中古車購入
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2018.03.19
ONE MAKE MARKET RESEARCH MITSUBISHI DELICAD:5

2007年~
2007年式 三菱 デリカD:5 G(CVT)
全長×全幅×全高 4730×1795×1870mm
ホイールベース 2850mm
トレッド前/後 1540/1540mm
車両重量 1800kg
総排気量 2359cc
エンジン 直4DOHC
最高出力 170ps/6000rpm
最大トルク 23.0kgm/4100rpm
サスペンション前/後 ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク/ディスク
タイヤ前後 225/55R18
中古車参考価格帯:90万円~390万円(07年~17年 ※全グレード)
アクティブライフを応援 ミニバンの姿をしたSUV

デリカD:5の魅力はふたつの側面からみるとわかりやすい。
ひとつは広い室内をいかした実用性。車体はミニバンの売れ筋である「5ナンバーサイズ」よりもひとまわり大きく、3列目に座ってみるとそれらとの違いは瞭然。足もとが広いなど、スペースに余裕があってより快適に過ごせるのだ。
また、3列目のシートにロングスライド機能があるので、シートを畳むことなく荷室を広く確保できるのも特徴。また3列目まできちんと座れる室内空間は、国産ミニバンでは三本の指に入る実力で心強い。
もうひとつの魅力は独自のキャラクターだ。乗り降りのしやすさをねらって床を低くするミニバンの基本に反して床を高くした設計は、パジェロなど本格四輪駆動車づくりで培った技術を投入した高機能の4WDシステムと相まって、高い悪路走破性を実現。いうなれば「ミニバンの姿をしたSUV」である。
かつてパリ・ダカールラリーを市販状態のまま同伴車として完走するなど、軟派なSUVでは踏み込めないような悪路を涼しい顔で踏破する走行性能は、世界中を見まわしてもデリカ以外のミニバンは備えていない。内外装デザインでもそんなタフさが表現されている。世界一ワイルドなミニバンといっていいだろう。
INTERIOR インテリア
SUVテイストの力強いコックピットデザイン
悪路で車体の傾きを把握しやすい水平基調のダッシュボードに、垂直で太いセンター部を組み合わせたインパネデザインはSUVテイスト。無骨なシフトレバーや大きな空調&4WD切り替えダイヤルなど、細部も力強さを感じさせる。チタン合金製のパドルシフトも装備。
1列目や2列目はもちろん3列目にも広いスペースがあり、ロングドライブでも快適。2列目は2人掛け仕様と3人掛け仕様が存在する。
スポーティなエアロをまとった「ローデスト」にも注目すべし
悪路走行時に車体が路面に接触しないように車体下部の張り出しを抑えた標準車に対し、「ローデスト」はあえて張り出してスポーツカーのような雰囲気を演出。ひと味違うデリカを求めるユーザーにオススメだ。
UTILITY ユーティリティ
3列目でも広い室内とフレキシブルなアレンジ
日本で主流となっているミニバンよりもひとまわり大きな車体のおかげで、居住スペースは3列目まで広々。そして強調しておきたいのは、シートアレンジの幅広さと実用性の高さ。3列目は格納するだけでなくロングスライド機能が備わっているので、シートを畳まずに荷室を拡大できるのが大きな魅力。3列目はスライドも左右50対50分割式だ。
3列目格納は左右跳ね上げ式。アシスト機構はないので他車に比べると操作に若干力が必要だ。2列目は畳んで前方へ出せる。
運転席と助手席の間には大容量センターコンソールボックスを配置。上はトレー&ドリンクホルダー。前席裏にフックも設定されている。
上級グレードには電動開閉式のテールゲートを採用。テールゲートは運転席にあるスイッチのほか、リモコンでも開閉可能だ。
MECHANISM メカニズム
他のミニバンとはひと味違う走行性能の高い4WD
デリカD:5を語る上で外せないのが高機能な4WDシステム。ミニバンの4WDシステムは一般的に雪道での発進をサポートする程度のシンプルなものが多いが、デリカD:5ではSUVのアウトランダーと同様の高度なメカを採用し悪路走破性が高い。3つの駆動モードを選べ、「LOCK」にすると後輪へ多くの駆動力を振り分けて悪路にも対応する。
ほかのミニバンでは考えられない高度な4WDシステムが走破性に直結。駆動モードが選べるのもミニバンでは珍しい。
ガソリンエンジンは4WDと前期型の2WDが2.4Lで、後期型4WD車は2Lを搭載。トランスミッションはCVTを採用する。
力強く駆動する4WDシステムをいかすために、ボディも強固に作られている。その設計はSUV水準といっていいほどだ。
クリーンディーゼルの走りと燃費ってどうなの?
