中古車購入
更新日:2025.02.27 / 掲載日:2021.02.06
ロータス エヴォーラの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ロータス エヴォーラの歴史
エヴォーラは、1952年にコーリン・チャップマンによって創業されたスポーツカーを開発・製造するイギリスの自動車メーカー・ロータスが製造した車です。モデル名のエヴォーラは、車名の頭文字を「E」とする同社の慣例にのっとり、ポルトガルの歴史ある町・エヴォラに由来するといわれています。
2009年6月に、エヴォーラはロータス伝統のMRを採用するスポーツカーとして誕生しました。
MRとは「Midship Engine / Rear Drive(ミッドシップエンジン / リアドライブ)」の略で、エンジンが車の前輪と後輪の間に搭載され、駆動輪が後輪となる駆動方式を持つ車のことをいいます。
この駆動方式は、フォーミュラカーなど走行性能を重視したスポーツカーに多く採用されているのが特徴です。また、エヴォーラはミッドシップエンジンでありながら「2+2」の4人乗りを実現しました。
発売当初のグレードは以下の2つが設定されています。
・エヴォーラ 2シーター
・エヴォーラ 2+2
2011年6月のマイナーチェンジで以下の4つのグレードがラインナップされました。
・エヴォーラ IPS 2シーター
・エヴォーラ IPS 2+2
・エヴォーラ S 2シーター
・エヴォーラ S 2+2
2015年11月には、グレード体系を刷新します。ここで究極のパフォーマンスにフォーカスしたグレードとして「エヴォーラ 400」を設定。最大出力が406馬力になったことにより、それまで最大出力が350馬力だったものが一気に400馬力を超えました。エヴォーラ 400のモデル名は、この400馬力が由来とされています。
2017年8月には、最大出力が436馬力を誇る世界で60台限定の特別限定車の「エヴォーラ GT430」を発売しました。このグレードは、ハンドメイドのカーボンファイバー製コンポーネントを多用することで、かつてないレベルのエンジニアリングとデザインを実現しています。
2018年には、3月にスポーツカーに高度な空力性能をプラスした「エヴォーラ GT410 スポーツ」、4月にエヴォーラ GT430のプロダクションモデル「エヴォーラ GT430 スポーツ」を発売しました。
2020年4月には、エヴォーラの最新モデルとして「エヴォーラ GT410」を受注生産で発売します。
エヴォーラ 400
最高出力が400を超えたのがグレード名の由来となった「エヴォーラ 400」
インタークーラー付3.5L V6スーパーチャージャーエンジンを搭載し、最大出力は400馬力を超えた406馬力。
外観はより車高が低くワイドになり、路面にピッタリと貼りつくような印象を受けます。また、車両重量が1395kgと1400kgを切り、大幅な軽量化に成功。
トランスミッションは、6速MTと6速ATが設定され、右ハンドルのみの設定となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:828万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
現時点の中古車市場に流通しているエヴォーラ 400は、たった1台のみとなっています。流通していたのは年式も新しく、走行距離も短い車両だったので、かなり高額な価格がつけられていました。
先代モデルとの比較
エヴォーラ 400は、2015年11月に純粋かつ究極のパフォーマンスにフォーカスしたグレードとして誕生しました。
3.5L V6スーパーチャージャーを350psから406psにまで引き上げ、パワーアップしたことがモデル名の由来とされています。
車両重量が1395kgと1400kgを切る大幅な軽量化に成功したコンポジットボディは、フロントとリアも大幅に変更しました。フロントバンパーのエアインテークを大型化し、リアバンパーと一体化したコンポジットリアディフューザーで軽量化を実施しています。
メーターパネルは独立した2眼式にデザイン変更し、タコメーターは数字を大きくして視認性を高めました。レッドレザーポジションストライプ付きのブラックレザーステアリングは、下側をフラットにしたD型形状です。
このエヴォーラ 400は、現時点で中古車市場にたった1台しか流通していないため、選択肢はありません。そのため、条件に合った車両を入手することは非常に難しいでしょう。
エンジンは3.5L V型6気筒チャージャー最高出力406ps。ボディサイズは全長4390mm×全幅1850mm×全高1240mmです。
