カーライフ
更新日:2022.07.08 / 掲載日:2022.07.08
普段使いも遊び使いもお手頃で快適だからやっぱり軽がイイ!!
今どきの“軽自動車”は機能や装備も充実
軽自動車はボディタイプも豊富で、先日は新しいEVも発売されました。いろいろ選べる軽自動車は税金も安く経済的なだけでなく、最近では先進機能や安全性能にも優れ、近場の移動だけでなく、メインカーとしても活躍しています。今回は、『普段使い』と『遊び使い』のシーンを通して軽自動車の魅力や快適さを紹介します。

維持費の安さだけじゃない! 今どき軽自動車の魅力
軽自動車のメリットといえば、まず税金や保険など、維持費の安さを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか? 軽自動車を購入するならクルマ自体の質感や機能性は二の次で、移動の足として使えればそれでイイ……そんな印象を持っている人もまだいるかもしれません。でも、それは過去の話。今どきの軽自動車は本当にスゴイんです。
広々とした快適空間や自在に調整できるシートレイアウト、積載力抜群のラゲッジスペースはもちろんのこと、アダプティブクルーズコントロール(ACC)などの先進運転支援システムが搭載されている車種までラインアップされています。
ボディタイプだって、セダンタイプやハイトタイプ、スパーハイトタイプにSUVタイプなど、使う人の用途や好みに合った理想の1台を選ぶことが可能。シートの座り心地や内外装の作り込み方だって、普通車にも引けを取らない部分もあり、多彩な魅力が備わっています。
みなさんが、軽自動車に求めることってなんですか?
本企画では、街なかでの普段使いとアウトドアでの遊び使い、それぞれのシーンで実際の使い勝手を検証し、今どきの軽自動車の実力を確認してみました。ぜひ、軽自動車の快適さをみなさんも知ってください。
【軽自動車TOPICS】改めて確認! 軽自動車って……どんなクルマ?

ぱっと見ではわからないけどじつは違うのは全高のみ
自動車メーカーからいろいろなボディタイプが販売されている軽自動車。一見、サイズの大小があるようにも見えますが、じつは全長と全幅はどの車種も同じ。車種によって異なるのは全高だけ。その限られた規格のなかで、多様なニーズに応じた軽自動車を開発しています。最近では、電気自動車も登場しました。
【軽自動車TOPICS】税金が安い分、維持費が抑えられて経済的!

❶軽自動車税(自動車税種別割)
1年に1回、4月1日時点の所有者が支払い、排気量に応じて課税されます。自家用軽自動車(四輪)の場合は、一律10,800円です。
※なお、新規登録から13年以上経過したガソリン車については、自動車税が重課されます。軽自動車の場合は約20%高くなり12,900円となるため、古い車両を購入する際には注意が必要。ハイブリッド車はこの重課の対象外となります。
❷自動車重量税
クルマの重さに応じて課される税金。車検のタイミングで、車検証の有効期間分(初回は3年、その後は2年)をまとめて支払います。
軽自動車の場合、自家用乗用車と違い重さに関係なく一律の税率が課されるため、割安となります。※新車から12年→3,300円/年、13年〜17年→4,100円/年、18年〜→4,400円/年。環境性能が優れたクルマは、エコカー減税が適応され、減税・免税になる場合があります。
❸環境性能割
クルマを購入したり、譲り受けたときに納付します。新車・中古車を問わず対象。排出ガス基準や燃費達成基準などで表現される環境負荷に応じて課せられます。(軽自動車の場合、右の表の税率となります)
「NEWCOMMER」軽EVの注目車が登場!

[日産]サクラ
普段使いに十分な航続距離を走行可能とした日産EVのエントリーモデル。圧倒的な静粛性や力強くなめらかな加速、洗練されたデザインで包み込む上質なインテリアは魅力大。

[三菱]eKクロス EV
eKクロスシリーズに新たに設定したEVモデル。静粛性や良好な乗り心地はサクラと共通のクオリティ。先進の運転支援機能「マイパイロット」はオプションでの設定となる。
Scene.1普段使い
先進機能が充実しているからメインカーとしても軽がイイ!

