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更新日:2020.04.21 / 掲載日:2018.01.17

ONE MAKE MARKET RESEARCH NISSAN NOTE

日産 ノート

※写真は日産 ノート X DIG-S(2013年)

デビューから4年を迎えた2016年秋に、なんと販売台数が急上昇したロングセラーモデル。その魅力ははたしてどこにあるのか?

2代目(2012年~)

主要諸元 2013年式 日産 ノート X DIG-S(CVT)

全長×全幅×全高 4100×1695×1525mm
ホイールベース 2600mm
トレッド前/後 1480/1485mm
車両重量 1090kg
総排気量 1198cc
エンジン 直3DOHC+スーパーチャージャー
最高出力 98ps/5600rpm
最大トルク 14.5kgm/4400rpm
JC08モード燃費 24.0km/L
サスペンション前/後 ストラット/トーションビーム
ブレーキ前/後 Vディスク/ドラム
タイヤ前後 185/70R14

快適移動ができる居住性 選べるパワートレインも◎

日産ノートの優れているポイントとしてまず挙げられるのは、室内と荷室の広さである。たとえば日産にはノートのほかにもマーチというキュートなスタイルのコンパクトカーがあるけれど、室内スペースと荷室の広さは同じ土俵に上げて比べていいものか悩んでしまうくらい違う。ノートの後席はゆったり足が組める足元スペースが用意されていて、お世辞抜きに大型セダンを上回るほどの広さで、驚かずにはいられない。広さを実感できるし移動も快適である。
一方、荷室は後席を倒さない状態でワゴンタイプを除くコンパクトカーとしてはトップクラスの330Lあり、これはマーチの251Lに対して約1.3倍。実用性の高いパッケージングで造られていることが理解できる。家族がいて、多めの荷物を積んで移動するひとともマッチングのいいコンパクトカーだ。
もうひとつの特徴は、野心的ともいえる商品展開。一般的な仕様のほかに、スーパーチャージャーエンジンを積んで加速力に余裕のある「DIG‐S」や、ひとまわり排気量の大きなエンジンも選べるスポーツ仕様の「ニスモ」、そしてモーターを動力源とするハイブリッドモデルの「eパワー」まで用意するなど選択肢は豊富。好みに合わせて幅広い仕様から選べるのがうれしい。

  • 日産 ノート

  • 日産 ノート

選べる3つの個性!

シンプル派のあなたには スタンダードモデル

スタンダードモデル

実用性の高いコンパクトカー

ノートの基本仕様は79馬力の1.2Lエンジンと、スーパーチャージャー付きの98馬力エンジンが選択可能。スタンダードモデルとはいえ、2016年11月以降の生産車は緊急自動ブレーキを全車に装備している。また、上位モデルとして「メダリスト」というグレードをラインアップ。本革巻きステアリングホイールなど質感を高めたインテリアとメッキを添えて高級感をアップしたエクステリアなど、「メダリスト」は上級車の雰囲気を味わえる。

  • スタンダードモデル

  • スタンダードモデル

中古車参考価格帯:40万円~180万円(12年~17年 ※ニスモとeパワーを除く)

新しい価値観を大切にするあなたには e-POWER

e-POWER

燃費と爽快な加速感が魅力

エンジンで発電した電気を使ってモーターで走るハイブリッドシステムを組み込んだ「eパワー」。市街地など発進加速と停止を繰り返す走り方での効率に優れ、一般道での燃費の良さが自慢だ。その上で電気自動車と同様の伸びやかでスムーズな加速も、電気自動車やプラグインハイブリッドカーを除けばノートeパワーでしか味わえない大きな魅力だ。写真は、eパワーのなかでもひときわ上質感を高めた仕様の「eパワーモードプレミア」。

  • e-POWER

  • e-POWER

中古車参考価格帯:130万円~230万円(16年~17年 ※eパワー搭載車のみ、ニスモを除く)

積極的に走りを楽しみたいあなたには NISMO

NISMO

サーキット走行もこなす実力

強化した車体に締め上げたサスペンションを組み込み、サーキット走行にも対応する走りに鍛え上げられたスポーツ仕様。より本格的に走りを楽しむ人には排気量1.6Lとひとまわり大きなエンジンにマニュアルトランスミッションを組み合わせた「ニスモS」も用意している。また内外装や走りのメカニズムをニスモと同等にしつつ、モーターを組み合わせた新しい時代のスポーツ仕様「eパワーニスモ」も注目のモデルだ。

  • NISMO

  • NISMO

中古車参考価格帯:120万円~230万円(12年~17年 ※ニスモのみ)

INTERIOR インテリア

広くて快適な室内を用意して移動を快適にしてくれる

最大の魅力は足元が広い後席。ふたまわり以上車体の大きなセダンを上回るほどだ。インパネは光沢のある黒いパネルや、コンパクトカーでは珍しいレザーシート(合皮)の設定がクラスを超えた上質感を感じさせる。コンパクトカーとしては広い荷室が、ファミリーユーザーにもうれしい使い勝手を実現。

