カー用品・パーツ
更新日:2019.03.10 / 掲載日:2019.03.10
【グー連載コラム】LATEST TIRE NEWS 快適なドライブをサポートするタイヤ講座

快適なドライブをサポートするタイヤ情報を毎月お届けする本企画。
今回のテーマは「快適なタイヤの選び方」です
(掲載されている内容はグー本誌2019年4月号の内容です)
永遠のテーマである快適性をタイヤの選び方で向上させる
クルマとタイヤのバランスが快適さを生み出す大きな要因
快適なタイヤといわれてみなさんはどんなタイヤを思い浮かべるだろう。コンフォート系の代表的なタイヤといってまず挙がるのはブリヂストンのレグノだろう。横浜ゴムのアドバンdB(デシベル)もコンフォート系タイヤの代表的なタイヤの一つ。日本ではこのコンフォート系タイヤが独特の進化を見せており、日本製タイヤの特徴の一つだ。
一般的には、「静かさ」と「乗り心地」がその評価基準だと思う。静かさについてはトレッドのデザイン(タイヤの溝形状)や構造によって変わってくるが「=乗り心地」にはならない。
今回は乗り心地にフォーカスして考えてみたいと思う。ソフトならソフトなほど良いかというと、そうではない。風船のようにボヨンボヨンとしたタイヤは、文字通りボヨンボヨンと弾んでしまい、必ずしも乗り心地がいいとは言えない。剛性の欠片もないようなタイヤでは操縦性も良くないので、運転のしやすさは逆に悪くなってしまう。
クルマは人が乗り運転するものである以上、適度な剛性が必要になってくる。大切なのは柔らかさと剛性のバランスポイントなのだ。当然タイヤにはいろいろなタイプのタイヤがあるが、同様にクルマにも様々なタイプがある。
例えば、足回りが引き締まったスポーツカーもあるし、乗り心地がしんなりしたセダンもある。大雑把に言ってしまうと、足回りの硬さがクルマによってけっこう異なるわけだ。ある一つのタイヤを足回りの味付けの異なるクルマに付けてみると、合うクルマと合わないクルマが出てくる。乗り心地がいいといわれたタイヤを付けたのに逆に乗り心地が良くなかった、あるいは、いうほど良くなかったといった経験がある人もいるかもしれない。
これが「マッチング」といわれるものなのだ。ちょっと専門的な話になるが、サスペンションにはバネとダンパーが付いている。じつはタイヤにも縦バネといわれる大げさに言うとスプリングが弾むような振動特性を持った部分がある。縦バネは主にサイドウオールというタイヤの側面の反発力によっておこるといわれているが、サスペンションとタイヤ、2つの持つ振動特性が合わないと乗り心地が悪く感じられるのだ。
とくに起こりやすいのは、引き締まったスポーティな(硬めの)サスペンションの付いたクルマに乗り心地がいいといわれるコンフォートタイヤを付けたとき。この場合はクルマの上下運動とタイヤの弾むような動きがしっくりこないので、柔らかい感じはするけど気持ちよくない、といった感想を持つことがよくある。
チューニングとして、空気圧の調整というのもコツコツとした硬さの味付けには効果がある。
純正サイズなら、標準空気圧を基準に0.1から0.2キロくらい上下
させてみると効果が感じられる。空気圧を抜くとソフトな乗り心地で操縦性は穏やか。空気圧を高めるとややコツコツした感触が増すが、シャキッとした操縦感覚が得られる。
次のタイヤを買うとき、まず自分のクルマがどんなキャラクターのクルマなのか、そしてどんな性能が欲しいのかを考えながら選ぶのがいいだろう。そして最後に空気圧チューニング。案外これが効くのだ。
BRIDGESTONE REGNO GR-X2
問◎ブリヂストン TEL.0120-39-2936 https://www.bridgestone.co.jp/
BRIDGESTONE REGNO GR-X2
BRIDGESTONE POTENZA S007A
175/70R14から275/30R20
2月に発売されたばかりのプレミアムブランド「レグノ」の最新作。静粛性や乗り心地、運動性能が高次元でバランスし、圧倒的なパフォーマンスを生み出す。
YOKOHAMA ADVAN dB V552
問◎横浜ゴム TEL.0120-667-520 https://www.y-yokohama.com/
YOKOHAMA ADVAN dB V552
MICHELIN PRIMACY 4
155/65R14から245/40R20
極限までノイズを低減させたトレッドパターンを採用。より高精度なシリカを使用することで相反するウェット性能と燃費性能を両立させている。