人気のあるカラー
・メタリックブラック
・メタリックホワイト
・レーシンググリーン
・ダークメタリックグレー
・メタリックグレー
・ソリッドイエロー
・メタリックシルバー
・エヴォーラシルバー
・ソリッドレッド
・メタリックブルー
・ロータスアニバーサリーブルー
・メタリックオレンジ
この中では、純白の「メタリックホワイト」と、黄色の「ソリッドイエロー」が人気です。
エヴォーラ GT410
エヴォーラ最新モデルの「エヴォーラ GT410」
このエヴォーラ GT410は、エヴォーラのシャシー性能をより高いレベルで維持しながらコンフォート性(快適性)も考えたモデルとして設定されました。
フロントアクセスパネル&ルーフ、ガラスリアテールゲートを標準装備しています。ボディカラーも全23色という、非常に豊富なカラーが用意されているのが特徴です。
受注生産で発売していましたが、すでに新規オーダーは終了しています。
中古で購入する際の目安となる予算
設定されたのも2020年4月と最近のため、エヴォーラの中でもかなり新しいグレードに分類されます。発売されてからまだ1年も経っていないことを考えると、現時点の中古車市場で流通していないのも当然といえるでしょう。
先代モデルとの比較
エヴォーラ GT410は、2020年4月に誕生した最新グレードです。
エヴォーラ GT410は、「エヴォーラ GT410 スポーツ」をベースとして装備を充実させたグレードで、ユーザーに操作性の向上と新しいレベルの快適性を提供することをそのコンセプトとしています。
エヴォーラ GT410 スポーツがスポーツサスペンションを採用しているのに対して、エヴォーラ GT410ではツーリングサスペンションが採用されました。これによりサスペンション・パッケージが変更され、アイバッハ製前後コイルスプリング+ビルシュタイン製ノンアジャスタブル・ダンパーというセットになっています。また、タイヤもミシュランの「パイロットスポーツ4S」オールウェザータイヤが装着されました。
インテリアでは、スパルコ製のスポーツシートとエアコンが標準装備されたことに加え、サテライトナビゲーションシステムとApple Car Playを備えたプレミアムインフォテインメントシステムも標準装備されています。
このグレードの中古車は、現時点では1台も流通していません。そのため、当分はエヴォーラ GT410を中古で購入することはほぼ不可能でしょう。
エンジンは3.5L V型6気筒チャージャー最高出力416ps。ボディサイズは全長4390mm×全幅1850mm×全高1240mmです。
人気のあるカラー
・メタリックブラック
・モータースポーツブラック
・メタリックホワイト
・エンパイアグリーン
・モータースポーツグリーン
・ビビッドグリーン
・メタリックダークグレー
・メタリックグレー
・ボルテックスグレー
・エリーゼグレー
・ソリッドイエロー
・パールイエロー
・アイソトープグリーン
・スカイブルー
・アークティックシルバー
・ソリッドレッド
・ファイアーレッド
・アズールブルー
・エリーゼブルー
・デイトナブルー
・パールホワイト
・メタリックオレンジ
・バーントオレンジ
この中では、真っ赤な「ファイアーレッド」が人気です。
エヴォーラ GT410 スポーツ
圧倒的な存在感と高度な空力性能を兼ね備えた「エヴォーラ GT410 スポーツ」
このグレードは「エヴォーラ GT430」の流れを汲み、圧倒的な存在感と高度な空力性能を兼ね備えています。フロントとリアには、エヴォーラ GT430から導入された新デザインが採用されました。
エンジンは水冷式インタークーラー 3.5L スーパーチャージャーV6エンジンを搭載し、最高出力は416馬力となっています。トランスミッションは、6速MTと6速ATが設定され、左ハンドルのみの設定となりました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:1138万円
2020年式:1098万円
現時点の中古車市場で流通しているエヴォーラ GT410 スポーツはわずか2台しかありませんでした。2020年式については30kmしか走行していないため、実質的には新車同様で、価格も新車購入価格と同じ価格になっています。
先代モデルとの比較
エヴォーラ GT410 スポーツは、「エヴォーラ スポーツ410」の後継GTシリーズとして2018年3月に誕生したグレードです。
エンジンには水冷式インタークーラー 3.5L スーパーチャージャーV6エンジンが搭載され、最高出力は416馬力となりました。6速マニュアルトランスミッションと6速オートマチックトランスミッションが用意され、左ハンドルのみ設定されています。
