車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2018.12.02 / 掲載日:2016.03.18
プレミアムブランドとして進化を続けるグランドセダン

レクサスブランドの急成長を象徴するように、プレミアムセダンとして存在感を高めたアッパーミドルセダンのGS。マイナーチェンジでさらに進化を遂げた。
2nd 後期型(生産期間:2015年~)
新車価格帯:1100万円(※GSFのみ)
主要諸元
2016年式 レクサス GS F(8速AT)
全長×全幅×全高:4915×1855×1440mm
ホイールベース:2850mm
トレッド前/後:1555/1560mm
車両重量:1830kg
総排気量:4968cc
エンジン:V8 DOHC
最高出力:477ps/7100rpm
最大トルク:54.0kg m/4800-5600rpm
JC08モード燃費:8.2km/L
サスペンション前/後:ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後:Vディスク
タイヤ前・後:255/35ZR19・275/35ZR19
高性能なFの登場でイメージアップを実現
日本では2代目にあたる現行GSが登場したのは2012年。実質のお披露目となった「スピンドルグリル」の採用で話題をまいたが、全体のフォルムはコンサバな印象もあり、レクサスが目論むほどのインパクトを市場に与えることはかなわなかった。ゆえに、15年秋のマイチェンは大規模なものになった。
迫力を増したスピンドルグリルや、眼光鋭いヘッドライトだけを見ると、まるでフルチェンジのようにも思える変身ぶりだ。大胆なスタイルをウリにする最新レクサス車のなかに入っても、このルックスなら融け込める。でも、注目すべきは内外装のリニューアルだけではない。
販売台数は限られているが、走りの象徴であるGS Fの新規投入は、GSのイメージ全体を「スポーティ」、「プレミアム」方向へと引っ張り上げる最良の策だと言っていい。
メカニズムはRC Fから引き継ぐものだが、IS Fの生産終了のあと絶えていたセダンの「Fモデル」が復活したという事実は、レクサスにとって大きな意味のあることだ。
最高速や発進加速といった数値では、ツインターボ採用のメルセデスAMG・E63やBMW・M5に分がある。だが、操るおもしろさや官能性に関しては、勝るとも劣らない魅力をGS Fは備えている。ハイチューンの自然吸気5LV8が生む速さと快感は、一度味わったら病みつきになる際立った魅力だ。
待望の「Fモデル」投入は大成功。群雄割拠の高級サルーン界にあって、「レクサス GSここにあり!」の存在感を、強く主張することができた。
レクサス GSはこんなクルマ
LS、GS、ISと並ぶレクサスFRセダン系列の中核に位置するモデル。標的はメルセデスEクラスやBMW5シリーズで、世代交代のたびに走りの性能を高め、質感に磨きをかけてきた。
2015年11月に大幅改良 注目は高性能版「F」の登場

レクサスの走りの象徴は「Fモデル」。現行GSにおいてはLFAのV10を積む「F」の計画があったが、リーマンショックの影響もあって頓挫。IS Fの5L V8をチューンして積む現実的な案に切り替えて、GS Fはついに具現化された。同じV8でもAMG・E63やM5はツインターボだが、GS Fは自然吸気5L。「F」の流儀で欧州プレミアム軍勢に真っ向勝負を挑む。
INTERIOR インテリア 後期型

サーキット走行も想定したコックピット
センターメーターは液晶式で、モードにより表示が変わる。「F」専用のハイバックスポーツシートやステアリングは、サーキット走行も考慮して開発。マニアの要求も満たす。
CHASSIS シャシー

ボディ剛性を高めてサスを強化
要所に補強を施したボディにブレースを追加し、専用チューンのサスを採用。可変でなく、固定レートのサスを用いるのが「F」のこだわりだ。
ENGINE エンジン

