カーライフ
更新日:2024.09.01 / 掲載日:2024.08.26
自宅でのEV充電ってどうしてる?教えて!みんなの充電器事情 #2【ニチコンV2H】
世界中で注目を浴びているEVだけど、購入後の事情を知るにはまだまだ情報が少くて、EVと過ごす生活のことを考えてみると意外と分からないことだらけ。
そこで、ここではEVオーナーが最初に直面するであろう「自宅の充電設備どうする問題」について、EV充電設備の販売も行うPanasonic(パナソニック)の協力のもと、リアルなEVオーナーの自宅充電器事情を伺いました!
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愛車のリーフは保有8年目!「バッテリーは約半分に劣化しましたが、困ることはありません」
横山さんは、奈良から大阪までの通勤に使うクルマを検討する中、「燃費を節約したいとの考えからEVが選択肢に挙がり、いくつかの候補からリーフを選びました」とのこと。購入当初は片道45kmの通勤に使っていたが、現在は週末の買い物などで活躍。「購入から8年、走行9.3万kmが経過しバッテリーは約半分に劣化しましたが、現在は週末利用でしか乗らないため、困ることはありません。オイル交換等が必要なく、EVの恩恵を感じています」と語る。
2016年式リーフの最大航続距離は280km(※30kWhバッテリー搭載車、JC08モード換算)。購入当初は通勤2往復(180km)は可能だったが、冬場は暖房を使用するため電費が悪化し、2往復するには心許なさがあったそう。そのため、寒い時期はひざ掛けなどを持ち込み、寒さ対策をしていたそうだ。
フォルクスワーゲン・ニュービートルからの乗り換えだったが、電源を入れた時のアイドリングがないため、当初は本当に動くのかとびっくりしたのだとか。走行については「徐行運転の時にブレーキの擦れる音が聞こえるくらい静粛性が高い。加速してもモーター音自体に大きな変化がなく、あっという間に加速する」と語った。
V2H導入で蓄電池としても活用!
新居購入に合わせてリーフ標準の充電器を使用するため、パナソニック製EV用コンセントを設置したという横山さん。「設置費用は12万円でしたが、補助金があり実質2万円程度でした」という。
それから1年ほど経ったところで、ソーラーパネルや蓄電池とともに、EVに貯めた電力を自宅で使えるV2H(Vehicle to Home)を導入した。V2H用のケーブルを床下・天井に通したり、蓄電を管理するモニターを設置するなど、1日がかりの工事を実施。費用はシステム全体で450万円、そのうちV2Hスタンドは90万円だったそうだ。
V2Hスタンドは本体が大きいため、設置スペースがガレージの後ろ側しかなかったそう。その一方でリーフは充電ポートが車両前方にあるため、充放電のたびに長いケーブルを付け外しする面倒が生じたという。現在はガレージ前面に充放電コネクタ用のホルダーを作って対処しているそうだ。また、「雨の日の扱いも気を遣うので、雨の入りにくい形状が工夫されると嬉しい」といった要望も上がった。
V2H導入前と後の変化について、横山さんは「あまり比較していない」としつつも電気料金が安くなる深夜帯に充電することで「昼間の節約に繋がっている」と話す。また、平日に乗らないなどの条件が付くが、「クルマを蓄電池として活用する方が、蓄電池を買って使うよりも安い」のだそう。余剰分の電気を売電したり、暖房を使う冬場は蓄電に集中したりと、“電力のやりくり”を楽しんでいるとのことだ。なお、過充電を防ぐためタイマー機能を駆使しているとのことで、「充電ペースをスマホのように調整できる仕組みがあると嬉しいですね」と話していた。
●取材協力:パナソニック https://www2.panasonic.biz/jp/energy/elseev/
https://www2.panasonic.biz/jp/energy/elseev/EVplug.html
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