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更新日:2022.07.15 / 掲載日:2020.09.29
車のサンシェードの役割とは?車内温度と紫外線対策の効果を解説!
夏の暑い日に、車のフロントガラスの内側にサンシェードをかけている車を見かけますが、「車のサンシェードって効果あるの?」「そもそもどのような役割なの?」といった疑問を持っている方もいるでしょう。
そこで今回は、車のサンシェードの役割と、実際の効果について解説します。
車のサンシェードの役割って?
駐車場などでよく見かける車のサンシェードには、どのような役割があるのでしょうか?実は詳しく知らなかったという方は、まずはこの項目で確認してみましょう。
車内温度の上昇を防ぐ
サンシェードが持つ主な役割は、車内温度の上昇を防ぐことです。猛暑日の車内温度はわずか1時間で50度を超え、ダッシュボードにいたっては70度以上と、大変高温になります。
サンシェードを使用すると直射日光を遮ることができるため、車内温度の上昇を防ぐ効果があります。
サンシェードは紫外線対策にも!
夏の強い紫外線は車内にもガラスを通過して侵入し、「車に乗っていたのに日焼けしてしまった」ということも珍しくありません。サンシェードのなかにはUVカット率が高いものもあり、紫外線対策にも有効です。
サンシェードはどのくらい効果がある?車内温度と紫外線量
ここまでサンシェードの役割について解説してきましたが、サンシェードには実際にどのくらいの効果があるのでしょうか?ここからはサンシェードを使用した際の、車内温度と紫外線量の変化について解説します。
ダッシュボードの温度はなんと20度差
上記は、35度の気温の中で午後12時から4時間、白いミニバン車中の温度を測定したテスト結果です。
暑さ対策をしていない車と、サンシェードを装着した車の温度差に注目してみましょう。
対策なしの車は車内最高温度が52度、ダッシュボードは74度と非常に高くなっています。
一方でサンシェードを装着した車は、車内温度が50度、ダッシュボードは52度でした。車内温度は2度と大きな差はありませんが、ダッシュボードは実に22度の差がついており、サンシェードに確かな効果があることがわかります。
なお、3cm窓を開けた車は、車内温度が下がったものの、ダッシュボードの温度はまったく下がりませんでした。また、エアコンを使用した車も車内温度は大きく下がったものの、ダッシュボードの温度は13度の低下にとどまっており、サンシェードに及びませんでした。
紫外線の量は8割減
次は紫外線対策グッズを使った際の紫外線の変化を確認しましょう。上の表は、UVカット機能のないガラスでUVラベルを使い、紫外線強度をテストした結果です。
最もカットできているのは、UVカットフィルムですが、サンシェードも8割以上の紫外線がカットできていることがわかります。
※μw/cm2=紫外線の強さを表す単位
車用サンシェードの選び方
最後に、車用サンシェードの選び方について解説します。取り付ける場所や目的に応じて適切なサンシェードを選ぶことで、温度上昇や紫外線を効率良く減らせます。
駐車時の暑さ対策には、フロントガラス用サンシェードがおすすめ
駐車時の暑さ対策としてサンシェードを使用する場合は、フロントガラス用のものを選ぶとよいでしょう。車内で最も温度が上がりやすいダッシュボードの温度上昇を抑えることができるため、効果的です。
さらに効率的に暑さ対策を行ないたい場合は、フロント用以外のサンシェードも併せて使用しましょう。
遮光率・UVカット率の高いサンシェード
サンシェードは、遮光率が高いものほど効果的です。UVカット率は温度上昇の抑制には直結しませんが、暑さ対策よりも紫外線対策を優先したい場合は、UVカット率の高さを重視して選びましょう。
まとめ
サンシェードには、直射日光を遮ることで車内温度の上昇を抑えたり、紫外線をカットしたりする効果があります。暑さ対策にはフロントガラス用サンシェード、紫外線対策には遮光率・UVカット率が高いサンシェードがおすすめです。
駐車時の暑さや車内での日焼けが気になる方は、ぜひサンシェードを利用してみてください。