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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.27

新たにマツダCX-3見参!!

象徴的アイコンともいえる「魂動」デザイン

「魂動」デザイン第5弾モデルはジャンルの粋を超えた存在感を主張!!:ナンバープレートをリフトゲートと同色のバンパー上部に配置することで圧倒的なショートオーバーハングを実現。カメラやスイッチなどの機能部品は視線から隠れるポイントに配置

「魂動」デザイン第5弾モデルはジャンルの粋を超えた存在感を主張!!:ナンバープレートをリフトゲートと同色のバンパー上部に配置することで圧倒的なショートオーバーハングを実現。カメラやスイッチなどの機能部品は視線から隠れるポイントに配置

【本記事は2015年2月にベストカーに掲載された記事となります。】現在のマツダ躍進を司る象徴的アイコンともいえる「魂動」デザイン。’12年2月登場のCX-5から始まった、魂動デザインとSKYACTIVテクノロジーを融合させた「マツダ新世代商品」第5弾モデル、CX-3が間もなく登場する。正式発表・発売は2月下旬だが、すでに1月8日から予約受付が全国のマツダディーラーでスタートしている。まだマツダからは車両本体価格こそ正式にアナウンスされていないが、予想価格帯は約238万?約320万円とみられる。ベース車であるデミオのディーゼルが178万2000~219万2400円という価格帯であることを考えれば、一見かなり引き上げられた印象を受ける。が、最大のライバルと目されるヴェゼルハイブリッドが225万2572~275万6571円と、ベースのフィットハイブリッド(168万1714~217万9543円)からの価格帯上昇とほぼ同じようなもの。まさにガチンコのライバルとして登場することになると言えるだろう。

搭載エンジンは1.5Lクリーンディーゼルのみ

HVのヴェゼルとCDのCX-3。悩みどころだ!

HVのヴェゼルとCDのCX-3。悩みどころだ!

■搭載エンジンは1.5LクリーンディーゼルのみこのCX-3、すでに昨年のLAショーで公開され、今回の東京オートサロンでも出展されたのだが、現行デミオをベースとしたコンパクトクロスオーバーSUVだ。しかも搭載するエンジンはデミオで初搭載された1.5Lの直噴ディーゼルターボのみ。これに駆動方式がFFと4WD、トランスミッションが6ATと6MT、グレードは3種類から選べる。開発主査の冨山道雄氏によると、CX-3の開発は「次の時代のスタンダードを創造する」を開発コンセプトとしてスタート。「これまでクロスオーバーSUVというと、どうしてもセダンやクーペ、これにミニバンやワゴンといったエクステリアでの融合といったものが中心でした。ですが、このCX-3では既存のカテゴリーにはない、まったく新しい車種となる『ライフスタイルのクロスオーバー』としてゼロスタートで取り組みました」(冨山主査)その言葉どおり、CX-3のスタイリングにはマツダらしい並々ならぬこだわりが貫かれており、これまでのアテンザやCX-5、アクセラともまた違ったスポーティでシャープなプロポーションが追求されている。「既成概念やヒエラルキーに縛られずに今の時代を美しく駆け抜ける先鋭的なデザインを求められました。自分らしく生きる価値観とエキサイティングな生き方を持つユーザーをターゲットとしていますが、これは同時に私たちクリエイター自身に重なることでした」と語るのは、チーフデザイナーの松田陽一氏。「作った私たち自身が『いま欲しい!』という思いを込め、魂動デザインをこれまでのなかで最もスタイリッシュに表現しています。塊感のあるボディサイドとそれに対比させる伸びやかなキャビン、ショートオーバーハングへのこだわりなどコンセプトカーのような存在感あるプロポーションを実現できました」(松田チーフデザイナー)。確かにフロントフェンダーの頂点をAピラーの付け根にまで後退させることで、ボンネットフードのシルエットは力強さとスピード感が強調されている。フロント(910mm)とリア(795mm)のショートオーバーハングと相まってコンパクトなキャビンが醸し出す雰囲気はスポーティで、まるでクーペのようなスタイリッシュさを漂わせる。

CX-5よりひと回りコンパクトなボディは魅力的

CX-3

CX-3

■CX-5よりひと回りコンパクトなボディは魅力的CX-3のボディサイズは全長4275×全幅1765×全高1550mmで、ホイールベースはデミオと同じ2570mm。兄貴分のCX-5が全長4540×全幅1840×全高1705mm、ホイールベース2700mmなのでちょうどひと回り小さくなったような感じだ。ディメンションでこだわったのは全高1550mmで、立体駐車場に入庫できるようにおさめられている。商品本部主幹の柴田恵一郎氏によれば、「シャークフィンアンテナの位置を当初予定していた位置よりも40mm後退させました。これによってCX-5よりも全高を抑えられ、市街地での走行など日常時の利便性を高めています」とのこと。

XDツーリングはシートとインパネデコレーションパネルにブラックの合成皮革、ダークレッドのアクセントを散りばめる。マツダコネクトも進化!