  • INTERIOR インテリア

    ※写真は日産 ノート メダリスト(2012年)

  • 運転席と助手席の間を区切るセンターコンソールを備え、シフトレバーやパーキングブレーキレバーもそこにレイアウト。

  • INTERIOR インテリア

  • わずか4.1mという車体の長さからは信じられないほど前後席間の距離が広く、後席でも移動もゆったり。

  • INTERIOR インテリア

  • INTERIOR インテリア

SAFETY セーフティ

自動ブレーキを用意 後期モデルでは標準装備化に

  • SAFETY セーフティ

  • 追突を避けられない状況になると車両が自動的にブレーキをかけて減速。衝突時のダメージを軽減するほか、条件が整えば衝突を未然に防ぐ自動ブレーキを比較的早い段階の2013年12月以降からオプションで設定している。2015年7月からは標準装備化しているが、それ以前の中古車を買う際は装着の有無をしっかり確認しよう。

アラウンドビューモニター

前後左右のカメラの画像を合成し、真上から見下ろす感覚で車両周囲360度を見渡せる。周囲の位置関係がつかみやすいから車庫入れがしやすいだけでなく、死角をなくし安全にも貢献。

  • アラウンドビューモニター

  • アラウンドビューモニター

エマージェンシーブレーキ&踏み間違い衝突防止アシスト

衝突を避けられないと判断すると自動的にブレーキをかけるエマージェンシーブレーキに加え、進行方向に障害物があると加速を抑えて衝突を防ぐ踏み間違い衝突防止アシストも組み込む。

  • エマージェンシーブレーキ&踏み間違い衝突防止アシスト

  • エマージェンシーブレーキ&踏み間違い衝突防止アシスト

特別仕様車「モードプレミア」

  • 特別仕様車「モードプレミア」

    特別なモデルの「モードプレミア」はひときわ上質な内外装が特徴で、スエード調トリコットとトリコットを組みあわせたシート表皮は表面の柔らかさと滑らかな肌触りが魅力。

  • 特別仕様車「モードプレミア」

先代ノートの中古車 動向はどうなってる?

相場は順調に降下中 実用的なクルマが割安

実用性の高いコンパクトカーだが、最も新しいモデルでも2回目の車検を迎えている。中古車市場に新型が増えるに従って相場は順調に下がっており、ライバルのフィットと比べても割安な車両が多い。実用性の高さは現行モデル同等だ。

  • 先代ノート

  • 先代ノート

  • 先代ノート

  • 先代ノート

新型に比べると後席空間が若干狭い印象も受けるが、絶対的な広さとしては十分。荷室も上下分割で使えるなど便利だ。

中古車参考価格帯 10万円~80万円(05年~12年 ※全グレード)

※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年12月調べ。

日産 ノート

MODEL HISTORY モデルヒストリー

2012年8月 フルモデルチェンジ

  • 2012年8月 フルモデルチェンジ

    2代目ノートがデビュー。上級グレードとして用意された「メダリスト」は、日本市場におけるティーダの販売終了を受けて受け継いだグレード。かつては上級セダン「ローレル」で使われていたグレード名だ。

  • 2012年8月 フルモデルチェンジ

2013年12月 一部改良

緊急自動ブレーキなどの安全支援システムを搭載した“エマージェンシーブレーキパッケージ”の追加が最大のトピック。アラウンドモニターには移動物検知機能も追加されている。

2014年10月 一部改良および「ニスモ」を追加

  • 2014年10月 一部改良および「ニスモ」を追加

    フロントグリル(メダリストは除く)やスエアリングホイールのデザインを変更し、全車のドアミラーにウインカーを内蔵するなどスタイルをリフレッシュ。同時に「ニスモ」が追加された。

  • 2014年10月 一部改良および「ニスモ」を追加

2015年7月 一部改良

エマージェンシーブレーキを全車に標準装備化。またスーパーチャージャー付きのエンジンには減速時からエンジンを止める停車前アイドリングストップを採用して燃費を向上している。

2016年11月 マイナーチェンジおよび「eパワー」を追加

  • 2016年11月 マイナーチェンジおよび「eパワー」を追加

    新しいコンセプトの電動パワートレイン「eパワー」を搭載したモデルを発売。従来同様にガソリンを入れるだけで走り、航続距離の心配もなくモーター加速の爽快感が味わえるのが魅力で大人気モデルに。

  • 2016年11月 マイナーチェンジおよび「eパワー」を追加

2016年12月 「eパワー NISMO」を追加

  • 2016年12月 「eパワー NISMO」を追加

    スポーツモデル「ニスモ」に電動パワートレインを組み込んだ「eパワーニスモ」が登場。モーター出力の制御は専用の特性を与えたモードも選べ、よりひときわパワフルな走りを味わうことができる。

