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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.06.04
【マツダ】ハイビーム・ロービームを自動で切り替えるハイビームコントロール(HBC)

グーネット編集チーム
夜間のドライブ時、対向車線を走る車のハイビームで目がくらんで、「ヒヤッ」とした経験はないでしょうか。
今回は、運転者の安全はもとより他の車両の安全も考慮に入れマツダが開発し、随時自社モデルに採用しているHBC(ハイビームコントロール)について解説します。
HBC(ハイビームコントロール)とは
HBCとは、ヘッドランプのハイビーム・ロービームを自動で適切に切り替え、車両や歩行者等をドライバーが認識することをサポートする、マツダの事故予防技術の1つです。
基本的にはドライバーが運転しやすく、車両や歩行者等を発見しやすいハイビームに固定され、下記のようなケースにおいて、自動的にロービームに切り替えてくれます。
・繁華街等道路状況が明るい時
・対向車並びに先行車のライトを認識した時
・時速30km/h以下の低速走行時
HBC(ハイビームコントロール)がもたらす効果
暗い夜間での走行では、日中よりもかなり神経を集中する必要があり、特に視覚については車両や歩行者等の発見が遅れがちです。
そして、車と車の事故はもちろんですが、交通弱者である歩行者や自転車等を巻き込んだ場合、非常に重大なケースになることも多いことから、近年ハイビームでの走行が推奨されています。
しかし、ハイビームのみでの走行では対向車ドライバーの視界を妨げる恐れがあり、間接的に事故の原因になったり、事故に巻き込まれてしまう恐れがあります。
その点、HBCが搭載されている車なら、他のドライバーに迷惑をかける心配もなく、煩わしい切り替え操作も必要ないため夜間のドライブに集中し、歩行者等をいち早く発見・回避動作をすることができます。
また、同様に搭載されているマツダの安全技術である、※AFS(アダプティブフロントライティングシステム)と連動することで、より安全で快適な夜間ドライブを提供してくれます。
※
車速とハンドル角を自動で感知し、車の進行方向へロービームを照射することで、ドライバーの視野確保をサポートする機能。
HBC(ハイビームコントロール)が採用されている主な搭載車種
マツダでは、ドライバー・人間を理解・信頼・尊重する「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」という安全思想のもとこのHBCなどといった事故を未然に防ぐことができる技術群を、「アクティブセーフティ技術」と名付け、2012年以降に発売した以下のような主力新型モデルの全車に採用しています(2018年1月時点)。
・デミオ
・アクセラシリーズ
・アテンザシリーズ
・CX-5
・CX-3
とはいえ、いずれの機能もあくまでドライバーの夜間走行をサポートするものであり、道路の照明や天候等に影響を受け、どんな条件下でも必ず作動するものではありません。
HBCは、確かに夜間ドライブでの視野確保を強くサポートしてくれる優秀な技術ですが、それに過信せず安全運転を心がける必要があることも、マツダでは公式HP上での技術紹介で訴えています。