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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.06.04

日産ウイングロードの概要と歴史をまとめてみた

日産ウイングロードの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

日産ウイングロードは、アウトドアレジャーを楽しむ若者を中心に高い人気を集めた「サニーカリフォルニア」と機能性・実用性の高さからビジネスパートナーとしても活躍した「ADワゴン」の統合により、1996年1月に誕生した5ドアステーションワゴンです。

大きなガラスエリアを備えたクリーンなスタイリングと機動力を生かした軽快な走り、使い勝手の良いワゴンボディから、高い評価を得たモデルです。

先代モデルを彷彿とされる「カリフォルニア」の名称をモデル名につけるなど、若い世代のユーザーをターゲットとしたコンセプトは引き継がれています。

1.5L・1.8L・2.0Lの3つエンジンが用意され、2.0Lモデル以外にはフルタイム4WD駆動も設定されるなど、シーンを選ばない優れた走破性も人気の要因でした。

1999年6月に2代目へフルモデルチェンジされた後は、よりスタイリッシュで使い勝手の良い広々としたラゲッジスペースを備えるワゴンボディを身にまとい、幅広い層の方々から親しまれる新世代コンパクトワゴンとして、大きく生まれ変わりました。

3種類の新世代NEOエンジンを採用し、優れた低燃費性能と軽快でのびやかな走りを提供していています。また、新開発4WDシステム「オートコントロール4WD」の採用により、トラクション性能を高めたスタビリティの高い走りも大きな魅力と言えるでしょう。

なかでもスポーティバージョンとして位置づけられるVVL(可変バルブリフト&タイミング機構)付2.0Lエンジン搭載モデルには、6速マニュアルモード付ハイパーCVTが採用され、パワフルでダイナミックな走行性能から高い人気を誇りました。

その後もマイナーチェンジや改良を進め、2005年11月に3代目モデルへとバトンタッチされました。「アクティブライフをサポートするスタイリッシュで使いやすいコンパクトワゴン」をコンセプトに掲げ開発されました。

ロングスライド&リクライニング機構を備えるリヤシートの採用やミドルクラスワゴンに匹敵するラゲッジスペース、多彩なシートアレンジが可能な利便性の高いパッケージデザインなどにより、発売当初から安定的な高い人気を誇ります。

車名の「ウイングロード」は、英語の「WING:翼」と「ROAD:道」に由来し、フィールドを選ばない、アクティブなライフスタイルにマッチした多目的ワゴンを目指し命名されました。躍動感のあるスタイリングを採り入れた、活動的な新世代ワゴンに相応しいネーミングと言えるでしょう。

2代目 日産 ウイングロード Y11系(1999年~2005年)

2代目 日産 ウイングロード Y11系(1999年~2005年)

グーネット編集チーム

2代目 日産 ウイングロード (Y11系)は、「走る、使える、スタイリッシュ・コンパクト」を開発コンセプトに掲げ、ボディデザインを一新し、よりモダンで洗練されたスポーティなエクステリア、パワフルで余裕のある軽快な走行性能と優れた環境性能です。

1999年6月、クラストップレベルのユーティリティ機能を備えるコンパクトワゴンとして誕生しました。

エクステリアは、エアロパーツを備え安定感のあるダイナミックなフォルムの「エアロシリーズ」、軽快でスタイリッシュな「ベーシックシリーズ」、ビジネスのパートナーとして機能性を重視した「ビジネスシリーズ」の3タイプ設定されています。

・エアロシリーズ
ボディ同色のフロントグリル、アンバーのターンシグナルランプと一体となった周囲をブラックで縁取りしたヘッドランプ、エアロ形状のダイナミックな大型フロントバンパーを備えた、ワイド&ローを強調した安定感のあるスタイリングが特徴です。

サイドシルプロテクターやルーフキャリアを備えるスポーティなサイドビューが力強いフォルムを演出しています、ルーフエンドに装着されたルーフスポイラーやリヤアンダープロテクターが重心の低いリヤビューをアクティブに表現します。

・ベーシックシリーズ
上品なフロントグリルと一体になったスッキリとしたヘッドランプ周り、まとまりのあるフロントバンパーを備えるフロントマスクが飽きのこない、軽快な佇まいをつくりあげています。

スポーティルーフレールを備えるロングルーフをはじめ、のびやかなウエストラインとスタイリッシュなキャラクターラインが洗練されたアクティブなサイドビューを表現しています。

・ビジネスシリーズ
ブラックバンパーを備えた、シンプルなエクステリアはビジネスパートナーとして、気兼ねなくさまざまなフィールドで活躍するタフなデザインを採用しています。
なお、2001年10月に実施されたマイナーチェンジでは、上品さを漂わせるフロントグリルやアルミホイールの意匠を大きく変更するなど、質感の向上がはかられています。

運転席シートリフターを備えるダブルラッセル&スエード調表皮を使用したスポーティな形状のシートや視認性の高いホワイトメーターなど、シンプルながら機能性高いコックピットデザインを採用しています。

