中古車購入
更新日:2019.06.25 / 掲載日:2019.03.14
日産セレナの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

グーネット編集チーム
セレナは、商用ライトバンとして使い勝手の良さから長年親しまれてきた「バネットセレナ」を系譜に持ち、より快適で乗用車並みに基本性能を高め、実用性を備える新世代のミニバンとして1991年6月に誕生しました。
当初は「バネットセレナ」として発表され、1994年5月に実施されたマイナーチェンジで、現在の「セレナ」へ車名が変更されました。
エンジンを運転席下に配置するキャブオーバースタイルを継承し、丸みを帯びた親しみのあるスタイリングをはじめ、当初よりショートノーズ&ロングキャビン、ロングホイールベースの居住性を優先したパッケージデザインを採用しています。
5ナンバー登録の取り回しや経済性の高さなどの特徴を持ち、発売早々から人気を集めました。
ウォークスルーに加え、ロングスライド機構付マルチスライドシートを備え、多彩なシートアレンジや利便性の高いラゲッジスペースから、ファミリー層を中心に広く愛される日産の基幹モデルとなりました。
その後もミニバンに求められる基本性能である「居住性」「経済性」「走行性能」「利便性・実用性」「安全性能」など、仕様変更、マイナーチェンジ、フルモデルチェンジを経て進化を続けています。
競合車の多い5ナンバーミニバン市場の中でも、常に安定したセールスを誇る人気モデルです。
初代および2代目モデルでは、その後も高い人気を誇るグレードとして定着する、エアロパーツをまとったスポーティグレード「ハイウェイスター」をはじめ、アウトレジャーやファミリー層へ向けたグレードなど数多くのラインナップを展開していました。
3代目以降は、日産の関連会社であるオーテックジャパンが手掛けるビレットグリルの装備や車高を低くしたカスタムモデル「ライダー」が特別仕様車ながら、定期的に販売され、定着化した人気モデルです。
4代目モデルでは、スマートシンプルハイブリッドシステム「S-HYBRID」が途中から追加されました。既存のパワーユニットをベースに改良を加えた簡易型のハイブリッドシステムとなっています。
S-HYBRIDモデルは、コスト的にも抑えられ、コンパクトなシステムのため、クラストップレベルの室内空間を維持したまま、実用燃費性能の向上にもつながり、ラインナップの中核をなすモデルとして位置づけられます。
2016年8月にフルモデルチェンジされた現行の5代目モデルでは、同一車線自動運転技術「プロパイロット」や電動パワートレイン「e-Power」など数々の先進技術を搭載し、洗練されたスタイリングとともに、高い人気を維持する魅力的なモデルと言えるでしょう。
ここではセレナの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。
セレナの主なグレードの特徴と比較から選ぶ

グーネット編集チーム
4代目 セレナC26型(2010年~2016年)の主なグレードの特徴
・20S
2.0L直噴ガソリンエンジンを搭載するベーシックグレードです。
2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。
マルチリフレクターハロゲンランプをはじめ、電動格納式リモコンドアミラー、リモートコントロールエントリーシステム、リヤクーラー、スライドドア両側オートドアクロージャーなどが標準装備されます。
インテリアはスエード調トリコットシート表皮、ウレタン3本スポークステアリング、足回りは15インチタイヤ&フルホイールカバーの仕様となります。
・20X S-ハイブリッド
スマートシンプルハイブリッドシステム「S-HYBRID」を搭載するグレードです。
先進性をアピールするハイブリッドモデルならでは高輝度LEDリヤコンビネーションランプやクリアタイプのLEDリヤハイマウントストップランプ、ブルーインナーレンズのハロゲンヘッドランプが装着され、加えて実用性の高いアイドリングストップタイマー機能や効果が表示される専用メーターへと変更されます。
エアコンがデュアルタイプのオートエアコンへとアップグレードされます。
室内では2列目シートにパーソナルテーブルが備わり、ロングドライブでの快適性を高めています。また、スライドドアの助手席側にワンタッチオートスライド機構が追加され、乗降性・機能性の向上が図られています。
「S-HYBRID」では、ヒーター付ドアミラーを含む寒冷地仕様が標準装備されます。
・20G S-ハイブリッド
「S-HYBRID」を搭載する標準モデルの上位グレードです。
サイドターンランプ内蔵電動格納式リモコンカラードドアミラー、本革巻3本スポークステアリング、インストシフト&パワーウィンドウフィニッシャーが木目調にアップグレードされています。
また、シフトインジケーターフィニッシャーやエアコン吹き出し口に加飾が施され、フロントバンパー組込みハロゲンフォグランプやエアコンにプラズマクラスター機能が追加されます。
シート地は手触りの良いベロア&スエードのコンビ仕様となります。
また、ワンタッチオートスライド機構が両側となり、バックドアオートクロージャーやイモビライザーなど、快適性・機能性の向上が図られています。
足回りは同じ15インチサイズのタイヤでありながら、アルミホイール付へ変更されます。
・ハイウェイスターS-ハイブリッド
「20G S-ハイブリッド」とほぼ同等の装備が施されています。
ただし、エアコンのプラズマクラスター機能、運転席側のワンタッチオートスライド機構のみレス仕様となります。
フロントグリル+フロントエアロバンパー+リヤエアロバンパー+サイドシルプロテクターなどのエアロパーツに加え、16インチタイヤ&アルミホイールなどハイウェイスター専用の外装パーツが装着され、重心を低く構えたスポーティなスタイリングが特徴のモデルです。
・ハイウェイスターG S-ハイブリッド
「ハイウェイスターS-ハイブリッド」に対して、フルオートデュアルエアコンにプラズマクラスター機能をはじめ、2列目シートにリラックスモード付ヘッドレストなどの快適装備が追加された上位グレードとなります。
セレナの燃費と年間維持費の違いを比較から選ぶ

