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更新日:2021.12.10 / 掲載日:2021.11.29

メルセデス・ベンツ Sクラス クーペの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

Sクラスのクーペモデルとして誕生したメルセデス・ベンツ Sクラス クーペに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデス・ベンツ Sクラス クーペの歴史

1972年、メルセデス・ベンツ最高峰のモデルとしてSクラスの初代が登場します。このときSクラスはまだセダンしか販売していないため、クーペは設定されませんでした。

1979年、2代目が登場。この世代はSクラスの中でも最長の12年間設定されていたこともあり、歴代トップクラスの売上を誇ります。

1990年になり、2ドアクーペモデルの「Sクラス クーペ 560SEC」を設定しました。

1991年、3代目が登場。先代に引き続きSクラス クーペ 560SECが設定されます。

1994年、マイナーチェンジが行われ、クーペも新たなモデルに一新。4名乗車が可能なクーペモデルの「Sクラス クーペ S500」と「Sクラス クーペ S600」がラインナップされました。

1998年、4代目が登場。2代目から3代目にかけて設定されていたクーペはCLクラスというまったくの別車種として販売されたため、セダンのみのラインナップとなりました。

2005年、5代目が登場。この世代もセダンのみの設定となり、クーペは設定されませんでした。

2013年、6代目が登場。この世代もまだセダンのみの設定です。

2016年、およそ18年ぶりにSクラスのクーペが復活を果たします。フルタイム四輪駆動システム4マチックを搭載した「Sクラス クーペ S550 4マチック」や「Sクラス クーペ S63 AMG 4マチック」などが設定されました。

2018年、クーペのマイナーチェンジが行われ、グレード体系が見直されます。このとき、4マチックの搭載の「Sクラス クーペ S450 4マチック」やツインターボエンジン搭載の「Sクラス クーペ S560」と「Sクラス クーペ S560 AMGライン」など、さまざまなグレードを設定しました。

2021年、7代目が登場。しかし、このフルモデルチェンジでSクラスは再びセダンのみの設定となったため、クーペはカブリオレとともに販売終了となりました。

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Sクラス クーペ S450 4マチック

Sクラス クーペ S400 4マチックが改名して誕生した「Sクラス クーペ S450 4マチック」
Sクラス クーペ S450 4マチックは、6代目の2018年6月に設定されたグレードです。もともと2016年より設定されていた「Sクラス クーペ S400 4マチック」が改名したことにより、登場しました。

Sクラス クーペの中ではベースグレードとして位置づけられており、エンジンには3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載しています。

装備に関しては、Sクラス クーペ S400 4マチックと大きく変わったところはなく、ほぼ同等の装備が引き継がれました。

中古で購入する際の目安となる予算
Sクラス クーペ S450 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:799万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可

6代目の後半から3年ほど設定されていたSクラス クーペ S450 4マチックですが、中古車はたった1台しか流通していないようです。比較的登場間もないグレードなので、価格は高めとなっていますが、それでも新車価格の1500万円に比べてかなり価格は下がっています。

先代モデルとの比較
6代目:2018~2021年
Sクラス クーペ S450 4マチックは、6代目の後半に設定されました。

6代目の後半のベースグレードとして位置づけられているものの、そこはメルセデス・ベンツの最高峰のSクラスなので、装備はかなり充実したものとなっています。

主な装備としては、フルオートエアコンや19インチアルミホイール、クルーズコントロール、本革巻きステアリングなどです。また、運転席パワーシートやウッドパネル、本革シートなども標準装備されています。

さらに、テレマティクスサービスの「Mercedes me connect(メルセデス ミー コネクト)」の機能も新たに搭載し、スマホと連携すればスマホひとつで車の施錠、開錠が可能になります。

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には1台しか流通していませんでした。価格も800万円近いので高額ですが、それでも新車価格が1500万円ほどであったことを考えるとだいぶ値下がりしているようです。そうはいっても簡単に手を出せるような価格ではないので、予算をしっかり確認した上で購入するようにしましょう。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最大出力367ps。ボディサイズは全長5035mm×全幅1900mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー
Sクラス クーペ S450 4マチックのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・マグネタイトブラック(M)
・オブシディアンブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンスラサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・イリジウムシルバー(M)

この中では、ラメ塗装が入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。

※(M)とは、メタリックペイントを意味します。

Sクラス クーペ S560

6代目後半の上位グレード「Sクラス クーペ S560」
Sクラス クーペ S560は、6代目の2018年6月に設定されたグレードです。

この時期に設定されたクーペモデルの中では上位グレードに位置づけられており、エンジンには4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載しています。

主な装備に関しては、ベースグレードのSクラス クーペ S450 4マチックと変わりませんが、コーナリング時でも快適な乗り心地を実現するサスペンションシステムのマジックボディコントロールを採用しているなどの違いがあります。

中古で購入する際の目安となる予算
Sクラス クーペ S560を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

もともと新車として販売されていた当時、Sクラス クーペ S560は1800万円を超える価格が設定されていました。そのため、数年で手放そうと考えるユーザーは少ないことが予想されます。このグレードが中古車市場に流通されるのはもう少し時間がかかるかもしれません。

先代モデルとの比較
6代目:2018~2021年
Sクラス クーペ S560は、6代目の後半に設定されました。

フロント部分には、大型のエアインテークを備えたバンパーを採用したため、ワイドでスポーティーな印象を強めているのが特徴です。

主な装備としては、同時期に販売された他のグレードと同様にフルオートエアコンやパワーウィンドウ、クルーズコントロール、本革巻きステアリングなどが標準装備されています。