先代モデルと比較してホイールベースが135mm延長され、後席の足元スペースも60mm広がるなど、リクライニング機構やセンターアームレスト、後席ピロー上下調整式の採用と相まって、後席の居住性が大きく向上しています。

タイヤハウスの出っ張りの少ないフラットなラゲッジスペースは、ラゲッジ側から簡単にリヤシートが可倒できるなど、使い勝手の良さも魅力を高めます。

搭載するパワーユニットは6速マニュアルモード付CVTを備える、のびのあるパワフルな走行性能を誇るVVL(可変バルブリフト&タイミング機構)2.0L直列4気筒エンジン、1.5Lと1.8Lの環境に配慮した優れた省燃費性能を実現するリーンバーンエンジンが採用され、5速MTもしくは4速ATの組み合わせとなります。

駆動方式は2WD/FFを基本として、1.8Lエンジン搭載モデルのみ前後トルクをきめ細かく配分制御するオートトルクコントロールカップリングを採用したフルタイム4WDモデルが設定されています。

剛性の高いワゴン専用新世代M&Sクラスプラットフォームをはじめ、4WDモデルやスポーティグレードのリヤサスペンションには優れたロードホールディング性、トラクション性能を両立するマルチリンク式サスペンションを採用しています。

それ以外のグレードには操縦安定性に提供のあるトーションビーム式リヤサスペンションが採用され、操舵性能に優れるストラット式フロントサスペンションを相まって、揺れの少ないフラットな乗り心地を提供しています。

日産独自の安全思想である「トリプルセーフティ」に基づき、EBD(電子制御制動力配分システム)やABS(アンチロックブレーキシステム)をはじめ、衝撃吸収性の高い「ゾーンボディ」、SRSサイドエアバッグシステムや前席アクティブヘッドレストの採用など、高い安全性能を備えています。

日産 ウイングロード(WINGROAD)G(1999年5月モデル)

ボディタイプ:ワゴン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4370×1695×1510mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1800×1420×1205mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/70R14 84S(後)175/70R14 84S
エンジンタイプ:QG15DE型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1497cc
最高出力:105ps(77kW)/6000rpm
最大トルク:13.8kg・m(135.3N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:17.2km/リットル
車両重量:1160kg
価格:1,398,000円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

ウイングロード G(1999年5月) のカタログ情報(1504527)| 中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 日産 ウイングロード WFY11、WHNY11系主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「LE エクストラ」「LE エクストラ LEV仕様」「LE LEV仕様」「G」「G LEV仕様」「Gエアロ」「G エアロLEV仕様」「X」「Xエアロ」「Z」「ZV」「ZX」「ZXエアロ」。

・主なオプション
フロントバンパー組込みフォグランプ、プライバシーガラス(UVカット断熱機能付、リヤドア/リヤサイド/バックドアガラス)、リモートコントロールエントリーシステム、オゾンセーフフルオートエアコン、TV/ナビゲーションシステム(DVD方式、5.8インチワイド電動ポップアップ式液晶モニター、テレビ/バードビュー+音声ガイド付ナビゲーションシステム)、専用オーディオ(1DINタイプCD/MD一体AM/FM電子チューナーラジオ、4スピーカー、160W、CD/MDオートチェンジャー対応機能付)、サイドシルプロテクター、リヤアンダープロテクター、ルーフスポイラー、フロントプロテクター、リヤサイドプロテクター、電動ガラスサンルーフ(スライド&チルトアップ)、運転席&助手席SRSサイドエアバッグシステム+前席アクティブヘッドレストなど。

・カラーバリエーション
ブラック、スーパーブラック、トワイライトグレー(PM)、アスリートシルバー(M)、プラチナシルバー(M)、ダイヤモンドシルバー(M)、グリニッシュイエロー、アクティブレッド、クリスタルブルー(M)、ホワイトパール(3P)、プライムゴールド(M)など。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 ウイングロード WFY11系の中古車一覧

日産 ウイングロード WHNY11系の中古車一覧

3代目 日産 ウイングロード Y12系(2005年~)

3代目 日産 ウイングロード Y12系(2005年~)

グーネット編集チーム

3代目 日産 ウイングロード (Y12系)は、「アクティブライフをサポートするスタイリッシュで使いやすいコンパクトワゴン」を開発コンセプトに掲げています。
ワゴンとしての多目的に使える機能性や走行性能の向上を目指し、2005年11月に誕生しました。

エクステリアは「STYLISH & FUNCTIONAL」をテーマにデザインされています。
スラント形状の低く構えたフロントグリルと一体になったフロントフェンダーへ縦方向にのびるヘッドライト、力強いキャラクターラインの入るボンネットフードを備える、上質感を際立てたスタイリッシュなフロントビューが特徴的です。

ルーフエンドにLEDストップランプを装備した、のびやかなルーフ形状、サイドウインドウからクォーターウインドウへ連続する個性的な「ウェーブド・ドリップライン」やシャープなキャラクターラインに加え、ラゲージスペースの確保を目的にしたリヤオーバーハング長が躍動感のあるスポーティワゴンらしいサイドビューを表現しています。

