カーライフ・ドライブを楽しむ
更新日:2022.08.18 / 掲載日:2022.06.10
“つながる”って快適!
夏休みドライブを楽しむために知っておきたい
カーコネクテッド最新事情
大型連休も終わり、新しい環境に慣れようと奮闘していたら、今度は梅雨! ガソリンも高いし、7月まで祝日もなし!
ふらっとドライブへ行くのさえ面倒かも……なんて思ったアナタ、今すぐ胸、じゃなくて愛車に手を当てて考えてみよう。
ほら、少しだけ快適さを増したら、もっと移動が楽しくなるんじゃない? コネクテッド機能がその手助けをしてくれるはずだから。

ここのところ、EVがガソリン車にとって変わるとか、自動運転が実現したら街の様子が一変するとか、なんだかよく見えない先のことが話題になっているクルマ業界。それよりもっと身近で、わかりやすくて、なにより便利な、ちょっとしたムーヴメントがクルマ業界に起こっていることをご存じだろうか。
インターネットは20年時点で利用率83.4%となり、スマホはすでに8割以上の世帯で保有されているという(総務省の情報通信白書より)。今これらとクルマとの連携機能が大きく進化を遂げ、「オンライン化」したクルマが増えているのだ。
「コネクテッド機能」と呼ばれるその内容をかいつまんで見てみれば、ルート案内や地図データに最新の情報が使えたり、スマホで車両の操作ができたり、データ通信量の上限や速度制限を気にせずエンタメが楽しめたりと……おお、こりゃ便利! ドライブが快適になることは間違いない。けど、便利だからといって簡単にビッグウェーブに乗ってしまっていいのか? “つながる”クルマの現在地を探っていこう。
駐車もスマホで車外操作! 機能性の拡張は止まらない今どきのクルマの〝つながる〟事例
コネクテッドカーとは、「ICT端末としての機能を有する自動車のこと」と定義されている。過去にもこうした技術やサービスは存在したが、いずれもクルマにとって副次的なものにすぎなかった。近年は「つながる」ことが自動車のコア技術のひとつに捉えられ、車両に搭載した専用通信機器「DCM(Data Communication Module)」によって外部とつながって入手した情報を、走行を含むさまざまな場面で活用したり、“つながる”ことを前提とした移動やサービスの充実化が図られている。
数年前までは「あれば便利」という程度だったが、最近では「なるほど便利」と感心させられることが多くなった。なかでも、スマホにインストールした専用アプリを使うことで離れた場所からクルマの状況が確認できたり、リモートでのエンジン始動や駐車操作が行えるといった機能は、必ずしもすべての人に有効ではないが毎日クルマを使う人にとっては確実に重宝する。使いこなすほどに、必要不可欠なものになるのは間違いない。
また、コールセンターへの緊急通報によって迅速で適切なサポートが得られる機能も、頻繁に使うことではないが、備えあれば憂いなし。先進事故自動通報のヘルプネットや、あおり運転の被害に遭った場合でもボタンひとつでオペレーターにつながり、警察や消防に取り次いでくれる機能は、移動やドライブに大きな安心感を付加してくれる。
新車ではもちろん、近年は中古車市場にもコネクテッド機能を採用した車種の流通台数が増えている。現行型など新しめの車種に限られるが、ドライブが楽しく、カーライフがより便利になるのは間違いない。

トヨタ ノア(現行型)
トヨタのミドルクラスミニバンで、4代目となる現行型は2022年1月に登場。ミニバンに必須の能力を全方位でバージョンアップさせ、より快適かつ便利で、安全なクルマへと正常進化を果たした。コネクテッド機能も最新鋭のものが備わる。
新車価格 267万〜389万円 中古車中心相場 270万〜420万円