街なかでの使い勝手は安心かつ快適でかなり優秀
日本の道路はお世辞にも広いとはいえず、特に普段使いとなる都市部の街乗りでは、運転の際になにかと不安がつきまといがち。
クルマを駐車しようにもスペースの狭い駐車場が多く、状況によっては縦列駐車をしないといけない場面もあります。そんなとき、クルマの全幅と全長が一定で、コンパクトなサイズの軽自動車なら、駐車が心配という人でも安心です。
ハイト系やスーパーハイト系なら着座位置が高くなるため、視界も広く周囲の交通状況が見渡しやすいことに加え、全方位カメラなど最新の運転支援システムが搭載されている車両が増えているので、運転に自信がないという人にこそ軽自動車はオススメです。さらに、スライドドア搭載モデルなら、狭い場所でも乗り降りがしやすいうえに、開口部が大きく開くため、荷物や子供を抱えていても便利に使えます。
一方で、エンジンは660㏄と非力なので、坂道やちょっとした加速時にパワー不足を感じてしまうことも。また、室内の静粛性を重視する人には、車種によってエンジン音やロードノイズが気になる場合もあるかもしれません。
できるなら少しでも試乗をして、乗り心地を確認してから購入を決めるほうがよいと思います。

[日産]ルークス(現行型)
●中古車価格帯:41万円〜238万円
「先進技術で、家族はもっと楽しめる」をキャッチフレーズに広い室内と便利で快適な使い勝手で、誰もが楽しめる移動空間を実現するスーパーハイトワゴン。プロパイロットエディションも設定。
軽自動車のココがイイ!!
普段使いを進化させる先進装備でより快適に!
今どきの軽自動車には、各自動車メーカーこだわりの先進運転支援装備が搭載されており、ペダルの踏み間違いによる事故を未然に防ぐ機能に加え、自車の周囲の状況をモニターに映して確認できる全方位カメラやパーキングアシスト機能など、いろいろな角度から運転をアシストしてくれます。「駐車が心配…」、「荷物をスムーズに積みたい…」といったクルマを扱ううえで不安を感じるポイントを解消してくれるので、搭載する運転支援装備からクルマを選ぶのも、軽自動車の賢い選び方といえます。


軽自動車のココがイイ!!
アダプティブクルーズコントロール搭載車が充実
高速道路のロングドライブ。そして渋滞走行でも、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作をクルマがアシスト。全車速追従機能付きなら、渋滞のストップ&ゴーでも車間のキープしてくれます。


オススメのKモデル【普段使い編】

[ダイハツ]ムーヴキャンバス
●中古車価格帯:49万円〜198万円
ライフスタイルを楽しむ女性をターゲットに登場した軽ワゴン。CAN=なんでもできる、BUS=ミニバスのようなデザインという名前どおり、見た目の可愛さと乗る人に寄り添う使い勝手が魅力。

[スズキ]ワゴンRスマイル
●中古車価格帯:107.8万円〜219万円
ハイトタイプの定番「ワゴンR」にスライドドアを搭載した派生車。ワゴンRの特長である広い室内空間と高い機能性はそのままに、四角いフォルムに丸目のヘッドライトが愛らしい外観となっている。
Scene.2遊び使い
実用性に優れているからキャンプや車中泊だって軽がイイ!