ディーゼルエンジンの燃費は、JC08モード数値でガソリン車(4WD)に対し約3割アップ。さらに軽油はガソリンよりも単価が安いので財布に優しい。もうひとつの魅力は、ガソリン車の約1.6倍というトルクを低回転から発生するので走りが力強いことだ。
※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年2月調べ。

MODEL HISTORY モデルヒストリー
1 2007年1月 デリカD:5を発表
2 2007年5月 2WDモデルを追加
「C2」と呼ぶ2WDモデルを追加。フロントグリルが異なるほか前後バンパーの中央部をボディ同色化し、実用面では全高を45mm低くして乗降性を高めているのがポイント。エアロ仕様の「ローデスト」も同時設定。
3 2007年10月 一部改良
「ローデスト」に4WDモデルを追加。スポーティなエクステリアデザインはそのままに、標準車と同様の4WDシステムを搭載している。装備内容も2WDモデルと同等だが、全高は4WDモデルに準じている。
4 2008年12月 一部改良
5 2009年11月 4WDモデルを一部改良
6 2009年12月 2WDモデルをマイナーチェンジ
2WDモデルをマイナーチェンジし、エンジンをそれまでの2.4Lから2Lにダウンサイジング。燃費を約1割引き上げた。また「C2」の名称を廃止。同時に木目調パネルなどを採用した特別仕様車「エクシードII」も発表。
7 2010年6月 一部改良
8 2010年12月 一部改良
9 2011年12月 2WDモデルを一部改良
10 2012年7月 一部改良
11 2012年12月 クリーンディーゼルを設定
ミニバン初のクリーンディーゼルエンジン搭載車を設定。優れた燃費性能に加え単価の安い軽油を燃料とすることで、ガソリン車に比べてランニングコストを軽減。また太い低回転トルクによる力強い走りも魅力だ。
12 2014年8月 一部改良
13 2015年11月 一部改良
電動スライドドアにワンタッチ開閉スイッチを追加し利便性を高めるなど改良を実施。また「ローデスト」にディーゼルエンジン搭載車が追加された。特別仕様車として装備を追加しつつ割安な「シャモニー」も発売。
14 2017年4月 一部改良
SPECIAL EDITION 特別仕様車
CHAMONIX シャモニー
快適装備を追加し割安な価格が魅力
ほぼ毎年、ベースグレードや仕様を変えながら販売されている特別仕様車。木目調パネルを採用したり電動パワーシートやシートヒーターを設定するなど上質な装備を備えつつ、お買い得感のある価格設定となる。
中古車参考価格帯:120万円~340万円(07年~17年 ※シャモニー)
ACTIVE GEAR アクティブギア
オレンジを差し色にタフギヤ感を強調
アウトドアグッズのようなオシャレなタフギヤ感を演出した提案型のモデルで、2017年4月に登場。ホイールなどをブラックにしつつ、内外装ともにアクセントにオレンジを添えたコーディネートが特徴。
中古車参考価格帯:340万円~360万円(17年 ※アクティブギア)
MARKET DATA マーケットデータ
ディーゼルエンジン搭載車の物件が豊富
10年以上におよぶ生産期間ゆえ、中古車物件は非常に豊富。なかでもディーゼル仕様「D」の物件が目立つ。しかしこちらは価格が高めなので、価格を重視するなら初期から設定されている「G」が豊富で買いやすい。全体の相場は220万円ほどだが、年式によって相場が異なる。
年 式
とくに豊富なのがデビュー年の2007年式。また、登録済み未使用車の2017年式もかなり流通しているようだ。年式ごとに価格差が大きいので注意。走行距離
低走行な2017年式が大きな割合を占めるため、一見すると低走行が多いグラフになっている。しかし、初期型は多走行車両が多く、二極化している。
グレード
クリーンディーゼル車の高年式がもっとも多い。また、装備充実の人気グレード「G」や「Gプレミアム」も充実。価格を重視するなら、このG系をねらおう。
グレード×年式別相場(デリカD:5)
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M系 | 47万円 | 77万円 | 87万円 | 107万円 | 143万円 | 150万円 | 183万円 | 200万円 | 206万円 | 202万円 | – |
