スタイル」のことです。
カーシェアリングの利用方法は業者に会員登録をしておき、車を使いたい時に、ネット予約をして車を利用します。
そのエリアごとにカーシェアリング業者のステーションがあり、今まではステーションから乗り出したら同じステーションに戻ることが原則でしたが、現在はワンウェイ方式(乗り捨て)のカーシェアリングについて国土交通省が認可しています。
カーシェアリングとレンタカーの違いについて
前項でも少し触れましたが、そもそも、以前からあるレンタカーとカーシェアリングの違いをご存知でしょうか?まずは、カーシェアリングとレンタカーの違いについて詳しく説明していきます。
カーシェアリングとレンタカーの利便性の違い
・カーシェアリングのメリット
カーシェアリングの便利な点は、24時間、ステーションから直接乗りたい時に車を借りられたり、返せたりできる点があります。営業時間が設けられている店舗での対面手続きが、不要なので気軽に利用することができます。
使用可能時間は10分~15分単位などの短時間の利用も可能で、「ほんのちょっとの時間だけ車が必要」という時などには非常に便利です。
借りられる車の車種も、コンパクトカーやファミリーカーなど、人気モデルが中心です。
・カーシェアリングのデメリット
しかし、カーシェアリングには、デメリットもあります。
カーシェアリングの紹介をした際に、「1台の車を複数人でシェアする」と書いたように、シェアしているほかの人が利用中の場合には借りることができません。
つまり、いつでも借りられるわけではないということです。車種についても、一般的な普通車が中心のため、大型車などは基本的に借りることはできず、大人数での利用には向いていません。
さらに、レンタカーでは可能な「乗り捨て」も基本的にはできないサービスが多いようです。
・レンタカーのメリット
一方、レンタカーの便利な点は、利用後、車を借りた地点まで車を返しに行かなくてもいい乗り捨てサービスが挙げられます。また、主な主要駅や観光地に営業所が設けられており、メーカー系を含めて日本中に広くレンタカーの営業所が分布しています。
借りられる車種も豊富で、軽自動車クラスからミニバン、バス、トラックまで使用用途に応じて幅広いラインアップの中から選択することが可能です。
短時間の利用に向いたカーシェアリングに対して、レンタカーは最低でも6時間の料金設定になっており、数日間借りると割引が適用されることもあります。
・レンタカーのデメリット
レンタカーのデメリットは、営業所の営業時間内にしか借りることができないという点が挙げられます。
上記をまとめると、「思い立った時、短時間だけ乗れ、自家用車の代わりとして利用したい」という場合はカーシェアリングが便利で、「長時間の移動・観光などに利用したい」という場合はレンタカーが便利と言えます。
カーシェアリングとレンタカーの費用の違い
カーシェアリングには、月額基本料金がかかってきます。それに加えて、毎回の利用料金がかかる仕組みなので、毎月一定以上の利用をするのであればカーシェアリングがお得になる場合もあります。
レンタカーは、利用のたびに料金を支払う仕組みとなります。利用頻度が少ない場合、月額の固定費用が発生しないレンタカーの方がお得になることも考えられます。
カーシェアリングと自家用車の費用を比較
カーシェアリングと自家用車にかかる費用はどう違うのでしょうか?
自家用車の場合、基本的に車の購入代金だけでなく、保険代、車検代、税金などのほかに、駐車場代、洗車代、ガソリン代、消耗品代などの費用がかかります。
カーシェアリングの場合は、入会費と利用時間などを含むパック料金などのほかに余分な費用はかからず、時期が来るとやってくる車検代や税金に思い悩むこともありません。
車にまつわる諸経費を気にしなくて乗れるところがカーシェアリングのメリットと言われています。ただし、カーシェアリングの場合はクレジットカード払いが原則となり、基本的にデビットカードなどは一切使用できません。
カーシェアリングの良いところは、車を自分で購入する必要がない分、税金や保険料、ガソリン代、駐車場代などが一切かからないという点にあります。月額料金や距離料金はかかってきますが、短距離の利用がメインの場合、マイカー購入よりもお得になることが考えられます。
一方のマイカーは全ての費用を自分で支払う分、自由な使い方ができ、車のカスタマイズが可能です。中古車や軽自動車などを利用すれば費用は抑えることができるので、長距離を利用することが多い場合はマイカー購入のメリットが出てきます。

グーネット編集チーム
カーシェアリングと自家用のそれぞれのメリット

グーネット編集チーム
最後に、カーシェアリングと自家用のそれぞれのメリットについて解説していきます。
カーシェアリングのメリット
カーシェアリングの場合、15分や30分などの短い時間でも気軽に車を利用できるというのが売りですが、それは「予約のタイミングがスムーズにいった場合」になります。
一つの車を不特定多数の人間で共有している状態なので、同じ車のオーナーが同じ時間に車を使いたいと思う場合もあります。
そんな時は先に予約を入れ人が優先となるいわゆる「早い者勝ち」状態なので、土日・祝日などで車を利用する人が多い時などは予約がとれないケースもあります。
また、レンタカーと違って返却時にガソリンを満タンにする義務などがないので、ガソリンがほぼ空っぽのまま次の人へ引き継がれることも考えられます。
ステーションでのやりとりは無人が基本なので、ゴミが清掃されていない、禁止されているペットを乗せた形跡があるなどの、マナーの悪さがみられるのも現状として存在します。
自家用車のメリット
通勤や子供を毎日車で保育園に送り迎えに行くような利用者にとっては、自家用車を購入した方が、利便性の面で高いと言えます。カーシェアリングやレンタカーは、当日の予約状況によっては使えない可能性が出てくるからです。
車を使った旅行を楽しみたい方や、旅の細かい予定を決めずに思いついたら即行動に移すタイプの人にも自家用車がおすすめです。貸出場所や返却場所、貸出期間が決められずに、自分の自由に行動できる自家用車の方が便利だからです。
子供が小さい場合は車内を汚す可能性もあるため、自家用車の方が安心ということもあります。また、カーシェアリングやレンタカーは禁煙が基本なので、喫煙者の方は自家用車でないとタバコが吸えないといった点も出てきます。
不特定多数の人と車をシェアするという現実を受け入れにくい人、他の利用者に気兼ねなく車に乗りたいという人は、多少維持費はかかっても自家用車を乗ることをおすすめします。
まとめ
今回は、自家用車の購入とカーシェアリングについて、カーシェアリングとレンタカーの違いやカーシェアリングと自家用のそれぞれのメリットを踏まえて詳しく解説してきました。
レンタカーに加えてカーシェアリングという新しい仕組みが普及してきており、短距離利用の場合など、用途によっては自家用車を購入するよりも手軽に安く移動手段を確保することができます。利便性や費用を総合的に検討して、自分に合った車の調達方法を考えてみてはいかがでしょうか。