遊び使いでもしっかり活躍、小さなボディでも高い実力
最近の軽自動車のトレンドとして、遊び心満載の個性的なモデルの人気が挙げられます。ただ、荷物をたくさん積んで移動できるだけでなく、何かしらプラスαの魅力を備えているクルマが受けています。
今回取材した、ハスラーのような軽クロスオーバーモデルでも、シートレイアウトが多彩で、車中泊も可能など、遊びのシーンでの使い勝手のよさが大幅に向上しています。
また、意外と多くの荷物を積んでも4名乗車が可能で、ファミリーでのお出かけにも対応できます。リアシートの背面や荷室には、汚れやキズに強い素材が採用されているため、気兼ねなく荷物を積みこめます。
さらにグローブボックスのフタをテーブルとして使えたり、限られた空間のなかに便利で実用的な装備が付いている点も軽自動車が快適に使える特徴といえます。
クルマが高機能となったことで、価格が高くなったという意見もありますが、それでも搭載される先進機能や使い勝手、そして維持費の安さなど……トータルで考えると、コストパフォーマンスのよさは一目瞭然。高速代や燃費の面でも普通車よりお得な部分が多く、移動手段として優れた選択肢といえます。そう考えると、軽自動車が売れているのも納得ですよね。

[スズキ]ハスラー(現行型)
●中古車価格帯:89.9万円〜268万円
広い室内空間を持つ軽ワゴンをベースにしたSUVで、「軽クロスオーバー」カテゴリーの先駆者的モデル。ツールボックスからインスピレーションを得て、機能性が追求された個性的な内外装が魅力。
軽自動車のココがイイ!!
多彩なシートアレンジで車中泊や休憩にも対応
コンパクトなボディながら多彩なシートアレンジも魅力のひとつ。ラゲッジの床面から前席、後席まですべてをフラットにできるモデルも多く、足を伸ばしてくつろげるので車中泊もお手のもの。ソロキャンプから多人数でのお出かけにも対応できる使い勝手のよさは魅力的です。

軽自動車のココがイイ!!
荷物を積めるといっても、結局後席を倒したら2人しか乗れないでしょ……と思ったあなた! 軽自動車の積載力を侮ってはいけません。ひと家族分ぐらいの荷物ならこのとおり。荷室の床が低いモデルが多く、積み降ろしも楽々。床面に汚れを防ぐ加工が施されている車種なら遊び使いでも問題なし。

充実のカーアクセサリーでカーライフをより楽しめる
カータープやバックドアネット、フロアクッションなどのアウトドアで活躍するアイテムやペット用のグッズなど、カーアクセサリーを豊富に揃えているので軽自動車でのカーライフをファミリーやペットも含め、より楽しいものへと昇華してくれる。

DIYカスタムでオリジナルの1台をつくりあげる

[ホンダ]N-VAN+STYLE FUN
●中古車価格帯:85.8万円〜298万円
シンプルなスクエアボディと丸目のヘッドライトで人気のN-VAN+STYLE FUNをベースとして、DIYカスタムを楽しむユーザーが増えている。自分仕様の空間でキャンプや車中泊をオシャレに楽しめば、ワクワク感がアップする。
オススメのKモデル【遊び使い編】

●中古車価格帯:99万円〜258万円
「日常からレジャーまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる相棒」をコンセプトに登場した軽クロスオーバー。SUVらしい個性的な外観と自由自在にアレンジ可能な「フレキシブルスペース」が特徴。

[スズキ]ジムニー(現行型)
●中古車価格帯:159.9万円〜398万円
悪路の走破性とコンパクトな車体による取りまわしのよさが魅力の本格4WD。走破性に特化したモデルながら荷室空間も広く、意外とシートレイアウトの自由度も高い。遊べる軽自動車の代名詞。
総括

小さなボディに秘めたたしかな実力に間違いなし!
改めて軽自動車ってスゴくないですか? 普通車と比べて当然劣る部分はあるものの……制限のあるなかで最大限効率的なパッケージを実現して車内の質感を高め、さらに、先進機能の採用により、安全性能も向上しています。ある意味、日本の技術が集約された軽自動車の魅力にみなさんも、一度は触れてみることをオススメします。
※中古車価格はグーネット 2022年6月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。