カーライフ
更新日:2023.12.06 / 掲載日:2023.11.20
電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[第1回「どのクルマを買う?」の巻]

文と写真⚫︎ユニット・コンパス
日本はもちろん、世界的にシェアを拡大している電気自動車(EV)。グーネットマガジンでも「新車試乗レポート」や「グーEVテスト」で、注目モデルのレポートを都度発信しているが、となると次に気になるのが「実際に買って暮らしてみる」というテーマだ。そこで、編集部Oが実際に買って、いろんな状況で試してみることになった!
いくらグーネットマガジンが躍進中とはいえ、その連載レポートのために会社が取材用EVを買ってくれるはずもない。しかし、リアルレポートを実施するなら、やっぱり実車は必要だ。そんな葛藤のなか、では俺が買う!と決心したのが編集部O。しかし、実際に購入するまでは半年も悩みに悩むこととなった。
あらためてチェックすると、新車で買えるEVはじつに多い!
「まず新車で購入できるEVをチェックすると、国産乗用タイプでは日産(サクラ、リーフ、アリア)、三菱(ekクロスEV)、トヨタ(bZ4X)、スバル(ソルテラ)、レクサス(UX300e、RZ)、マツダ(MX-30 EV)。そして、輸入車ともなると、メルセデスEQ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェ、プジョー、シトロエン、テスラ、ヒョンデ、BYDと、かなりの数があってびっくり。もちろん、実際に買うとなると、予算があるのでここからグーンと台数が減っていくんだけど(編集部O。以下O)」
編集部Oの当時の所有車は、現行モデルのランドローバー ディフェンダーとホンダN-VAN。前者は長距離ユースで、後者は近距離ユース。車名を聞くかぎりはとても羨ましい体制といえるが、今回はN-VANを入れ替える作戦だ。
「N-VANは、査定を考えるとまさに売りどきのタイミングだった。普通に考えれば軽自動車枠ということで、日産サクラか三菱ekクロスEVになるんだろうけど、新たにローンを組んで支払いが続くことを考え出したら、もう少しEVらしくてワクワクするのがいいな、と(O)」
予算の件に加え、グーネットマガジンらしく中古車も視野に入れたことから、車種選びはさらに難航。お決まりの中古車沼にもどっぷりハマり、連載のスタート時期も見事に延期(苦笑)。結果、なんとか絞り込まれたのが、BMW i3とフィアット500e、そしてホンダeの3台だった。なかでも未使用に近い物件があったフィアット500eとホンダeを最終的な候補として調べ進めるうちに、今度は違う問題が勃発。

「自宅での駐車位置を考えると、そもそも給電口が左側にあるものはNGだった(苦笑)。では、右側のはどうかというと、充電コードが長くなることに加え、車道側になるため今度はイタズラが心配という展開に。それ言ったら、車両前方に給電口がある車種しか選べないじゃん!って話なわけで、恥ずかしい話、車種選びはえらい遠まわりをしてしまった(O)」
これに関しては「クルマ選びのあるある」もとい「クルマ選びの楽しさ」ということで、まったく人ごとではありません(笑)。


というわけで、めでたく車種はホンダeに決定!
給電口の問題から車種が絞り込まれたにも関わらず、さらにディープに調べ進めること数週間。最終的に編集部Oが決めたのはホンダeだった。購入したのはホンダディーラー。2020年12月登録で走行距離数百キロの上級グレード「アドバンス」を、車検2年付き諸経費込み350万円で購入した。中古車なので、補助金の恩恵は受けられないが、新車時価格が495万円(車両本体。税込)ということを考えると、十分お買い得といえる内容だろう。ちなみに新車購入で補助金を受け取る場合は、所有期間に制限がかかることが多いため、中古車は購入後短期間での買い替えなどでも自由度が高い。

中古車での購入はまず価格が魅力。
・中古車は助成金はないけど、自動車税、重量税の軽減はある。
・新車購入で助成金を得ると売却期間に制限が出るが、中古車の場合は制限なしで気軽に乗り換えることができる。
・給電口の場所は、けっこう重要なので必ずチェック。
次回予告
次回は編集部Oのファーストインプレッションをお届けします!

編集部O プロフィール
自他共に認めるクルマ好き、キャンプ好き、ウインタースポーツ好きにして、気になることは徹底的に調べるのがモットー。今回は企画を成立させるために、ローンを駆使して自らEVを購入。これからEVにまつわる諸問題に体当たりしていきます!