中古車購入
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.11.06
トヨタ86の中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
86は、手ごろな価格ながら切れのあるパワフルな2.0L 直列4気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載しています。
心地よいスポーツドライブを提供するモデルとして、1980年代に一世を風靡したAE86系カローラレビン・スプリンタートレノのリバイバルモデルとして、2012年4月に誕生しました。
AE86系の両車は若い層のユーザーを中心に高い支持を集めましたが、生まれ変わりとも言うべき「86」は、当時リアルタイムで憧れを抱いた方々や実際に所有していた1960~1970年代生まれの男性をターゲットに開発されました。
事実、購入者の傾向にも顕著に表れ、街中で見かけるドライバーの方々も既に子育てを終えたであろう世代のユーザーが多くを占める人気モデルです。
富士重工業(現在、スバル)の資本提携のよる共同開発車両であり、心臓部のパワーユニットにはスバルの象徴とも言える水平対向エンジンが搭載され、話題になりました。
世界初の直噴技術を採り入れた「D-4S(Direct injection 4 stroke gasoline engine Superior version)」をフロントミッドシップに搭載し、水平対向エンジンならではの、超低重心をいかした高い旋回性能を誇ります。
流麗で抑揚のあるFRスポーツクーペモデルらしいスタイリングを持ち、停まっている状態でも「動」を感じる佇まいが印象的なモデルです。
ドライバーを中心にレイアウトされたコクピットは、素材の持つ質感や触感にこだわり、スポーティながらも華のある上質なインテリアを備えています。また、大人2人がしっかり座れる2+2とすることで、一体可倒式リヤシートとともに実用性の高さも特筆すべきポイントと言えるでしょう。
53:47の前後重量配分を実現した超低重心レイアウトにより、身体の中心で車の動きが感じられる、ヒップポイントを下げた、スポーツカーの理想的なドライビングポジションを提供しています。
現在では希少となった、1台で日常の買い物から本格的なサーキット走行までこなす、マルチパーパスなスポーツモデルとして、これからも進化を続けていくことでしょう。
ここでは86の中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
86の主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
初代 トヨタ86 ZN86系(2012年~)の主なグレードの特徴
・G
16インチタイヤ&アルミホイール、デュアルエキゾーストテールパイプなどのエクステリア、ウレタン巻3本スポークステアリングホイール&シフトレバーノブ&パーキングブレーキレバーなどのインテリアを備えるベーシックグレードです。
フロントはベンチレーテッドディスクブレーキ、リヤはディスクブレーキとなり、ともにサイズは15インチ径となります。
シート地は標準タイプのファブリック、インストルメントパネルはブラック、ドアスカッフプレートは樹脂製、エアコンはマニュアル仕様となります。
ワイヤレスドアロックリモートコントロールが装備されます。
・GT
「G」グレードに対し、17インチタイヤ&アルミホイール、フロント16インチベンチレーテッドディスクブレーキ&リヤ15インチベンチレーテッドディスクブレーキへとグレードアップされています。
外観上はマフラーカッターが追加され、LEDフォグランプやコンライト、クルーズコントロールなどの安全装備が追加されます。
インテリアでは3本スポークステアリングホイール&シフトレバーノブ&パーキングブレーキレバーが本革巻き、シート地がダブルステッチ入りの上級ファブリック仕様となり、ステアリングスイッチやスポーツアルミペダルが装備されます。
カーボン調加飾インストルメントパネルをはじめ、メーターバイザーやドアトリムオーナメントドアトリム等の質感の向上が図られています。
また、4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションスマートエントリー&スタートシステムが装備され、タコメーターが視認性の高いホワイトタイプ、スカッフプレートがステンレス製へと変更されます。
UVカット機能付ウインドウシールドグリーンガラスはトップシェード付となり、UVカット機能付リヤクォーターガラス&バックガラスはソフトプライバシータイプ仕様となります。
・GTリミテッド
「GT」グレードに対し、スポーツブレーキパッドやリヤスポイラー、フロアアンダーカバーやリヤフォグランプが追加され、パーフォレーション付本革&アルカンターラシートが装備されるなど、走りの質を高め、充実した装備が施される上級グレードです。
インストルメントパネルやメーターバイザー、ドアトリムがしなやかなタッチが特徴の人工皮革グランリュクスになるなど、豪華なインテリアが特徴です。
・GTリミテッド ブラックパッケージ
「GTリミテッド」グレードに対し、ブラック塗装が施された17インチアルミホイールやリヤスポイラー、電動格納式リモコンドアミラーなど、随所をブラック仕上げにした精悍なグレードです。
ブレーキシステムが強化されブレンボ製のフロント対向4ポッド+リヤ対向2ポッドのベンチレーテッドディスクブレーキが装着されます。
86の燃費と年間維持費の違いを・比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、86の型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
初代 トヨタ 86 FT86系(2012年~)の燃費・維持費
・ZN6:2.0L/6MT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:11.8km/L
年間ガソリン代:約122,881円(847.4L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約162,381円 ※3
・ZN6:2.0L/6AT/FRモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:12.4km/L
年間ガソリン代:約116,935円(806.4L×145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約156,435円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年6月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
86の中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
86は人気の高いライトウェイト2ドアクーペであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
86の主なグレード・型式の中古車価格帯
初代 86 FT86:112.3~1000万円
ZN6:89.8~1000万円
G:89.8~378万円
GT:127.9~1000万円
GTリミテッド:125~387万円
14R:199~377.7万円
86は、2012年4月の発売以来、ドライバーに「繰る愉しさ」を提供する、本格的なスポーツクーペとして高い人気を誇ります。仕様変更やマイナーチェンジは実施されていますが、フルモデルチェンジはされておりません(2018年6月時点)。
2012~2013年に登録された中古車の台数が圧倒的に多く、価格相場は150~190万円あたりとなっています。また、走行距離に関しては1万~4万kmの中古車が多くラインナップされています。
エンジンや足回り、ボディなどをカスタマイズした高額車両もありますが、登録車両数も多く、相対的にほぼ安定した中古車相場が形成されていると言えるでしょう(上記中古価格帯については、2018年6月28日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。