XDツーリングはシートとインパネデコレーションパネルにブラックの合成皮革、ダークレッドのアクセントを散りばめる。マツダコネクトも進化!

いっぽう、インテリアに目を移すと、包み込むようなキャラクターと高めのベルトラインによる外観とのつながりにこだわった造形を採用しているのに注目。肘から肩にかけては視覚的に広さを感じさせる空間に仕上げられ、6ライトキャビンならではの開放感が高められている。また、インストルメントパネルからのなだらかな流れが後方に向かって加速していく動きを表現するため、前後ドアともに上に向かうキャラクターラインを採用しているのも特徴的だ。ただ、前述した予想価格(約238万~約320万円)は、CX-5ディーゼルの283万5000~348万8400円と比較した場合、CX-3の上位グレードとかなりバッティングしてくる。CX-3はコンパクトクロスオーバーSUVのなかでもプレミアム性を持たせているようで、このあたりをどう捉えるかによって買い得感は変わってくる。が、コンパクトなクリーンディーゼルのSUVが欲しいユーザーには大きな選択肢のひとつとなるのは間違いない。

1.5LDEはデミオより最大トルクを向上し、JC08モード燃費は最大25.0km/L

6MT:トランスミッションは6ATと6MTがFF、4WDのいずれかにも用意。6MTは45mmとショートストロークでシフトフィールの小気味よさを実現。6ATはアクセラのユニットをベースにエンジンとドライブシャフトの軸間距離を短縮してコンパクト化

6MT:トランスミッションは6ATと6MTがFF、4WDのいずれかにも用意。6MTは45mmとショートストロークでシフトフィールの小気味よさを実現。6ATはアクセラのユニットをベースにエンジンとドライブシャフトの軸間距離を短縮してコンパクト化

■1.5LDEはデミオより最大トルクを向上し、JC08モード燃費は最大25.0km/Lそして、前述したようにエンジンラインアップはデミオと共通の「SKYACTIV-D1.5」のみだが、そのスペックは重量のあるCX-3用に専用チューンされている。最高出力こそ105psとデミオと同じだが、最大トルクは27.5kmmとデミオの22.4~25.5kmmからアップ。同時に静粛性の向上に徹底的に取り組んでいる。そのなかで注目したいのが世界初の技術となる「ナチュラル.サウンド.スムーザー」の採用だ。詳細については右のコラムを参照してほしいが、エンジンのピストンピンにノック振動を打ち消すためのダイナミックダンパーが内蔵されている(※オプション設定)。さらに注目のJC08モード燃費は、FFの6MT車で25.0km/L(6AT車は23.0km/L)を達成。4WD車でも21.0~23.4km/Lをマークしており、ベースのデミオディーゼルが22.8~30.0km/Lであることに加え、さらに車重はCX-3のほうが120~160km重いことを考えれば充分な燃費といえる。問題は実燃費か。ボディカラーは、このCX-3で初採用となる新色のセラミックメタリック、イメージカラーのソウルレッドプレミアムメタリックをはじめ、全8色を設定している。続いては、群雄割拠の国産コンパクトクロスオーバーSUV界のライバルと比較してみたい。

CX-3はライバルと比べてどうだ!?

CX-3はライバルと比べてどうだ!?:ホンダヴェゼルハイブリッド マツダCX-3

CX-3はライバルと比べてどうだ!?:ホンダヴェゼルハイブリッド マツダCX-3

CX-3はライバルと比べてどうだ!?クリーンディーゼルにハイブリッド、ガソリン&ガソリンターボとパワートレーンだけでもコンパクトクロスオーバーSUVの選択肢は豊富。ユーザーは悩む要因になりそうだが、CX-3はずばり売れるのだろうか?その最大のライバルといえば、やはりホンダのヴェゼルハイブリッドだろう。’13年12月にデビュー以来、昨年は年間で7万2523台を販売し、月間平均6000台を超える現在のコンパクトクロスオーバーSUV最大のヒット車で、ベースのフィットハイブリッドに迫る売れゆきをみせている。その要因として、ハイブリッドならではの燃費のよさ(JC08モード燃費21.6~27.0km/L)に加え、スタイリッシュな外観、ベースのフィットハイブリッドよりもやや上級のカテゴリーに移行しながらも手頃な価格帯(225万2572~275万6571円)を実現していることなどが挙げられる。そんな強敵に対し、マツダはクリーンディーゼル1本で勝負する。デミオよりも重量のあるSUV用に最大トルクがアップしたクリーンディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D 1.5」のドライバビリティのよさは実証ずみ。4WD性能に関してもヴェゼルはスタンバイ方式にとどまるが、CX-3はCX-5から導入されているアクティブトルクコントロールカップリング方式を採用してリード。いっぽう、ヴェゼルハイブリッド以外では古参モデルとなる日産ジューク、スバルXVハイブリッドがライバルとなる。ジュークは1.5Lガソリン車が173万7720~228万5280円、1.6Lターボ車が228万4200~267万8400円(NISMO RSを除く)、XVハイブリッドが257万400~286万2000円と価格帯も一部で重なる。さて貴兄ならどれを選ぶ!?

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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