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更新日:2022.04.01 / 掲載日:2022.04.01
横浜ゴム「ブルーアース」低燃費重視型トラック用新製品 先行発売

横浜ゴムは3月31日、低燃費性能重視型トラック用オールシーズンタイヤ「BluEarth 711L(ブルーアース・ナナイチイチエル)」を2022年4月中旬より全国のヨコハマタイヤ販売会社を通じて、先進技術を駆使したモデルとして先行販売することを発表した。今回の先行販売は実証実験を行ったユーザーを中心に展開され、一般発売は2023年を予定している。発売サイズは275/80R22.5と245/70R19.5の2サイズで、価格はオープンプライス。
横浜ゴムのトラック用タイヤ史上最高レベルの燃費性能
「ブルーアース」は、同社のグローバル低燃費タイヤブランドで、「環境性能のさらなる向上+人に、社会にやさしい」をテーマに製品を開発。乗用車用タイヤでは、国内タイヤラベリング制度の転がり抵抗性能で最高グレード「AAA」を獲得した商品を含む、多様なラインアップを展開している。同製品は、国内向け大型トラック用タイヤとして初めて「ブルーアース」を冠した商品として発売される。
同製品では優れた燃費性能を実現するため、先進技術である剛性を高めた新開発トレッドパターンを導入。さらに、新規のコンパウンド配合と同社独自の混合技術によって、同社従来品のオールシーズンタイヤ「710R」に対し転がり抵抗42%低減を実現したという。
同社によると、一般的にトラック用タイヤに低燃費仕様のトレッドコンパウンドを採用すると耐摩耗性能は低下してしまうが、新開発のコンパウンド採用によって耐摩耗性能を向上、かつ耐偏摩耗性能、ウェット性能、雪上性能や静粛性についても、一定の性能を確保したとしている。
新開発のトレッドパターン&コンパウンドについて
新開発のトレッドパターンでは、センター部にブロック密集レイアウトを採用。サイプと細溝で分断されたブロックがスクラムを組むように互いを支え合い、接地の際のブロック変形を最小限に抑え、排水性を確保しつつ、低燃費性能と耐摩耗性能を高い次元で両立させた。
また、トレッドコンパウンドでは、従来品「ZEN 702ZE-i」に比べシリカ配合量を大幅にアップするとともに、その効果を最大限に発揮させるために、新規のポリマーを採用し、かつ新しい混合技術の開発も行われた。