カーライフ
更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.30
お得なのはどっち?中古車の下取りと買取の違いとメリット・デメリット
グーネット編集チーム
車の買い替え時、あるいは車が必要でなくなったときなど、中古車として売ることが多いかと思います。その際多くの場合で、「下取り」と「買取」の2通りを考えることになります。どちらの場合でも車を売ることに変わりはありませんが、仕組みが大きく異なります。
今回は、中古車の「下取り」と「買取」、それぞれの違いとメリット・デメリットをご紹介いたします。
中古車の下取りと買取の違いとは?
中古車を手放す際によく耳にする、下取りと買取は、似ているようで実はまったく違うものなのです。そこで、下取りと買取の違いと特徴、手続き方法について紹介します。
中古車の下取りとは?流れや特徴
中古車の下取りとは、新規の車をディーラーで購入する際に、今まで乗っていた車を引き取ってもらうことです。つまり、下取りは「ディーラーに車を売却」し、新規の車の購入資金に充てることを指します。下取りは査定から引き取りまでをすべてディーラーに任せられるのが特徴です。
下取りは新規の車の購入が前提なので、下取り価格は購入価格に合わせて交渉するのが一般的です。下取り価格を了承したら、必要書類を渡し、車を引き渡すだけで手続きが完了します。
下取りの必要書類は、「車検証・自賠責保険証明書・印鑑登録証明書(普通車のみ)・自動車納税証明書・実印(軽自動車は認印可)・リサイクル券」です。
中古車の買取とは?流れや特徴
買取とは、「中古車買取業者などに車を売却」することです。下取りは新規の車の購入が前提ですが、買取は中古車として販売するため、下取りよりも高く買い取ってもらえる可能性が高くなります。
今の車を買取してもらう場合、中古車販売店などに査定を依頼しましょう。車の傷や修理などの状態、オプション品、車のグレードや中古車市場の人気など、さまざまな要素を総合的に判断して査定を行います。査定額に了承したら、下取りと同じ必要書類をすべて揃えて提出し、代金を受け取るまでが基本的な流れです。
中古車下取りのメリット・デメリット
グーネット編集チーム
下取りのメリットとは
メリットとしては、中古車を引き渡すタイミングを、購入する車の納入に合わせてくれる場合があることや、一連の流れをすべてディーラーにお任せできることが挙げられます。
また、新規の車が納品されるまで下取りする車に乗れる、購入する新規の車と合わせて価格交渉できる可能性があることもメリットといえるでしょう。
下取りのデメリットとは
デメリットとしては、単純な売却金額だけ見た場合に、後述の買取よりも安いといったことが挙げられます。
下取り価格は、中古車の価格相場が反映されにくい傾向があり、人気のオプション品や車種であっても、買取店よりも安い値が付くのです。また、下取り額は新規の車の購入に充てるので自由に使えない、査定が有料という点も、買取とは異なるので注意しましょう。
中古車買取のメリット・デメリット
買取のメリットとは
メリットとしては、金額が下取りに比べ高いということが一番に挙げられます。特に、そのお店の得意な車種や、人気車種、人気な装備を持っている車は高く売れる傾向があります。また、いくつかのお店を回って買取価格の比較を行うこともできます。
買取のデメリットとは
デメリットとしては、手間がかかるということが挙げられます。下取りでは査定や売却の対応など、ディーラーがやってくれるところを自分でやらなければなりません。また、買取の場合には車を手放すタイミングが限定されています。
下取りでは新しく購入した車の納入まで待ってくれるところを、買取ではすぐに引き渡さなければならない点に注意が必要です。
中古車の下取りと買取はどちらがいいのか
中古車を下取りに出すか、買取に出すか、どちらにするか迷う方も多いでしょう。しかし、目的によって最善な方法が異なるので、下取りと買取に向いている方を選ぶことが大切です。
下取りの方が向いている人とは
下取りに向いている人は、売却金額が安くても構わない、とにかく手間と時間をかけたくない人です。
購入したい車のメーカーのディーラーに行けば、購入から下取りまでを一本化できるので、買取よりも時間を節約できます。仕事が忙しく時間が取れない方や、転勤や引っ越しなどで他にやることが多いときは、下取りにするといいでしょう。
買取の方が向いている人とは?
買取は、少しでも高値で売却したい、下取りで値が付きにくい古い車を売りたい、という人に向いています。
買取や車種やオプション品の他に、車の状態なども査定でプラスになるため、下取りよりも高値が期待できます。また、買取はメーカーで査定額が変わることは少ないため、別のメーカーに乗り換えたいときに有効です。
古い車を下取りに出した場合、年式や走行距離によっては値が付かないことも少なくありません。一方、買取した車は商品として売られる以外に、パーツに分解して販売する、海外に輸出するといった活用方法があります。そのため、下取りで値が付かない古い車でも、買取なら査定額が付く可能性があるのです。
まとめ
車の買い替えで今までの車を中古車として売りたい場合、下取りと買取のいずれかを選ぶことが基本です。
ディーラーで車を購入する際は下取りを選ぶことも可能ですが、買取よりも査定額が低くなる傾向があるので注意しましょう。買取は中古車相場価格やオプション品、車の状態などを査定するので、下取りよりも高値が付くことが一般的です。
また、下取りと買取はそれぞれメリット・デメリットがありますが、目的によって使い分けるのがおすすめです。向いている条件をチェックし、自分に合った売却方法を選びましょう。