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更新日:2025.01.08 / 掲載日:2021.03.29

トヨタ セリカの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

トヨタ セリカ

 

日本初のスペシャリティカーとして知られているトヨタ セリカに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ セリカの歴史

1970年、セリカの初代が登場します。当時セリカは、日本初の快適性・居住性が優れたスペシャリティカーとして登場しました。エンジンもヤマハ製の1.6Lと2.0LのDOHCエンジンを搭載し、スポーツ性を兼ね備えていたこと、さらにモータースポーツでの活躍もあり、高い評価の人気車種となりました。

1977年、2代目が登場します。この世代は空力を重視したスタイリングが特徴で、三次元曲面ガラスを日本車で初めて採用しました。また、6気筒エンジンを搭載したモデルは「セリカXX」と呼ばれ、のちのスープラの源流となっています。

1981年には、3代目が登場。この世代では、鋭いくさび形を意味するウエッジシェイプデザインが特徴となっています。また、ヘッドライトにライト本体が前方に起き上がるポップアップ式ヘッドライトを採用しました。そして、この世代より本格的にWRC(世界ラリー選手権)への参戦を開始します。

1985年に4代目が登場します。デザイン面でも、流面形と称されるスタイリッシュなデザインになっているのが特徴です。また、この世代より4WDのハイパフォーマンスモデルである「セリカ GT-FOUR」が登場し、日本車初となるWRCのタイトルも獲得しました。さらにこのモデルは、1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」の劇用車として登場したことにより、映画自体のヒットとともにスキー用の車両としても人気を集めます。

1989年には5代目が登場。先代のイメージを残しつつ、曲面を多用した個性的なスタイルとなります。メカニズム面でも新機軸を多く採用し、ラリーで戦う車として進化を果たしました。

1993年、6代目が登場。先代よりさらに高められたスポーツ性が特徴で、全グレード3ナンバーサイズとなりました。また、デザイン面でもガラリと印象を変え、洗練されたデザインとなっています。

1999年に、最終型となる7代目が登場。WRC参戦モデルではなくなったため、車両コンセプトもスペシャリティカーに回帰しました。そのため、先代ほどの動力性能はなくなってしまいましたが、代わりに軽快な走行感とモダンなスタイルが特徴となっています。

2006年には販売終了となり、36年の歴史に幕を閉じました。

セリカ コンバーチブル

セリカ コンバーチブル

セリカのオープンカータイプの「セリカ コンバーチブル」

セリカ コンバーチブルは、1994年9月に登場した6代目に設定されたグレードです。グレード名につけられたコンバーチブルが示すとおり、オープンカータイプのセリカとなっています。

オープンボディ部分は、アメリカの自動車改造業者・ASC社(アメリカン・スペシャリティ・カーズ)が開発を手がけました。そのため、電動開閉式ソフトトップを採用しています。

もともとのセリカのスタリッシュさに加え、ルーフを取り払ったことで、開放感と美しいスタイリング手に入れているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

セリカ コンバーチブルを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1994年式:流通量希少のため算出不可
1995年式:95.9万円
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:97万円
1998年式:流通量希少により算出不可
1999年式:流通量希少のため算出不可

セリカ コンバーチブルは6代目の1990年代に販売されていたグレードであること、さらにオープンカーであるということで現時点の中古車流通量はごくわずかとなっています。

先代モデルとの比較

6代目:1994年~1999年
セリカ コンバーチブルは、6代目が誕生した翌年の1994年に追加で設定されたグレードです。

このグレードは、4名が乗車できるオープンカータイプとなっています。日米合作で生産が行われており、ベースボディ部分は日本国内で開発され、船でアメリカに輸出。その後、オープンボディ部分はアメリカのASC社が開発を担当します。オープンボディがつけられたあとはまた日本に戻って手を加えられているため、完成まで非常に時間がかかっているモデルです。

エンジンには、3S-GE型を採用しました。さらに、新設計の4輪独立ストラット式サスペンションと15インチホイールを組み合わせています。

装備面では、フルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロックなどを標準装備しました。

6代目のみに設定されているセリカ コンバーチブルの中古車の流通量は、現時点でたった2台しか流通していません。また、オープンカータイプのセリカ自体が希少な存在であるため、年式や車両状態に関わらず価格相場は高めとなっています。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4505mm×全幅1750mm×全高1325mmです。

