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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.08.18

スイフトの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スズキ スイフト

充実した安全装備、優れた燃費性能を備えたスポーティーなコンパクトカーであるスズキ スイフトに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スズキ スイフト の歴史

スズキ スイフトは、1983年から2002年にかけて販売されていた「カルタス」の実質的な後継モデルとして開発されたスズキのコンパクトカーです。実際にカルタスの2代目モデルは、北米や欧州などの日本国外ではスイフトの名で販売されています。車名にしている「スイフト」とは、英語の「SWIFT:軽快・快速」に由来しており、小回りのきく軽快なフットワークが特徴の同車にピッタリのネーミングです。

2000年に初代スイフトは、ワゴンRプラスのプラットフォームを用いたコンパクトカーとして誕生しました。販売当初から低価格を売りにしていましたが、2002年にはついに一般的な軽自動車の価格をも下回る最低価格79万円という価格設定に変更しています。「泣く子も黙る79万円」というキャッチコピーで販売されていたことを覚えている方もいるのではないでしょうか?当時はこの価格設定により、スイフトは公用車や警察車両としても導入されていました。

2003年にスイフトを一部改良して誕生した「スイフト スポーツ」は、ラリーに参戦する車両にならって作られ、スポーツ走行にも対応できる高い剛性を備えたモデルです。今では、スイフトの中でも高い人気を誇るモデルとなっています。

2004年に初のフルモデルチェンジにより誕生した2代目は、欧州車を意識したボディデザインなどが採用され、世界戦略車として発売されました。燃費性能をはじめ、走行性能などが初代よりも格段に向上しています。

2010年のフルモデルチェンジで誕生した3代目は、2013年のマイナーチェンジで低燃費と力強い走りを両立した新開発「デュアルジェット エンジン」が搭載されました。また、減速エネルギー回生機構「エネチャージ」も搭載され、走行性能・燃費性能とも更に向上しています。

現行モデルである4代目は、2017年のフルモデルチェンジにより誕生し、この世代からより安全性能、走行性能を高めたプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」が採用されました。発売から20年を迎えたスイフトは、今ではスズキを代表する人気車種へと成長しています。

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スイフト スポーツ

スイフト スポーツ チャンピオンイエロー4

スポーツモデルでありながら低価格の「スイフト スポーツ」

初代「スイフト スポーツ」がデビューしたのは、初代スイフトのデビューから遅れること2年の2003年です。ちょうど初代スイフトが一部改良を加えて、「泣く子も黙る79万円」というキャッチコピーで大きな衝撃を与えた頃となります。1.5L自然吸気エンジンを搭載した本格的なスポーツモデルにもかかわらず、119万円というスイフトと同様の低価格に、またしても世間に衝撃を与えました。

そんなスイフト スポーツは現行モデルで4代目を迎え、スイフトの中で最も人気の高いモデルへと成長しています。

中古で購入する際の目安となる予算

スイフトスポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:17万円~45万円
2008年式:20万円~159.9万円
2014年式:40万円~179万円
2017年式:120万円~285万円

スイフト スポーツは、2003年に誕生したスイフトの中でも、非常に人気の高いモデルです。もちろん車の状態や走行距離によって価格は変わってきますが、2008年式のモデルでも車両によっては150万円を超えるものがあるほど。2017年式ともなると、新車と変わらないような価格で取引きされているものもあります。

先代モデルとの比較

第1世代:2003年~2005年
第1世代のスイフト スポーツは、2003年に誕生しました。
発売から15年以上が経過しており、さすがにこの世代のスイフト スポーツで状態の良い中古車を探すのは難しいかもしれません。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力115ps。ボディサイズは全長3620×全幅1695×全高1525mm

第2世代:2005年~2010年
第2世代のスイフト スポーツは、2005年のフルモデルチェンジにより誕生しました。エンジンは第1世代よりも排気量の大きな1.6L直列4気筒DOHCを搭載し、最高出力も125psに上がり、この世代から5MTに加えて4ATも選べるようになっています。
第2世代は中古車市場での流通量もグンと増えているため、希望に合う一台を見つけられるでしょう。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力125ps。ボディサイズは全長3765×全幅1690×全高1510mm

第3世代:2011年~2016年
第3世代のスイフト スポーツは、2011年のフルモデルチェンジにより誕生しました。エンジンは第2世代と同じく1.6L直列4気筒DOHC搭載ですが、最高出力が136psへアップしています。また、トランスミッションも5MTから6MTに変更されたのと同時に4ATの方もCVTへと変更されました。
中古車市場での流通量も、第2世代よりも更に増えています。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力136ps。ボディサイズは全長3890×全幅1695×全高1510mm