また、張りのあるリヤバンパーから続く、立体的なリヤバンパーを備えるリヤビューは、ゆるやかなV字状に広がる大きなリヤガラスとあわせ、スポーティさと落ち着きのある安定感を巧みに融合させたクリーンなデザインを採用しています。

インテリアは「LOW PROFILE & SUPER ROUNDED」をテーマにデザインされています。低くラウンドしたのびやかなインストルメントパネルの意匠を採り入れた、明るく開放感のあるキャビンが特徴です。

触感に優れるソフトな素材を使用したインストルメントパネルやメタル調フィニッシャー、なめらかな肌触りを持つ質感の高いスエード調クロスシートなど、クォリティーの高いモダンでスポーティなインテリアを採用しています。

また、リクライニング&ロングスライド機構を備える分割可倒式リヤシートやフルリクライニングモード付フロントシートに加え、「リモコンフォールディングシートシステム」「イージーラゲッジベンチ」「大容量アンダーボックスシステム」を採用しています。
多目的に活躍する利便性の高いアクティブワゴンとしての魅力を高めています。

搭載するエンジンはレギュラーガソリン仕様の2タイプが設定されています。
静粛性が向上した実用域のトルクフルで軽快な走行性能と低燃費性能が特徴の1.5L直列4気筒エンジンにはフルレンジ電子制御4速ATもしくはエクストロニックCVTとの組み合わせとなっています。

それに加え、のびやかな加速と走行性能を提供する1.8L直列4気筒エンジンには6速マニュアルモード付ステアリングシフトを備えるエクストロニックCVT-M6との組み合わせになります。

駆動方式は2WD/FFモデルと1.5Lエンジンを搭載するグレードのみ、プロペラシャフトを持たない電気式4WD機構「e・4WD」を採用するフルタイム4WDモデルが設定されています。

足回りには剛性の高いH型トーションビームリヤサスペンションをはじめ、バウンドスプリングやリップルコントロールショックアブソーバーを採用することで、なめらかなハンドリング性能と操縦安定性、フラットで揺れの少ない快適な乗り心地を提供しています。

運転席&助手席SRSエアバッグシステムや前席アクティブヘッドレストをはじめ、夜間の視認性を高め安全走行をアシストするバイキセノンヘッドランプ+アクティブAFS、乗員の衝撃吸収性能・保護性能を高めるブレーキペダル後退抑制機構&足元衝撃吸収パッドの採用など、優れた安全性能を備えています。

日産 ウイングロード(WINGROAD)15RS(2005年11月モデル)

ボディタイプ:ワゴン
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4415×1695×1495mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:1955×1395×1210mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)175/70R14 84S(後)175/70R14 84S
エンジンタイプ:HR15DE型 水冷直列4気筒DOHC
排気量:1498cc
最高出力:109ps(80kW)/6000rpm
最大トルク:15.1kg・m(148N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:16.6km/リットル
車両重量:1180kg
価格:1,493,100円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

ウイングロード 15RS(2005年11月) のカタログ情報(10030641)| 中古車の情報なら【グーネット】

■3代目 日産 ウイングロード Y12、JY12、NY12系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「15RS」「15RX」「15RXエアロ」「15RS FOUR」「15RX FOUR」「15RX FOURエアロ」「18RX」「18RXエアロ」。

・主なオプション
バイキセノンヘッドランプ(ハイ/ロービーム、プロジェクタータイプ、オートレベライザー付)+アクティブAFS、フロントバンパー組込みフォグランプ、バックビューモニター(カラー、車幅/距離表示機能付)、インテリジェントキー(運転席/助手席/バックドア感知、作動確認機能付)、日産オリジナルメモリーナビゲーションシステム、ウォッシャブルラゲッジボード、イージーラゲッジベンチ、16インチタイヤ&アルミホイール、ルーフスポイラー+LEDハイマウントストップランプ、SRSカーテンエアバッグシスエムなど。

・カラーバリエーション
スーパーブラック、トワイライトグレー(PM)、ストームイエロー、ブリリアントシルバー(M)、キングフィッシャーブルー(M)、スチールブルー(M)、ホワイトパール(3P)など。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 ウイングロード Y12系の中古車一覧

日産 ウイングロード JY12系の中古車一覧

日産 ウイングロード NY12系の中古車一覧

日産ウイングロードは、サニーカリフォルニアとADワゴンの流れをくむ、スタイリッシュで実用性の高い5ドアステーションワゴンとして、1996年1月に誕生しました。

機能的で利便性の高い優れたパッケージデザイン、エアロパーツを備えたスタイリッシュなエクステリアデザイン、シーンを選ばないアクティブな走行性能など、若い世代のユーザーを中心に高い人気を誇る多目的ワゴンです。

2005年11月に誕生した3代目モデルは、発表から既に12年が経過しており、今となっては希少なステーションワゴンモデルとして、今後の進化が期待されています(2018年2月現在)。

日産 ウイングロードの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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