各メーカー最新モデルではコネクテッド機能が主流に!
▶日産
スマートデバイスとも連携。家電感覚の使い勝手を実現
日産オリジナルナビに搭載された専用の通信ユニットや対応携帯電話で情報センターに接続し、ドライブをより快適にするための情報提供やオペレーターのサ
ポートが受けられる「NissanConnect」。標準搭載となるのは6車種と少ないが、ディーラーオプションナビにも同様の機能が用意されている。
日産 スカイライン(現行型)
新車価格:435万3800〜562万5400円
中古車中心相場:180万〜290万円
▶トヨタ
エントリーモデルでも最新サービスに対応する
2018年に発売された現行型クラウン・カローラを皮切りに、国内で発売されるほぼすべての乗用車に「T-Connect」を搭載。トヨタが構築したコネクテッドカー向けの情報インフラ「モビリティサービス・プラットフォーム」に収集される車両データを活用したさまざまなサービスを提供している。
トヨタ クラウン(現行型)
新車価格:488万9000〜739万3000円
中古車中心相場:300万〜430万円

▶マツダ
トヨタとのアライアンスを活かしてさらなる進化に期待
Bluetooth接続によるハンズフリー通話や音声認識による電話発信、受信したメッセージサービスの表示や読み上げなどにも対応したコミュニケーション機能のほか、「Apple CarPlay」や「Android Auto」にも対応する「MAZDA CONNECT」。トヨタとの提携により、その技術を使った次世代システムの構築も進んでいる。
マツダ CX-5(現行型)
新車価格:290万9500〜375万1000円
中古車中心相場:190万〜290万円

▶三菱
多彩な機能で安全・安心。快適なドライブをサポート
車両に通信機能を持たせ、スマートフォンのアプリを経由してクルマの状況を把握したり、一部の操作ができる本格的なコネクテッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」を現行型アウトランダーに採用。そのほか、スマホとの連携によってナビなどの機能を利用できるナビゲーションシステムを用意している。
三菱 アウトランダーPHEV(現行型)
新車価格:462万1100〜532万700円
中古車中心相場:データなし


▶ホンダ
運転中はもちろん駐車中でも安心のサービスを提供する
専用の車載通信モジュール「Honda CO
NNECT」を現行型フィットから採用しているが、ヴェゼル、シビックなど採用車種は早くも拡大中。緊急サポートやリモート操作、ALSOK駆けつけサービス、車内Wi-Fi機能など、安全と安心をメインにしながら、さらに便利で快適なカーライフを提供する。
ホンダ フィット(現行型)
新車価格:155万7600〜286万6600円
中古車中心相場:150万〜220万円

▶スバル
万が一のサポートが充実。つながる安全を強調
アメリカで展開していた「SUBARU ST
ARLINK」を、2020年に発売された現行型レヴォーグから採用している。先進事故自動通報やSUBARU SOSコールといった、万一のアクシデント発生時にさらなる安心を提供するサービスが中心となっている。スバルの次世代を担うEV・ソルテラは、T-Connectに対応している。
スバル レヴォーグ(現行型)
新車価格:310万2000〜477万4000円
中古車中心相場:350万〜410万円

▶輸入車
異業種とのコラボレーションでさらなる付加価値を提案
BMWが車載通信モジュールを利用したサービスを輸入車として初めて採用して以降、メルセデス・ベンツ、VWといった日本に馴染みのあるメーカーも、順次サービスを展開。利用できる機能については各社各様だが、使い勝手は国産車とほとんど変わらない。自社のノウハウに加え、異業種との協業によって既存サービスの充実を図りつつ、自動運転との連携を見据えた技術開発が加速している。

BMW 5シリーズ(現行型)
新車価格:760万〜1362万円
中古車中心相場:320万〜450万円

メルセデス・ベンツ Cクラス(現行型)
新車価格:599万〜681万円
中古車中心相場:690万〜780万円
後付けカーナビでも“つながれる”中古車の車内快適化を実現!
コネクテッドサービスを利用できるのは、最新モデルを買った人だけ! などと思わなくても大丈夫。カーナビを交換、あるいはWi-Fiルーターを装備、じつはこれだけで愛車は“つながる”クルマへと進化する。後付けコネクテッド機能とは?