第4世代(現行モデル):2017年~
第4世代のスイフト スポーツは、2017年のフルモデルチェンジにより誕生しました。第3世代まで自然吸気だったエンジンは、この第4世代から直噴式1.4L直列4気筒DOHCに変更され、最高出力も140psにアップ。
第4世代は発売からまだ3年ほどしか経過していませんが、人気の車種だけあって中古車市場での流通量も豊富です。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力140ps。ボディサイズは全長3890×全幅1735×全高1500mm

人気のあるカラー

スイフト スポーツのボディカラーはモノトーン6種類と2トーンカラー3種類が設定されています。

<モノトーン>
・バーニングレッドパールメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・ピュアホワイトパール
・スーパーブラックパール
・プレミアムシルバーメタリック
・チャンピオンイエロー4

<2トーン>
・フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ
・バーニングレッドパールメタリック ブラック2トーンルーフ
・スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ

この中では、白にパールを加えた「ピュアホワイトパール」や漆黒の「スーパーブラックパール」、鮮やかな黄色の「チャンピオンイエロー4」などに人気があります。その中でも、チャンピオンイエロー4はスイフト スポーツのみの専用色です。

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スイフト RS

スイフト RS プレミアムシルバーメタリック

特別仕様車から正式グレードに格上げするほど人気の「スイフト RS」

「スイフト RS」というグレードは、第3世代の2011年に特別仕様車として初めて登場しました。この「RS」というグレードは、標準グレードの「XG」をベースとしたスポーツタイプのグレードです。当初は特別仕様車として販売されていましたが、人気を博したため、第4世代からはカタログにも掲載される正式なグレードとして格上げされました。現行モデルの中でも、スイフト スポーツと並ぶ非常に人気の高いグレードとなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

スイフト RSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2011年式:29.1万円~66万円
2015年式:45.8万円~99万円
2017年式:84.9万円~128万円

スイフト RSは第3世代となる2011年に特別仕様車として登場したグレードでした。そこで好評を得たため、第4世代からカタログに掲載される正式なグレードとなります。スイフト スポーツと並ぶ人気の高いモデルであるため、中古車市場でも高値で取引きされています。

先代モデルとの比較

第3世代:2011年~2016年
スイフト RSは、2011年に登場しました。標準グレードとなる「XG」をベースとしたスポーツタイプのグレードで、欧州仕様のチューニングを施した足廻りとエアロスタイルを採用した特別仕様車です。発売当初はトランスミッションの仕様が5MTのみだったのでAT限定免許の方は「RS」を選択できませんでしたが、その後CVT仕様のモデルも販売されユーザーの幅も広がりました。
同じスポーツタイプのスイフト スポーツと似たタイプでしたが、スイフト スポーツよりも価格が30万円近く安かったこともあり「RS」を選ぶユーザーも多かったようです。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3850mm×全幅1695mm×全高1510mmです。

第4世代(現行モデル):2016年~
第3世代で特別仕様車として登場した「RS」は、第4世代からカタログに掲載される正式なグレードとなりました。第4世代では、1.2L自然吸気のK12C型デュアルジェットエンジン搭載の「RS」、ハイブリッドシステム搭載の「ハイブリッドRS」、1.0L直列3気筒DOHCターボエンジン搭載の「 RSt」という3種類を設定。トランスミッションは、「RSt」に6AT、「ハイブリッドRS」にCVT、「RS」には5MTとCVTが用意されています。このうち「RSt」は、2020年の一部仕様変更の際に複雑化したグレード構成のシンプル化という理由から廃止されたため、現在カタログには掲載されていません。
エンジンは、水冷直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3855mm×全幅1695mm×全高1525mmです。

人気のあるカラー

スイフト RSのボディカラーはモノトーン5種類と2トーンカラー4種類が設定されています。

<モノトーン>
・バーニングレッドパールメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・ピュアホワイトパール
・スーパーブラックパール
・プレミアムシルバーメタリック

<2トーン>
・フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ
・バーニングレッドパールメタリック ブラック2トーンルーフ
・スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
・ラッシュイエローメタリック シルバー2トーンルーフ

人気はスイフトスポーツ同様、白にパールを加えた「ピュアホワイトパール」や鮮やかな青の「スピーディーブルーメタリック」、明るめのシルバーの「プレミアムシルバーメタリック」といったカラーが人気となっています。

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スイフト XGリミテッド

特別仕様車として登場した「スイフト XGリミテッド」

「スイフト XGリミテッド」は、第4世代となる2017年に特別仕様車として登場したグレードです。この「XGリミテッド」は、標準グレードである「XG」をベースとしてデュアルセンサーブレーキサポートなどを備えた「セーフティパッケージ」が標準装備された特別仕様となっています。

また、セーフティパッケージが装備さていない「XGリミテッド」もあるため、セーフティパッケージは必要ないというユーザーはそちらのタイプを選択することも可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

スイフト XGリミテッドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:67.9万円~100万円
2019年式:79.9万円~151.9万円