グーネット編集チーム
ここでは、セレナの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。
なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年5月時点で参照したものとなります。
4代目 セレナ C26型(2010年~2016年)の燃費・維持費
・C26:2.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:13.8km/L
年間ガソリン代:約97,826円(724.6L×135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約137,326円 ※3
・FNC26:2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費:13.6km/L
年間ガソリン代:約106,617円(735.2L x 145円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約146,117円 ※3
5代目 セレナ C27型(2016年~)の燃費・維持費
・C27:2.0L/CVT/FFモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:15.0km/L
年間ガソリン代:約90,000円(666.6L x 135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約129,500円 ※3
・GNC27:2.0L/CVT/フルタイム4WDモデル
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:15.8km/L
年間ガソリン代:約85,443円(632.9L x 135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約124,943円 ※3
・GFC27:2.0L/CVT/FFモデル/S-HYBRID
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:17.2km/L
年間ガソリン代:約76,488円(581.3L x 135円) ※1
自動車税:年間39,500円 ※2
年間維持費:約117,988円 ※3
※1.ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2.自動車税は2018年5月時点で参照したものとなります。
※3.年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。
セレナの中古車価格相場から選ぶ

グーネット編集チーム
セレナは人気の高い5ナンバーサイズのミニバンであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。
セレナの主なグレード・型式の中古車価格帯
4代目 日産 セレナ C26系:39.8~273万円
C26:39.8~249万円
FNC26:74~258万円
FPC26:128~215万円
HC26:63~248万円
HFC26:49~275万円
ハイウェイスター Jパッケージ:48.8~198.9万円
ハイウェイスター Sエディション128~245万円
20 G S-ハイブリッドアドバンスドセーフティパック:159.9~194.8万円
ハイウェイスター S-ハイブリッド:49~269.8万円
5代目 日産 セレナ C27系:179~376.8万円
GC27:179~327.3万円
GFC27:185~350.5万円
GFNC27:225.8~348万円
GNC27:222.6~318万円
G:198~279.8万円
X Vセレクション:179~265万円
ハイウェイスターG:189~298万円
ハイウェイスターG プロパイロットエディション:249.9~339万円
ハイウェイスター 25thスペシャルセレクションB:269~319.9万円
セレナの中古車では、2016年8月発売の現行5代目モデルは2017年式を中心に多くの登録台数が見られるものの、1万km未満の低走行車が多くを占め、車両価格もほぼ200万円以上に分布しています。
2010年11月発売の4台目モデルでは登録からの経過もあり、2013年式を中心に多くの台数が登録されています。
価格帯では実質初年度にあたる2012年式から最終モデルとなる2016年式まで、110万円台から200万円を超えるレンジで幅広く分布しています。走行距離では3万kmから7万km未満まで、ほぼ年式相応のレンジに多くの登録台数が見受けられます(上記中古車価格帯については、2018年5月29日時点での数値となっています)。
年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。