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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27
新型SX4はひと回り大きいクロスオーバーに大変身 SX4SクロスはMADE IN ハンガリーでついに日本上陸!
ついに日本でデビュー

【本記事は2015年3月にベストカーに掲載された記事となります。】2012年のパリモーターショーでSクロスとしてコンセプトモデルが披露され、’13年8月に欧州をメインに海外ではすでに発売されていたSX4 S-クロスだが、その世界デビューから遅れること1年半、ついに日本でデビューを飾った。
クロスオーバーとしての魅力がさらに向上!

ハンガリーで生産されているスプラッシュ。日本では昨年に販売終了した
■クロスオーバーとしての魅力がさらに向上!SX4 S-クロスは’13 年からハンガリーと中国で生産されていて、日本で発売されるのはマジャールスズキの工場で生産されるハンガリー製。日本では昨年8月まで販売されていたスプラッシュに続く、ハンガリーからの輸入車となるわけだ。国産だった先代のSX4から変わったわけだが、さらに変わったのはボディバリエーション。先代型はSUVルックの5ドアハッチバックと4ドアセダンの2タイプのボディが用意されていたが、新型ではSUVテイストのクロスオバーのみのラインアップ。「S-クロス」の名称が加わったことでもわかるとおり、クロスオーバーとしての魅力をより高めたのが新型の大きな特徴といえる。
Cセグにクラスアップ!

■Cセグにクラスアップ!そのSX4 S-クロスのポイントのひとつが先代型からのサイズアップ。新型は全長4300×全幅1765×全高1575mm、ホイールベース2600mmとなり、先代型(1.5XG 2WD)より全高は30mm低くなっているが、全長で150mm、全幅で10mm、ホイールベースで100mm拡大。BセグメントからVWなどと同じCセグメントにひとクラスアップしている。これによって、新型では広い室内空間を確保しているのも特徴。前後乗員間距離は814mmと、先代型よりも44mm拡大。荷室スペースも5人乗車時で420Lの容量を実現し、リアシートを倒すことなく9.5インチのゴルフバッグを3個積載することができるようになっている。そしてクラスアップしたことで見てのとおり、高い質感のエクステリアを実現したのもポイントだ。流麗なフォルムとアクティブな走りを感じさせるデザインを合わせもち、実際に見てもスタイルは躍動感がある。

ワイドな広がりを表現したデザインのインパネはソフトパッドやシルバー加飾を採用。シートは前後とも乗降性が配慮され、後席のシートバックは1段階のリクライニング機能を装備している
室内に目を移しても、ワイド感を強調したデザインのインパネにはソフトパッドやシルバーの加飾などが採用され、クラス以上の上質感を実現。ブラックを基調としたカラーもオーソドックスではあるが、落ち着いていてとても好印象だ。エンジンは、フリクション低減や軽量化を施した1.6L直4DOHCのM16A型エンジン(117ps/15.4kgm)を搭載。走りと燃費を両立させる副変速機構付き(7速MTモード付き)CVTが組み合わされ、さらに各パーツの軽量化や空力性能の追求によって2WD車で18.2km/L、4WD車で17.2km/Lと、優れた燃費性能を実現している。
新4WDシステムを採用!

新型4WDシステム「ALLGLIP」搭載!
■新4WDシステムを採用!さらに注目が、4WD車に新搭載された新型4WDシステムの「ALLGRIP」。「オート」「スノー」「スポーツ」「ロック」の4つの走行モードが選択できる電子制御4WDで、路面状況やドライバーの意思に対応。車両運動強調制御システムの採用によって、走行状態をトータルで監視し、車両の挙動を安定させる効果も発揮する。ラインアップは1グレードで、2WDと4WDの2タイプ。4WDはALLGRIPやヒーテッドドアミラー、運転席&助手席シートヒーター、リアヒーターダクトが専用に装備される。価格は2WDが204万1200円、4WDが225万7200円。ホンダヴェゼルやスバルXVなどとちょうど競合する価格だが、SX4 S-クロスはそのなかで欧州発クロスオーバーとしての個性が光る。ただし、衝突軽減ブレーキが採用されなかったのは少々残念。