スイフト XGリミテッドは2017年に登場した特別仕様車ということで、まだ3年ほどしか経過しておらず、中古車市場でも高値で取引きされています。ただ、人気の車種であるため3年ほどしか経過していなくても、中古車市場での流通量は多い部類です。そのため、自分の気に入ったスイフト XGリミテッドを中古車で探すことはそれほど難しくはないでしょう。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2017年~
スイフト XGリミテッドは、第4世代で特別仕様車として登場したグレードです。もともとスイフトには、第2世代となるモデルから「XG」という標準グレードが存在していました。「XG」はベースとなるグレードで、装備や機能などは最低限のものしか標準装備されていません。

これに対して「XL」という上位グレードはデュアルセンサーブレーキサポートなどを備えた「セーフティパッケージ」が標準装備、インテリアも本革を使用するなど高級感溢れるものとなっています。しかし、その分価格が高くなってしまうのが特徴。最低限の装備や機能が備わっていればいいという方は「XG」で十分かもしれませんが、「XL」ほどの充実した装備は必要ないが「XG」の装備では物足りないという方も少なからず存在しました。

そんなユーザーの声に応えて、特別仕様車として登場します。「XG」には装着できないセーフティパッケージが標準装備されており、LEDヘッドランプやポジションランプがオプションで装着することが可能です。また、インテリアも「XG」よりも高級感のある仕様になっており「XG」では物足りないという方もきっと気に入るグレードでしょう。

エンジンは水冷直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3840mm×全幅1695mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

スイフト XGリミテッドのボディカラーはモノトーン9種類と2トーン1種類が設定されています。

<モノトーン>
・バーニングレッドパールメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・ピュアホワイトパール
・スーパーブラックパール
・スターシルバーメタリック
・クラッシーブラウンメタリック
・ネオンブルーメタリック
・クラレットレッドメタリック
・ミッドナイトバイオレットメタリック

<2トーン>
・クラレットレッドメタリック ブラック2トーンルーフ

人気のカラーはRSと同様、白にパールを加えた「ピュアホワイトパール」や鮮やかな青の「スピーディーブルーメタリック」、明るめのシルバーである「プレミアムシルバーメタリック」などです。

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スイフト RSt

誕生からわずか3年ほどで消滅した「スイフト RSt」

「スイフト RSt」は、「RS」のターボエンジン搭載モデルで、RSがカタログ掲載となった第4世代から登場しているグレードです。このスイフト RStは、スイフト初のターボエンジンモデルで、1.0L直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載。

しかし、2020年の一部仕様変更により、複雑化したグレード構成のシンプル化という理由から「RSt」は廃止され、現在カタログには掲載されていません。同じスポーツタイプのスイフト スポーツの存在が大きすぎて、人気の面で太刀打ちできなかったことも理由のひとつとしてあるようです。

中古で購入する際の目安となる予算

スイフト RStを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:99.9万円~165.9万円
2019年式:129.9万円~169.8万円

「RSt」というグレードは、誕生からわずか3年ほどで消滅してしまったグレードです。そんな希少価値の高いグレードということもあるのかもしれませんが、中古車市場でも高値で取引きされています。人気の車種ということもあり、中古車市場での流通量は思ったほど少なくないため、希望の一台を見つけることもそれほど難しくはないでしょう。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2016年~2020年
スイフト RStが登場したのは、現行モデルの第4世代が誕生した2016年のことです。第3世代に特別仕様車として登場した「RS」というスポーツタイプのモデルが人気を博したため、第4世代からカタログ掲載の正式なグレードに格上げされました。

それに伴い、「RS」のターボエンジン搭載モデルとして、また、スイフト初のターボエンジン搭載モデルとして登場したのがこの「 RSt」です。1.0L直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載し、スイフト初のターボエンジン搭載モデルということで、鳴り物入りで登場しましたが、誕生からわずか3年という短期間でその姿を消すことになります。

理由は、複雑化したグレード構成のシンプル化というものでしたが、それ以上に大きな原因がスイフト スポーツの存在です。同じスイフトという車種の中で同じスポーツタイプと共通点の多い両者ですが、スイフト スポーツはスイフトの中でもダントツに人気の高いモデルだといわれています。最大のライバルが身内の中にいて、その存在によって廃止に追い込まれてしまいました。今やスイフト スポーツは、スイフトの中でそれほどまでに圧倒的な存在となっているのです。

しかし、RStも世間の評価は高いグレードであるため、中古車市場では高値で取引きされています。

エンジンは水冷直列3気筒ターボ最高出力102ps。ボディサイズは全長3840mm×全幅1695mm×全高1500mmです。

人気のあるカラー

スイフト RStのボディカラーは5種類が設定されています。

・バーニングレッドパールメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・ピュアホワイトパール
・スーパーブラックパール
・プレミアムシルバーメタリック

ここでも人気が高いのは、白にパールが施された「ピュアホワイトパール」、漆黒の「スーパーブラックパール」といったようなリセールバリューの高いカラーが人気です。

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※本記事は、2020年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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