  • 2016年12月 「eパワー NISMO」を追加

2017年9月 一部改良

高速道路で前走車にあわせ速度を自動調整する追従型クルーズコントロールを採用。高速移動の疲労を軽減してくれる。自動ブレーキの性能も向上し、ヘッドライトのハイ/ロー自動切り替えも採用。

MARKET DATA マーケットデータ

標準仕様なら100万円以下の予算で十分ねらえるように

登場から5年以上が経ち、全体的に相場が下がっている現行型ノート。「eパワー」や「ニスモ」などはかなり高値を維持しているが、標準仕様のノートなら70万円~130万円ほどの予算で十分ねらえる。スーパーチャージャー付きの装備充実車「X DIG-S」あたりがねらい目モデル。

  • 年式

    年 式
    全体的に物件数が豊富で、どの年式を見てもかなりの中古車が流通する。とくに、eパワーが登場した2016年式の物件が多いことも注目しておきたい。

  • 走行距離

    走行距離
    後期型の物件が非常に多く流通しているため、1万km未満の割合が多くなっている。実用車のわりに、全体的に低走行の物件が多い傾向だ。

  • グレード

  • グレード
    豊富なグレードから選べるノートだが、もっとも多いのは基本装備が充実したX系で、全体の半数以上を占める。また登場したばかりのeパワーも多い。

グレード×年式別相場(現行ノート)

2012年2013年2014年2015年2016年2017年
S/S DIG-S61万円73万円87万円118万円
X/X DIG-S69万円74万円81万円106万円126万円134万円
メダリスト78万円84万円100万円115万円141万円153万円
ライダー83万円93万円105万円124万円128万円159万円
ニスモ153万円165万円184万円190万円
eパワー182万円178万円

走行距離×年式別相場(現行ノート)

2012年2013年2014年2015年2016年2017年
1万km未満78万円85万円103万円123万円159万円162万円
1万km~3万km75万円84万円99万円115万円136万円141万円
3万km以上72万円77万円88万円93万円120万円128万円

編集部イチオシ!

  • 買いのグレードはどれ?

    X DIG-S

    ⇒X DIG-S
    グレードが豊富で買いやすいのが「X DIG-S」。「ECOモード」「ECOメーター」を標準装備するなど、この世代の新技術がしっかり盛り込まれているのもうれしい。

  • X DIG-S

自動車ジャーナリスト 工藤貴宏の 日産 ノート の GOODとBAD

  • 自動車ジャーナリスト 工藤貴宏

GOOD

実用性の高い車体設計と好みで選べるパワートレイン

最大の「いいね」は実用性の高さ。後席も荷室も広くて「これがコンパクトカーなのか?」と驚かされる。クルマ好きにとっては1.2Lガソリン、そのスーパーチャージャー付き、1.6Lガソリン、そしてモーターだけを動力源とする「eパワー」と好みに応じてさまざまな動力源を選べるのは魅力だ。また、中古車で買うのであればライバルのフィットよりも相場が低めなのもうれしい。

BAD

走りの質感は控えめ 運転好きは「ニスモ」を選びたい

実用面において大きな欠点と言える部分は見当たらないが、新車として考えると新鮮さはないに等しい。また、「ニスモ」を除くと走りの爽快感は控えめだ。CVT(燃費や加速の滑らかさはいいが)のフィーリングも気持ちよさという観点からみると満足できない。運転好きであれば「ニスモ」を選びたいし、魅力あふれるパワートレインが「eパワーニスモ」ならさらに運転が楽しい。

ユーザー口コミレビュー

4人乗車時、高速道路などの坂道でも十分加速してくれるほどパワフル。レカロシートはサポート性がよいものの、お年寄りには乗り降りが大変です。またバックギヤが少し入りにくく感じました。
総合評価:4.8/5.0(2代目ノート)
ドライバー歴:27年
グレード:ニスモ S

電気自動車の新鮮な走りに驚きました。走りの性能と燃費の両立は素晴らしい。レスポンスがよい加速は、コンパクトカーの領域を超えていると感じる。ただモデル末期でスタイルが古いのが難。
総合評価:4.1/5.0(2代目ノート)
ドライバー歴:35年
グレード:eパワー X

後部座席が広く、使いやすい。高速走行時の燃費は27.5km/Lと優秀。アラウンドビューモニターも駐車時には重宝します。気になる点は、トランクの狭さ。後席のスライド調節機能がほしい。
総合評価:4.4/5.0(2代目ノート)
ドライバー歴:15年
グレード:X DIG-S Vセレクション

※口コミレビューは、グーネットに投稿されたものを一部抜粋・改変して記載しています。総合評価は5点満点。


※すべての価格は参考価格です。
※中古車参考価格はすべてグーネット2017年12月調べ。

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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