G系 | 127万円 | 146万円 | 157万円 | 183万円 | 177万円 | 201万円 | 227万円 | 253万円 | 245万円 | 267万円 | 267万円 |
D系 | – | – | – | – | – | – | 270万円 | 287万円 | 300万円 | 306万円 | 298万円 |
C系 | 93万円 | 98万円 | 106万円 | – | – | – | – | – | – | – | – |
ローデスト | 90万円 | 106万円 | 127万円 | 156万円 | 164万円 | 208万円 | 197万円 | 252万円 | 310万円 | 357万円 | 377万円 |
シャモニー | – | 151万円 | 161万円 | 188万円 | 181万円 | 200万円 | – | – | 303万円 | 331万円 | 329万円 |
走行距離×年式別相場(デリカD:5)
2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3万km未満 | 184万円 | 194万円 | 187万円 | 210万円 | 210万円 | 221万円 | 269万円 | 289万円 | 305万円 | 311万円 | 301万円 |
3万km~5万km未満 | 164万円 | 163万円 | 178万円 | 213万円 | 199万円 | 211万円 | 265万円 | 279万円 | 270万円 | 276万円 | – |
5万km以上 | 112万円 | 119万円 | 127万円 | 160万円 | 156万円 | 179万円 | 238万円 | 239万円 | 245万円 | 257万円 | – |
編集部イチオシ!
買いのグレードはどれ?
⇒Gプレミアム
ガソリンエンジンの上級グレード「G」系は、物件が多く探しやすい。なかでもオーディオ装備が充実した「Gプレミアム」は、中古車市場では大変お買い得で、オススメ度が高い。
IMPRESSION インプレッション
自動車ジャーナリスト工藤貴宏の三菱 デリカD:5のGOODとBAD
GOOD
実用性の高さに加えSUVのようなキャラと走破性
広い室内や実用性の高い荷室アレンジなど使い勝手のよさもポイントだが、最大の魅力はキャラクター。4WDシステムや最低地上高を確保した車体設計など、世界中を見まわしてもここまで悪路走破性を重視したミニバンは存在せず孤高の存在といえる。もうひとつ、国産ミニバンでは唯一のラインアップとなるディーゼルエンジンの設定があるのもうれしい。力強い走りが楽しめる。
BAD
安全装備の先進度合いと新鮮さがないことが不満
最大のウィークポイントは、自動ブレーキなど昨今重要視される先進安全装備が備わっていないこと。予防安全性能で劣りデビューから時間が経っていることを感じさせる。もうひとつ残念なのは、デビューから10年という歳月が流れていることで新鮮さがないこと。とはいえ、シンプルな直線デザインで極端に古さを感じさせないのはさすが。それは中古で買う時に好ポイントだ。
ユーザー口コミレビュー
なんといっても走破性が高いところが大きな魅力。悪路でも緊張せずに乗れるから疲れません。エンジンはディーゼルだから経済性もすぐれています。ただ、3列目シートは重いです。
総合評価:4.5/5.0
ドライバー歴:20年
グレード:シャモニー
唯一無二、我が道を行くデザインが魅力。内装は無骨なのはよいが、部品の継ぎ目のチリがあっていないのが気になった。ディーゼルのアイドリング音は最初は気になったが、慣れた。
総合評価:4.1/5.0
ドライバー歴:25年
グレード:Dパワーパッケージ
ディーゼルエンジンの力強い走りや悪路走破性が高いところが気に入ってます。アフターパーツが多くて楽しい。車両価格の高さが気になりますが、ディーゼルの燃費はよいです。
総合評価:4.4/5.0
ドライバー歴:14年
グレード:Dパワーパッケージ
※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。
※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2018年2月調べ。