レーシーなサウンドのエンジン
ヤマハも開発に参画するレクサス入魂のスポーツユニットが2UR-GSE型。自然吸気本来の鋭い応答性と官能的サウンドが際立つアピール点だ。
スタンダードなGSも最新フェイスに変更された
構造用接着剤やレーザースクリューウェルディングの採用、スポット溶接の打点追加により、ボディから鍛え直したのが新型の見どころ。3.5LV6の改良や自動ブレーキも進化。

新車価格帯:551万7000円~843万5000円(※GSFを除く)
グリルやランプ類だけでなく、バンパー形状も精悍な造形に。存在感が大きく向上した。
RIVAL ライバル
メルセデス・ベンツ Eクラス

新車価格帯:687万円~1175万円(セダンのみ、AMGを除く)
欧州Eセグメントを牽引してきた老舗モデル。日本においても豊富なエンジンを展開し、幅広いユーザー層を獲得する。海外では次期型が発表済み。
BMW 5シリーズ

新車価格帯:693万円~1150万円(セダンのみ、M5を除く)
GSやEクラスと同様に、FRレイアウトを基本とするEセグメント。BMWらしくスポーティな容姿と走り味を特徴とする。年内に次期型発表との噂。
アウディ A6

新車価格帯:628万円~888万円(セダンのみ、S/RSを除く)
縦置きFFレイアウトを基本とするのが、アウディのアッパーミドルサルーンの伝統。日本においては、常時4駆のクワトロを中心としたモデルを展開。
HISTORY ヒストリー
アリスト時代を含めると4世代が存在
国内市場への導入は、レクサス店を立ち上げた05年夏。だが、GSの誕生は91年まで遡る。2代目までのアリストも、海外では「レクサス GS」を名乗っていた。

世代別中古車物件比率

初代モデルは61%と豊富に流通するが、登場してから4年の現行モデルもそれなりに充実している。今後は現行の中古車も増えそうだ。
※すべての価格は参考価格です

スピンドルグリルを新採用 走りも大きく飛躍した2代目
レクサスのブランドアイコンとなるスピンドルグリルを採用し、存在感を一段と向上。一新されたプラットフォームでエモーショナルかつ上質な走りの性能を獲得した。
これから買いどき
マイナーチェンジで前期型が安くなる!?
現行モデルゆえ、中古車でも高額なGS。しかし、先日の改良で今後相場が動くはず。現行型をお得に買いたいひとは、動向をチェック!
2nd 前期型 (生産期間:2012年~2015年)
中古車参考価格帯:280万円~630万円 (12年~15年 ※全グレード)
主要諸元
2012年式 レクサス GS450h バージョンL(CVT)
全長×全幅×全高:4850×1840×1455mm
ホイールベース:2850mm
トレッド前/後:1575/1590mm
車両重量:1860kg
総排気量:3456cc
エンジン:V6DOHC+モーター
エンジン最高出力:295ps/6000rpm
エンジン最大トルク:36.3kg m/4500rpm
10・15モード燃費:20.5km/L
サスペンション前/後:ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後:Vディスク
タイヤ前後:235/45R18
幅広いラインアップでユーザー層を拡大
目を引くスピンドルグリルは、レクサスの「変革」を象徴するアイコン。前後サスを新設計とし、4輪アクティブステアのLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)を設定するなど、2代目GSは技術面からも新たな挑戦をした。また、ラグジュアリーイメージが強いGSだけに、Fスポーツの登場もインパクトのあるものとなった。
そして車種展開に着目すれば、ベーシックモデルの拡充が見逃せないところ。2.5LV6を積む「250」は投入時からの設定で、これによりユーザー層の裾野は大きく拡大。さらに、燃費のよさをウリとする4気筒ハイブリッドの「300h」を加えることで、レクサス GSの存在はグッと身近なものとなった。
現代の高級サルーンは、快適性や高性能だけをウリにしていたのではダメ。日本においては、「300h」の投入は大きな発展につながった。
GS(2代目)性能チャート
トータルバランスに優れた上級サルーン
居住性に優れる大型セダンということで、実用性を高く評価した。走りは、基準としたのはマイチェン前の「GS350」。動力性能は十分以上で、静粛性のレベルも高いが、Fスポーツを除くモデルのフットワークは平凡な印象。19インチ装着車は乗り心地の洗練度に難を抱える。
エンジンバリエーション(2代目GSの全年式)
GS300h
2493cc 直列4気筒DOHC +モーター(2AR-FSE・1KM)
エンジン:最高出力178ps/最大トルク22.5kg m(12年~)
モーター:最高出力143ps/最大トルク30.6kg m(12年~)
GS250
2499cc V 型6気筒DOHC(4GR-FSE)
最高出力215ps/最大トルク26.5kg m(12年~)
GS350
3456cc V 型6気筒DOHC(2GR-FSE)
最高出力318ps/最大トルク38.7kg m(12年~15年)
GS350
3456cc V 型6気筒DOHC(2GR-FKS)
最高出力318ps/最大トルク38.7kg m(15年~)
GS450h
3456cc V 型6気筒DOHC +モーター(2GR-FXE・1KM)
エンジン:最高出力295ps/最大トルク36.3kg m(12年~)
モーター:最高出力200ps/最大トルク28.0kg m(12年~)
GS F
4968cc V 型8 気筒DOHC(2UR-GSE)
最高出力477ps/最大トルク54.0kg m(15年~)
ボディタイプ
4ドア
乗車定員
5名
INTERIOR インテリア 前期型