人気のあるカラー

セリカ コンバーチブルのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラック
・スーパーレッドIV
・スーパーホワイトⅡ

この中では、漆黒の「ブラック」と、発色の良い鮮やかな赤色の「スーパーレッドIV」が人気です。

セリカ SS-I

セリカ SS-I

 

6代目以降のベーシックグレード「セリカ SS-I」

セリカ SS-Iは、1993年10月に登場した6代目に設定されたグレードです。その後、セリカの最終型となる7代目でも引き続き設定されていました。どちらの世代でも、セリカ SS-Iはセリカのベーシックグレードという位置づけとなっています。

発売当初のエンジンには、最高出力140psを誇るハイメカツインカム3S-FE型を搭載しました。そのため、ベーシックグレートといえども、スペシャリティカーとして高い実力を持っています。

中古で購入する際の目安となる予算

セリカ SS-Iを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1993年式:流通量希少のため算出不可
1994年式:流通量希少により算出不可
1995年式:流通量希少のため算出不可
1996年式:流通量希少により算出不可
1997年式:流通量希少のため算出不可
1998年式:流通量希少のため算出不可
1999年式:69.5万円
2000年式:131.5万円
2001年式:74.8万円
2002年式:45万円~138.9万円
2003年式:79.9万円~103.9万円
2004年式:69.5万円~93.3万円
2005年式:60万円
2006年式:59.8万円~123.9万円

6代目、7代目と2世代に渡って設定されていたセリカ SS-Iは、現時点の中古車市場には7代目しか流通していません。比較的年式が新しい7代目については価格もこなれているため、入手しやすいグレードだと言えます。

先代モデルとの比較

6代目:1993年~1999年
セリカ SS-I は、6代目の誕生と同時に設定されたグレードです。

誕生当時は、セリカのベーシックグレードとして位置づけられていました。そのため、上位グレードには見劣りするものの、実用エンジンならではの扱いやすさや高出力エンジンに合わせて強化された車体は、軽快な走行感や乗り心地のよさを実現します。

この世代の流通量は非常に少なく、現時点では1台も流通していませんでした。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力140ps。ボディサイズは全長4435mm×全幅1750mm×全高1305mmです。

7代目:1999年~2006年
セリカ SS-Iは、先代に引き続き7代目でも設定されました。この世代でも、このグレードはベーシックグレードとして位置づけられています。7代目では搭載するエンジンが、1ZZ-FE型へと変更されました。

この世代の中古車は、先代よりも流通量が豊富です。そのため、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長4335mm×全幅1735mm×全高1305mmです。

人気のあるカラー

セリカ SS-Iのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラック
・ブルーブラックマイカカラークリアー
・スーパーホワイトII
・スーパーブライトイエロー
・シルバーマイカメタリック
・スーパーレッドV
・グレーメタリック

この中では、漆黒の「ブラック」と、純白の「スーパーホワイトII」が人気です。

セリカ SS-II

セリカ SS-II

装備が充実している「セリカ SS-II」

セリカ SS-IIは、セリカ SS-I同様に1993年10月に登場した6代目に設定されたグレードです。その後、7代目でも引き続き設定されています。6代目では上位グレードとして、7代目では最上位グレードとして位置づけられています。

両世代ともに装備面ではフルオートエアコンやパワーウィンドウ、集中ドアロック、本革巻きステアリングなどを標準装備しているのが特徴です。また、本革シートやウッドパネルはオプションで装備することが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

セリカ SS-IIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1993年式:118万円
1994年式:流通量希少により算出不可
1995年式:79.9万円〜88万円
1996年式:流通量希少のため算出不可
1997年式:140.7万円
1998年式:112.4万円
1999年式:49.9万円~200万円
2000年式:78.5万円~119.4万円
2001年式:44.7万円~211.5万円
2002年式:65万円~140.3万円
2003年式:99万円~285.3万円
2004年式:72.8万円~130.7万円
2005年式:54.8万円~235万円
2006年式:198.3万円~260万円

セリカ SS-IIは6代目こそ流通量は少ないですが、7代目では豊富な台数が流通しています。価格の差も幅も広くなっていることから、条件に合ったものを探しやすい車両です。