よし、ウチのクルマもつなげよう、コネクテッドカーにして移動を楽しもう! と思っても、今のクルマにもこれから買おうと思っているクルマにも、そういった機能は付いていない。ってことは、「つながるカーライフ」は、最新型のクルマを買わなきゃ実現できないの?
じつは中古車を購入した後に、愛車をコネクテッドカーに変貌させてくれるカーナビがある。それはカーナビ販売の老舗、カロッツェリアのサイバーナビだ。
同ナビは、ドコモのデータ通信をWi-Fi経由で活用して、車内をオンライン化。データ量や速度を気にせずに、定額で通信量の多い映像や音楽、ゲームなどを楽しめる。現環境の車内にネット環境を持ち込みたいユーザー向けには、車載用モバイルWi-Fiも販売している。
また、後付けでコネクテッドサービスを導入しているのはカロッツェリアだけじゃない。トヨタやメルセデス・ベンツなどは既販車用の後付けコネクテッド装置を販売している。さらに、カー用品メーカーからも、スマホを連携させて車両データやコンディションをアプリでチェックできるパーツなどが販売されている。
手に入れた愛車を自分色に染めたいというのは多くの人が思うこと。エアロパーツやホイールなど外観からか、足まわりやマフラーなど走りからか、それともコネクテッドサービスを導入するか。あなた次第だ!

膨大な情報を駆使した「スーパールート探索」
カロッツェリアが長年磨いてきたスマートループのノウハウと、蓄積された膨大なプローブデータ、そこにリアルタイムな交通情報を加えて、カーナビ本体ではなくインターネット経由でサーバーを用いて複雑な計算を実施。最適なルートを提案する「スーパールート探索」を実現した。

「ストリーミングビデオ」でYouTubeを再生!
みんな大好き、人気のYouTubeだって、“つながる”カーナビなら簡単に見ることができる。ホーム画面の「Str
eaming Video」をタップすれば、スマホと同様の操作で、いつも見ている好きなコンテンツが楽しめるようになる。走行中でも、後席モニターなどで視聴できるので同乗者を飽きさせない!

最新「駐車場満空情報」で無駄足を踏まなくていい!
インターネット経由で車両周辺の「タイムズパーキング」「三井のリパーク」「名鉄協商パーキング」における、5分ごとに更新される最新の混雑状況データを獲得。混雑度をアイコンで表示してくれるので、いざ駐車場に到着しても満車で入れない! といったリスクを回避できるように。

自宅のHDと連動する「レコーダーアクセス」
かつて映画やドラマなどをダビングして車内へ持ち込み視聴した経験はないだろうか。サイバーナビなら、スマホをリンクさせることで自宅に置いてあるHD(あるいはBlu-ray)レコーダーを遠隔操作。インターネット経由で、HDなどに録った番組を車内で再生することが可能に!

最安値のガソリンスタンドを探して最適なルートを提案!
世間ではガソリン価格の高騰が騒がれているが、そりゃできれば1円でも安いガソリンスタンドで給油したいというのは誰もが思うところ。サイバーナビなら近隣のガソリンスタンドの最新の価格情報も確認できるので、距離と価格とを考慮して目的地設定することができる。

「Wi-Fiスポット」でPCもゲームも使える!
最近のゲーム機は外に持ち出して遊べるものが多いが、インターネットが使えないと楽しさが半減してしまうソフトも。しかしサイバーナビのアクセスポイントモードを利用すれば車内がWi-Fiスポットになるので、いつも家でプレイしていたオンラインゲームを車内でも楽しめる。
パイオニア カロッツェリア サイバーナビ[オープン価格]
長年カーナビを販売してきたカロッツェリア(パイオニア)のフラッグシップカーナビ。業界最高峰の基本性能を誇り、高画質なHDパネル、高音質なハイレゾオーディオなどを標準搭載する。車内Wi-Fiへの対応で、楽しみ尽くせないほどのエンタメ性能を獲得している。


“つながる”中古車を手に入れる……お手軽派ならコチラ!
サイバーナビを使わなきゃ車内Wi-Fiが実現できないのかといえばそうではない。カロッツェリアの車内用Wi-Fiルーターを使えば、クルマという移動体のなかでも手軽にインターネット環境を実現。スマホやタブレットで動画を見るもよし、ゲームをプレイするもよし。快適の幅が広がるぞ!
パイオニア カロッツェリア 車載用Wi-Fiルーター DCT-WR100D 価格 2万7500円(税込)