リラックスできる落ち着いた印象の室内
インパネセンターに大型ディスプレイを置き、「リモートタッチ」と呼ぶコントローラーで遠隔操作する手法は、欧州ライバルにならったもの。独自性は乏しいが、落ち着いたムードはいかにも高級サルーンらしく、クオリティも一級レベル。シートの造りも凝っており、リラックス度は高い。

2850mmのホイールベースは不変だが、全幅や全高を拡大することで頭上高やショルダールームを広げた。くつろげる空間となっている。
MECHANISM メカニズム
4気筒と6気筒HVを2本立て
レクサスの技術的先進性を主張するのは、言うまでもなくハイブリッドメカ。3.5L V6採用の「450h」と2.5L直4採用の「300h」という、2つのハイブリッド車を展開するのがGSの魅力だ。

「450h」は電気CVTに2段リダクションギヤを組み合わせて、高速走行に対応するハイブリッドとした。
F SPORT Fスポーツ

レクサススポーツの血統を継承するFスポーツパッケージ
各モデルに用意されているパッケージオプションのなかでも人気を集めているのが、スポーティな要素を強調した「Fスポーツ」。専用のスポイラーやメッシュタイプのグリルで武装、内外装の各所に専用エンブレムを備え特別感を主張する。

専用サスや前後異サイズ19インチタイヤに加え、高ミューパッド付きブレーキも標準採用。
MARKET DATA マーケットデータ
現在は高いが、今後の値下がりに期待
先日のマイナーチェンジの影響は、現在まだ大きくはない。しかし、後期型の中古車が流通しはじめる今年後半以降、相場の動きが期待できる。現状、エントリー車のGS250では3年落ちの相場が381万円、1年落ちでは502万円となっている。
グレード×年式別相場(2代目GS)
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
---|---|---|---|---|
GS250 | 373万円 | 381万円 | 468万円 | 502万円 |
GS350 | 372万円 | 421万円 | 482万円 | – |
GS300h | – | 408万円 | 505万円 | 573万円 |
GS450h | 419万円 | 452万円 | 545万円 | – |
走行距離×年式別相場(2代目GS)
2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | |
---|---|---|---|---|
3万km未満 | 413万円 | 441万円 | 518万円 | 545万円 |
3万km~5万km | 400万円 | 411万円 | 466万円 | – |
5万km以上 | 350万円 | 363万円 | – | – |
2015年式
年式
登場年である2012年式が71%ともっとも豊富だが、それ以降の年式は急激に減少。2015年式はごくわずかのみ。走行距離
3万km未満のモデルが53%と、比較的低走行な車両が目立っている。ちなみに5万km以上は19%と全体の2割。
グレード
もっとも多いのは意外にも最上級モデルのGS450hで、全体の41%。同じハイブリッドでもGS300hは少ない。
レクサスブランド導入と同時に登場 国産プレミアムの底力を見せた初代
レクサスブランドの導入を機に、トヨタ アリストからレクサス GSへと車名を変更。
しかし車名の違い以上に、プレミアムセダンとしての資質を大きく高めたのが話題となった。