先代モデルとの比較

6代目:1993年~1999年
セリカ SS-IIは、6代目の誕生と同時に設定されたグレードです。

エンジンには、スポーティーツインカム3S-GE型エンジンを搭載しました。装備面では、本革巻きステアリングやシフトノブに加え、ホワイトメーターや6スピーカーなども採用され、よりスポーティーで上質な乗車空間となっています。

この世代の中古車は、10台前後しか流通していません。選択肢があまりないので、セリカ SS-IIにこだわるなら7代目から選んだほうが条件に合った車両を見つけられるでしょう。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力180ps。 ボディサイズは全長4435mm×全幅1750mm×全高1305mmです。

7代目:1999年~2006年
セリカ SS-IIは、先代に引き続き7代目でも設定されました。先代では、上位グレードでしたが、7代目では最上位グレードとなります。エンジンには、新開発の2ZZ‐GE型エンジンを搭載しました。

先代と比べると流通量はかなり増えているため、条件に合った車両を探しやすい世代です。特に状態がよいものは登場から20年以上たつ今でも、200万円を超える価格がつけられています。

エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4335mm×全幅1735mm×全高1305mmです。

人気のあるカラー

セリカ SS-IIのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラック
・ブルーブラックマイカカラークリアー
・スーパーホワイトII
・スーパーブライトイエロー
・シルバーマイカメタリック
・スーパーレッドV
・グレーメタリック

この中では、漆黒の「ブラック」と、シルバー色の「シルバーマイカメタリック」が人気です。

セリカ GT-FOUR

セリカ GT-FOUR

 

映画の劇用車として登場した「セリカ GT-FOUR」

セリカ GT-FOURは、4代目が登場した翌年の1986年から設定されたグレードです。その後も、6代目、7代目にも設定されていました。

スタイリッシュなボディに、高性能エンジンとフルタイム4WDの駆動方式を採用しているハイパフォーマンスモデルです。もともと、WRC(世界ラリー選手権)に参加するために開発されました。

また、セリカ GT-FOURは1987年に公開された話題の映画「私をスキーに連れてって」の劇用車として登場したことでも有名です。

中古で購入する際の目安となる予算

セリカ GT-FOURを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1986年式:流通量希少により算出不可
1987年式:流通量希少により算出不可
1988年式:流通量希少により算出不可
1989年式:流通量希少により算出不可
1990年式:流通量希少により算出不可
1991年式:流通量希少のため算出不可
1992年式:流通量希少のため算出不可
1993年式:118万円
1994年式:流通量希少により算出不可
1995年式:79.9万円~88万円
1996年式:流通量希少により算出不可
1997年式:140.7万円
1998年式:112.4万円
1999年式:流通量希少により算出不可

セリカ GT-FOURは希少性の高いグレードのため、全体的にどの年式も流通量は少なめです。

先代モデルとの比較

4代目:1986年~1989年
セリカ GT-FOURは、1986年から設定されました。最高出力185psを発生する3S-GTEU型エンジンを搭載しています。

この世代は登場から38年が経過しているため、中古車市場では1台も流通していません。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力185ps。ボディサイズは全長4365mm×全幅1690mm×全高1295mmです。

5代目:1989年~1993年
セリカ GT-FOURは先代に引き続き、5代目でも設定されました。この世代のセリカ GT-FOURはWRCでも高成績を残しており、1993年にはドライバーズ・マニュファクチャラーズの両タイトルを、日本車として初めて獲得しています。

この世代もまた発売から35年が経過しているため、現時点の中古車流通量は1台のみでした。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力225ps。 ボディサイズは全長4420mm×全幅1690mm×全高1305mmです。

6代目:1994年~1999年
この世代は、6代目の販売開始から遅れること4か月後に設定されました。満を持して追加されたセリカ GT-FOURは6代目でも、ハイパフォーマンスモデルとして登場しています。

セリカ GT-FOURが設定された3世代の中で、6代目が一番中古車の流通量が多いです。年式は古いですが、価格もこなれているため、入手しやすい世代と言えます。

エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力255ps。ボディサイズは全長4420mm×全幅1750mm×全高1305mmです。

人気のあるカラー

セリカ GT-FOURのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ブラック
・スーパーホワイトII
・シルバーメタリック
・スーパーレッドIV
・ブルーマイカメタリック

この中では、純白の「スーパーホワイトII」が人気です。

※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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