実際に走って感じた快適さと便利さと心強さと
東京〜木更津間をドライブ!
ドライブを快適にする機能がある。その機能は、ちょっとした移動でも使えて、操作だって簡単だという。〝つながる〟ってどんなこと? サイバーナビを装着した〝つながる〟クルマとともにめぐる、コネクテッド機能に彩られた、ある家族の物語。

クルマがつながる、と言われたって、一体何がどうつながるのか、実際に使ってみなければわからない。今回はある家族のドライブに同行して、“つながる”機能を「動作確認」してみました。
休日はいつもゆっくり起きるパパ。コーヒーを飲んで着替えていたら、ママと子どもに急かされて愛車の運転席へ。大丈夫、だってこのクルマ、最新の渋滞情報を取り込んでルート検索してくれるんだ。いつもなら悩みに悩んでやっと選んだルートで、結局、目的地到着まで時間がかかっていたけど(笑)、今日は一番早くて効率的なルートを選ぼうじゃないか。いつもよりスムーズなスタートなので、ママも子どもも朝から笑顔。ツカミはオーケー!
それでも休日の観光地エリアというのは混雑するもの。まずは後席のディスプレイに子どもがいつも見ているYouTubeを表示してあげよう。次は、昨晩ママが家で途中まで見ていた話題のドラマをリモート再生だ。車内がオンライン化されているから、安定したデータ通信で大好きなコンテンツをじっくり見られる。そんなこんなしているうちに、嫌だった渋滞区間もパスできた。
ところで、目的地までの時間はあとどれくらい? え、なんだか順調過ぎて、コンテンツを楽しみきれないじゃん! って、それじゃあ本末転倒だよ(笑)。



雨が降っていたって快適ドライブで家族は笑顔

目的地の大型ショッピングモールに着いたら、みんなで買い物を楽しもう。こんなにも順調に目的地に着いたおかげで時間がたっぷりあるから、有意義に家族の時間を過ごせる。
調子に乗ってちょっと買い過ぎてしまったので、パパは一度クルマへ荷物を置きに戻る。スマホを確認すると、どうしてもPCで処理しなければならない急な仕事の案件があったけど、あっという間に処理できた。車内にWi-Fiスポットがあるとクルマが動く仕事場にもなる。いいのか悪いのかはともかく(笑)。
帰途も最新情報を取得したルート検索で最適かつ最速移動を試みるが、ちょっと出るのが遅かったみたいで渋滞に捕まってしまった。けれど、ママはタブレット、子どもはゲーム機を取り出して充実の時間を過ごしている。周囲のクルマの家族たちはどう過ごしているんだろうか。
帰宅してみると、3人ともいつもより疲れていない。きっと精神的にストレスがなかったのだろう。次の休日はどこに出かけようか。




まとめ
また移動したくなるほどの快適さ
クルマがつながる! 家族とつながる!
つながった瞬間、インターネットがサクサク使える。データ通信量の多い動画だって余裕で見られる。クルマの特性を考えた設計なので、広いエリアを移動しても、安定して通信を楽しめる。じつに頼もしい。
今や人々の日常生活にしっかり根付いたインターネットを車内で使えるようになると、こんなにも移動が快適で楽しくなるとは、考えつかなかった。その恩恵の多くは同乗者が享受するものだが、同乗者が快適に乗っていられるということは、運転しているドライバーも運転に集中できて快適ということにつながる。
インターネット世界の拡張は、やがてクルマの未来を広げることにもなる。さまざまな問題を万事解決して、日々のドライブもまた新しい段階へ入っていくのである。
パパ
家族とドライブに出かけると、(じつは)結構疲れてたけど、つながるクルマなら、家族から不満が聞かれないのでいいな!
ママ
渋滞中って時間の無駄だなーと思ってたんだけど、ネットが使えれば、自分のやりたいこともできるので、気分よし!
ボク
パパとママとのおでかけはたのしいけど、ゲームができたり、ユーチューブがみられると、やっぱりもっとたのしいね!