1st 前期型(生産期間:2005年~2012年)
中古車参考価格帯:120万円~270万円 (05年~12年※全グレード)
主要諸元
2005年式 レクサス GS430(6速AT)
全長×全幅×全高:4830×1820×1425mm
ホイールベース:2850mm
トレッド前/後:1535/1540mm
車両重量:1700kg
総排気量:4292cc
エンジン:V8DOHC
最高出力:280ps/5600rpm
最大トルク:43.8kg m/3400rpm
10・15モード燃費:9.1km/L
サスペンション前/後:ダブルウィッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ前後:Vディスク
タイヤ前後:245/40R18
世界に通用する高級車造りの方向性を示した
10年以上前の話になるが、日本導入時の衝撃を覚えているひとも多いだろう。ISとアルテッツァとは違い、GSの場合は・・・日本でGSと名乗ったモデルの「原作」がアリストであることを知っている例が多く、一変したキャラクターや販売店の雰囲気の違いに戸惑ったというわけだ。
アリストの象徴は3L直6ツインターボを積む高性能版だったが、GSの心臓は4.3LV8と3.5LV6。上質かつ快適な走りを前面にアピールした。だが、ハイブリッド版の450hが登場する頃になると、GSの知名度は大幅にアップ。Eクラスや5シリーズに対抗するモデルであるという理解が深まった。
そうした観点で見れば、エレガントな容姿と快適な走り味を特徴とする初代GSは、日本におけるレクサスのイメージづくりに大きく貢献。クラウンとは異なる国産高級車の提案が、受け入れられたことの証明だ。
GS(初代)性能チャート

V6エンジンに加え上質なV8モデルも設定
ボトムが3.5L V6の設定だけに、初代GSは動力性能を高く評価できる。V8を選択できるのも大きな魅力だ。ただし、アクティブスタビライザーに代表されるハイテクは熟成度が不足気味。2代目と比べればボディ剛性の面でも不利があり、操安性や乗り心地はやや前時代的。
エンジンバリエーション
GS350
3456cc V 型6気筒DOHC(2GR-FSE)
最高出力315ps/最大トルク38.4kg m(05年~12年)
GS430
4292cc V 型8気筒DOHC(3UZ-FE)
最高出力280ps/最大トルク46.9kgm(07年~12年)
GS460
4608cc V 型8気筒DOHC(1UR-FSE)
最高出力347ps/最大トルク43.8kg m(05年~07年)
GS450h
3456cc V 型6気筒DOHC +モーター(2GR-FSE・1KM)
エンジン:最高出力296ps/最大トルク37.5kg m(06年~12年)
モーター:最高出力200ps/最大トルク28.0kg m(06年~12年)
ボディタイプ
4ドア
乗車定員
5名
MINOR CHANGE 2007年10月

後期型
新世代V8エンジンを搭載
グリルにメッキを追加し、リヤコンビランプもより高級感ある演出とした。技術面では新V8+8速ATの採用がトピックだ。
INTERIOR インテリア 前期型
クラシカルなデザインの室内
コクピットは初代LS(セルシオ)から継承する「レクサスの世界」。クラシカルなウッドの使い方も、いま見るとかえって味がある。メーターは本アルミの文字盤を使う3眼式で、本物ならではの輝きを放つ。本木目を使うパネルも「さすがレクサス」と納得。高級感ある仕上がりだ。