また、車両重量が1297kgとなり、1395kgの「エヴォーラ 400」と比べて98kg減の大幅な軽量化に成功しました。超軽量の「エヴォーラ スポーツ410」よりも、さらに28kg軽量化しています。
このグレードでは、フロントアクセスパネルやルーフパネル、スポイラー一体型のルーバー付きワンピーステールゲートなどのさまざまな標準コンポーネントがカーボンファイバー製となりました。それに加え、フロント・エア・ブレード・システムやリア・ホイール・エグジット・ポート内のエレメントなどもカーボンファイバー製となっています。これらの装備によりエヴォーラ GT410 スポーツは、ロータス最高水準の空力性能を備えたロードカーとなりました。
このグレードの中古車は数台流通していますが、年式が新しいこともあり、かなりの高額な値段がついています。
エンジンは3.5L V型6気筒チャージャー最高出力416ps。ボディサイズは全長4390mm×全幅1850mm×全高1240mmです。
人気のあるカラー
・メタリックブラック
・モータースポーツブラック
・メタリックホワイト
・エンパイアグリーン
・モータースポーツグリーン
・ビビッドグリーン
・メタリックダークグレー
・メタリックグレー
・ボルテックスグレー
・エリーゼグレー
・ソリッドイエロー
・パールイエロー
・アイソトープグリーン
・スカイブルー
・アークティックシルバー
・ソリッドレッド
・ファイアーレッド
・アズールブルー
・エリーゼブルー
・デイトナブルー
・パールホワイト
・メタリックオレンジ
・バーントオレンジ
この中では、純白の「メタリックホワイト」と、明るいシルバー色の「アークティックシルバー」が人気です。
エヴォーラ GT430
世界で60台限定販売された「エヴォーラ GT430」
エンジンには、インタークーラーを備える新開発の3.5L V6スーパーチャージャーエンジンが搭載されました。トランスミッションは6速マニュアルのみが用意され、右ハンドルのみの設定となっています。
また、「ドライブ」「スポーツ」「レース」「オフ」からなる4つの「ダイナミック・ドライブ・モード」が用意されており、選択したモードに応じて車両をきめ細かく制御することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
もともとエヴォーラ GT430は、世界で60台限定という特別限定仕様車です。新車で購入すること自体が難しいグレードであるため、中古車市場で流通していないというのも当然といえるかもしれません。今後も中古車市場に出回る可能性は極めて低いでしょう。
先代モデルとの比較
エヴォーラ GT430は、世界で60台のみという特別限定車として2017年8月に誕生したグレードです。
インタークーラーを備える新開発の3.5L V6スーパーチャージャーエンジンが搭載されたことにより、ロータス史上最強の436馬力というモンスターマシンが誕生しました。
エアロダイナミクス性能も大幅に向上し、フロントとリアに専用のバンパーやリアウイング、ディフューザーが装着されています。これによりダウンフォースも大幅に向上し、先進のエアロダイナミクスにより最大250kgのダウンフォースを生み出すこととなりました。
インテリアでは、シートの背面にカーボン素材を使用した新設計のスパルコ製が採用されました。ステアリングホイール、ダッシュボード、ドアパネル、トランスミッショントンネル、センターコンソールは、ブラック アルカンターラとディンプルレザーのコンビネーションで統一されています。
エヴォーラ GT430は世界で60台とかなり少ない台数しか発売されていないため、現時点の中古車市場では出回っていませんでした。そのため、今後も中古車に出回る可能性は極めて低いでしょう。
エンジンは3.5L V型6気筒ターボSチャージャー最高出力436ps。ボディサイズは全長4360mm×全幅1845mm×全高1220mmです。
人気のあるカラー
・メタリックブラック
・メタリックホワイト
・レーシンググリーン
・ダークメタリックグレー
・メタリックグレー
・ソリッドイエロー
・メタリックシルバー
・エヴォーラシルバー
・ソリッドレッド
・ロータスアニバーサリーブルー
・メタリックブルー
・メタリックオレンジ
この中では、テスト車として設定されていた光沢感のあるグレー色の「メタリックグレー」が人気です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。