安全装備も充実しており、運転席や助手席、サイドにエアバッグを標準装備した他、ABSやブレーキアシスト、盗難防止システムなどを装備しています。

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には1台も流通していないようです。登場したのは2018年と比較的新しいグレードのため、まだ手放すユーザーは少ないのかもしれません。そのため、どうしてもSクラス クーペ S560を購入したいのであれば、根気よく流通されるのを待つしかないでしょう。ただ、流通されたとしても価格は高額であると思われますので、そういった点も含めて慎重に検討することが大切です。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力469ps。ボディサイズは全長5035mm×全幅1900mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー
Sクラス クーペ S560のボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・マグネタイトブラック(M)
・オブシディアンブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンスラサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・イリジウムシルバー(M)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

Sクラス クーペ S560 AMGライン

スポーティーな存在感を与えるデザインを採用した「Sクラス クーペ S560 AMGライン」
Sクラス クーペ S560 AMGラインは、6代目の2018年6月に設定されたグレードです。

同時期に販売された「Sクラス クーペ S560」をベースに、スポーティーな存在感を与えるデザインを採用したAMGラインをエクステリアとインテリアそれぞれに採用しています。そのため、AMGデザインが施されたフロントバンパーやサイドスカート、ディフューザー付きリアバンパーなどを装備しているのが特徴。

エンジンに関しては「Sクラス クーペ S560」と同じく、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載しました。

中古で購入する際の目安となる予算
Sクラス クーペ S560 AMGラインを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:1078万円~1158万円
2019年式:1025万円~1147万円
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可

このグレードの中古車は、現時点の中古車市場には5台が流通していました。登場した当初は1900万円の新車価格でしたが、現在は1000万円ほどとかなり値下がりしているようです。とはいえ、簡単に用意できる金額ではないので、もう少し様子を見てもいいかもしれません。

先代モデルとの比較
6代目:2018年~2021年
Sクラス クーペ S560 AMGラインは、6代目の後半に設定されました。

主な装備はベースとなる「Sクラス クーペ S560」とほとんど変わりませんが、AMGラインを装備しているため、アルミホイールは19インチではなく、20インチを装備しています。また、このアルミホイールにはAMGラインの専用デザインが施されているのが特徴です。

安全装備も充実しており、運転時のドライバーの負担を軽減し、安全性と快適性を向上させるインテリジェントドライブも標準で装備されています。

そんなSクラス クーペ S560 AMGラインの中古車に関しては、現時点で5台が流通しているようです。もともと1900万円を超える新車価格でしたが、まだ3年ほどしか経っていないのにかかわらず、半分くらいまでの価格に落ち着いています。

AMGラインを装備しているグレードでここまで下がっているのはお買い得のように思えますが、一般的な中古車としては高すぎることを理解した上で購入するかどうかを決めたほうがよいでしょう。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力469ps。ボディサイズは全長5030mm×全幅1900mm×全高1420mmです。

人気のあるカラー
Sクラス クーペ S560 AMGラインのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・マグネタイトブラック(M)
・オブシディアンブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンスラサイトブルー(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)
・イリジウムシルバー(M)

この中では、ラメ塗装の入った白色の「ダイヤモンドホワイト(M)」が人気です。

Sクラス クーペ S63 AMG 4マチック

6代目のハイパフォーマンスモデル「Sクラス クーペ S63 AMG 4マチック」
Sクラス クーペ S63 AMG 4マチックは、6代目の2014年10月に設定されたグレードです。この時期に設定されたグレードの中ではハイパフォーマンスモデルとして位置づけられています。

エンジンにはメルセデスAMG社製の5.5L V型8気筒直噴ツインターボエンジンを搭載しました。駆動方式はFRと4WDの2種類が用意されており、0kmから100kmまでの加速をFRの場合は4.3秒で、4WDの場合は3.9秒で達成できます。

中古で購入する際の目安となる予算
Sクラス クーペ S63 AMG 4マチックを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2014年式:778万円
2015年式:990万円~1180万円
2016年式:流通量希少のため算出不可

このグレードは2年ほどしか設定されていなかったこともあり、現時点の中古車市場には4台しか流通していませんでした。クーペモデルの中では比較的古いグレードとなるので、他のグレードよりは価格も1000万円以下のものがあるなど、価格は落ち着きつつあります。

先代モデルとの比較
6代目:2014年~2016年
Sクラス クーペ S63 AMG 4マチックは、6代目の前半に設定されました。

排気量が5.5Lもあるため、Sクラス クーペに設定された他のグレードよりもパワフルな走りが体感できます。さらに、AMG専用の四輪駆動システムとしてAMG 4マチックも搭載されているのが特徴です。

また、同時期に販売されたグレードには装備されていなかったプライバシーガラスも、このグレードのみ設定するなど差別化が図られています。

Sクラス クーペ S63 AMG 4マチックは設定されていた期間が他のグレードと比べて短かったこともあり、現時点の中古車市場に流通する台数は4台しかありませんでした。

もともと2400万円もする新車価格で販売されていたこともあって、保有していたユーザーは少ないことが予想されます。そのため、今後もSクラス クーペ S63 AMG 4マチックの流通数が増える見込みは少ないでしょう。ただ、他のクーペモデルよりは価格も下がってきているので、手を出しやすい価格にはなってきているのかもしれません。

エンジンは5.5L V型8気筒ターボ最高出力585ps。ボディサイズは全長5044mm×全幅1913mm×全高1422mmです。

人気のあるカラー
Sクラス クーペ S63 AMG 4マチックのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・マグネタイトブラック(M)
・オブシディアンブラック(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・アンスラサイトブルー(M)
・ルビーブラック(M)
・イリジウムシルバー(M)
・パラジウムシルバー(M)
・ダイヤモンドシルバー(M)

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。

※本記事は、2021年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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