動力性能と環境性能を両立したハイブリッド「GS450h」の実力

レクサス初のハイブリッドであると同時に、トヨタがはじめて高級車セグメントに挑んだハイブリッドでもあったのが初代GS450h だ。動力性能は掛け値なしに4Lクラスの領域で、それを考えれば日常走行の燃費は良好だった。

3.5L V6+モーターで、4.5L V8に匹敵する性能と快適性を実現している。
MARKET DATA マーケットデータ
100万円台前半からねらえるプレミアムサルーン
2代目が登場してからグッと値下がりした初代のGS。10年落ちとなる初期型なら140万円~150万円が価格の目安。最終型でも200万円とお買い得度は高い。ただし3万km前後の低走行車が少ないのと、ハイブリッドが高め。
グレード×年式別相場(初代GS)
2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
GS350 | 140万円 | 145万円 | 155万円 | 176万円 | 168万円 | 176万円 | 209万円 | – |
GS430 | 133万円 | 131万円 | 146万円 | – | – | – | – | – |
GS460 | – | – | 163万円 | 168万円 | 190万円 | 276万円 | – | – |
GS450h | – | 159万円 | 168万円 | 185万円 | 209万円 | 220万円 | 252万円 | – |
走行距離×年式別相場(初代GS)
2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5万km未満 | 159万円 | 179万円 | 184万円 | 203万円 | 214万円 | 267万円 | 251万円 | – |
5万km~8万km | 149万円 | 154万円 | 164万円 | 183万円 | 210万円 | 205万円 | 190万円 | – |
8万km以上 | 125万円 | 127万円 | 136万円 | 150万円 | 172万円 | 165万円 | 164万円 | – |
IMPRESSION インプレッション
ユーザー口コミレビュー
総合的によく造り込まれた素晴らしいクルマ。純正オーディオは12スピーカーとなっており、音質が本当に素晴らしい。価格は高めですが、買って納得できるプレミアムカーだと思います。
総合評価:4.6/5.0(2代目)
ドライバー歴7年/グレード:GS450h
ハイブリッドは夏場は燃費がよいものの、冬はそれよりもリッター当たり2~3km燃費が落ちます。高速での安定性が高く安全装備も充実。気になる点は、車体が大きいわりにトランクルームが狭いところです。
総合評価:4.6/5.0(2代目)
ドライバー歴34年/グレード:GS300h
スピードが乗ったときにハンドルのブレがなく、安定感のあるクルマ。いたれり尽くせりの装備も素晴らしく、満足度が非常に高いです。ゆったりと走りたいひとにはオススメできるクルマだと思います。
総合評価:5.0/5.0(初代)
ドライバー歴30年/グレード:GS350
※口コミレビューは、Goo-netに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。

自動車ジャーナリスト森野恭行の○と×
GOOD
走りがレベルアップした最新型は高く評価できる
大がかりなマイチェンを実施した最新のレクサス GSに乗ると、「GOOD」と評価できる点が多い。ボディや足を鍛えることで、走りはしっかり感や安心感が際立つものとなり、乗り心地もグッと快適になった。また、よりパワフルになった3.5L V6の印象もいい。内外装の質感も高く、高級サルーンのツボを押さえたクルマに仕上がっている。
BAD
欧州のライバルと比べて知名度や実績が不足
最大の悩みは、Eクラスや5シリーズと比べて知名度や実績が乏しいこと。「日本車」ならではの安心感がアピール点だが、スタイルや走り味の面から見ればまだ個性や魅力が明解になっていない。「ハイブリッド」は大きな強みだが、このジャンルに今後は欧州勢が「プラグイン」で攻めてくる情勢だ。GS Fのような独自性が、ベース車にもほしい。
※すべての価格は参考価格です
※中古車参考価格はすべてGoo-net2016年2月調べ。